きっと誰もが心惹かれる「美しい日本語」~花~

kanoko721
日本語には美しく趣き深い言葉が多くあります。その中でも「花」に関連する言葉を調べてみました。日本古来の言葉の響きと豊かさに触れてみませんか。

新しいまとめ

花笑み(はなえみ)

花が咲くことを表す。
また咲いた花のような華やかな笑顔。

花色衣(はないろころも)

咲いている花を衣に見立てていう。
またはその花の色の衣のこと。

徒花(あだばな)

咲いても実を結ばずに散る花。むだ花。
または咲いてすぐに散るはかない花をいう。

常花(とこはな)

散らずにいつまでも咲いている花のこと。

花と散る(はなとちる)

満開の桜が一度に散るように、潔く死ぬこと。

水中花(すいちゅうか)

水草の花のこと。水中で咲く花。
または生花を水に浮かべたもの。
水を吸うと花のように開く素材で出来た造花のこと。

花吹雪(はなふぶき)

花びらがまるで雪のように舞い散るさま。

狂い咲き(くるいざき)

季節外れに花が咲くことをいう。
帰(返)り咲きともいう。

花綵(はなづな)

植物の花・実・葉などを綱のように編んだ飾りをいう。

風媒花(ふうばいか)

風を媒介にして受粉する花のこと。
一般的に花弁発達せず、美しくない。

花盗人(はなぬすびと)

花を盗む人のこと。
特に桜の花を手折っていく人を指す。
花どろぼう。

花つ月(はなつづき)

陰暦3月の異名。

花残月(はなのこりづき)

陰暦4月の異称。
花残し月ともいう。

花氷(はなごおり)

中に花を入れて凍らせた氷柱。

花の宴(はなのえん)

花を観賞しながら催す酒宴。
特に、観桜の宴のこと。

花の兄(はなのあに)

他の花よりも先に咲くことから梅のことをいう。

花の弟(はなのおとうと)

他の花より遅れて咲くことから菊のことをいう。

花の王(はなのおう)

花の中で最も優れているという意より、牡丹を指す。
また、桜を指す。

花の父母(はなのふぼ)

草木を潤し養うということから、雨や露のこと。

花甘藍(はなかんらん)

カリフラワーの別名。

花籠 (はなかご)

草花を摘み入れたり、切り花を盛る籠のこと。
花筐(はながたみ)ともいう。

咲匂う(さきにおう)

色美しく咲く。
美しく咲き乱れる。

花の宿(はなのやど)

花の咲いている家。もしくは花のある宿。

花車(はなぐるま)

花で飾った車のこと。
また、花を積んだ車。

飛花(ひか)

風に飛び散る花びらをいう。

花尽し(はなづくし)

いろいろな花の模様のこと。
また、いろいろな花の名前をあげていうこと。

高嶺の花(たかねのはな)

遠くから見るだけで、手が届かないことのたとえ。
自分からは程遠いことのたとえ。

立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花
(たてばしゃくやく すわればぼたん あるくすがたはゆりのはな)

美人の姿を形容した言葉のこと。

柳は緑 花は紅(やなぎはみどり はなはくれない)

自然のままであること。
または春の美しい景色を形容する言葉のこと。
《蘇軾「柳緑花紅真面目」から》

昨日の花は今日の夢(きのうのはなはきょうのゆめ)

世の中の移り変わりが激しいことのたとえである。

花緞子(かどんす)

花文様を織り出した緞子(どんす)のこと。
緞子とは繻子(しゆす)組織を基本とした紋織物をいう。

花浅葱(はなあさぎ)

ツユクサで染めた浅葱色をいう。
わずかに緑を帯びた青色。

花狭間(はなざま)

障子・欄間などの組子(くみこ)に花模様の透かし彫りを施したもの。

花紅葉(はなもみじ)

春の桜と秋の紅葉。
春秋の美しい自然の眺めのこと。

花柳界(かりゅうかい)

芸者や遊女の社会。遊里。

花洛・華洛(からく)

花の都。
特に、京都のことをいう。

雪月花(せつげっか)

雪と月と花。
四季の自然美の代表的なものとしての冬の雪、秋の月、春の花のことをいう。四季おりおりの風雅な眺め。

もしくは茶の湯で、一座七、八人が雪・月・花の札をひき、雪に当たった人が菓子を食べ、月の人が茶を飲み、花の人が点前を行うもの。
裏千家の玄々斎が七事式の追加として考案した。

~桜言葉~

桜に関連した言葉です。

桜雨(さくらあめ)

桜に降り注ぐ雨のこと。
また桜の花びらが降るさまを雨に見立てていう。

桜流し(さくらながし)

花びらを散らす雨や水に流れていく様子。

花の雫(はなのしずく)

花から滴り落ちる雫をいう。

花冷え(はなびえ)

桜が咲くころに、一時的に冷え込むこと。

花霞(はながすみ)

満開の桜の花が、遠くからは霞がかったように白く見えること。

花曇り(はなぐもり)

桜の花が咲くころ、空が薄ぼんやりと曇っていること。

花篝(はなかがり)

夜桜を見るために焚く篝火。
京都祇園のものが有名。

花筏 (はないかだ)

水面に浮かぶ桜の花びらを筏(いかだ)に見立てていう。

花の浮橋(はなのうきはし)

桜の花びらが水面に浮かんだのを浮橋に見立てていう。

花明かり(はなあかり)

桜の花が咲き誇り、夜でもあたりがぼんやり明るく見えること。

参考

その他のまとめ

https://matome.naver.jp/odai/2136912775572293501
2018年06月09日