[ソーシャルメディアマーケティング成功事例]日本の先進企業7社の取り組み

kinoshitatatuya1980
日本企業でソーシャルメディアマーケティングに率先して取り組み、成果を出している代表的な事例を10件ピックアップしてみました。

有名企業が実践したソーシャルマーケティングの著名な成功事例を、
・カスタマーサポート
・商品開発
・プロモーション
・ファンづくり
の4つの切口で紹介します。

●ソフトバンクモバイル 【カスタマーサポート】

ソフトバンク社の @SBcare は、日本最大規模のTwitterカスタマーサポート・アカウントだ。

そして、その特徴はアクティブ・サポート。顧客からの問い合わせを待つだけではなく、自ら困っている人をツイッター上で探して、企業サイドから支援を申し出るサービスだ。海外では航空業界などの事例がいくつかあるが、国内の本格的なサービスはソフトバンクが第1号で唯一の存在ではないだろうか。
日本最大規模のTwitterアクティブサポート、ソフトバンクSBcare。運用ノウハウを公開:In the looop:ITmedia オルタナティブ・ブログ

顧客が自社の製品・サービスに対して感じた不満を反射的につぶやく/投稿することがあります。そうした書き込みを探し出して、早期にサポートする/お詫びの対応をすることで、顧客離れを食い止める/炎上を未然に防ぐのがアクティブサポートだ。ソフトバンクモバイルはアクティブサポートを率先して導入した代表的な企業だと言われています。
取り組みの詳細は上記のIn the looop(旧版)でご確認ください。

※アクティブサポートについて、もっと詳しく知るための記事はコチラ↓

MarkeZineに掲載されているアクティブサポートに関して解説してくれている連載記事。 『Twitterアクティブサポート入門』著者の河野武さんが執筆担当。


https://matome.naver.jp/odai/2136892790727292201/2139890591668665203

●良品計画 【商品開発】

「くらしの良品研究所」という名称での自社ネットコミュニティサイトで、自社とコミュニティ参加者がコミュニケーションしながら共同で商品開発を実施している。(図表7)コミュニティへの書き込みなどからテーマを設定し、開発プロジェクトを発足させ、参加者アンケートを実施しながら、コンセプトデザインやサンプル制作プロセスをコミュニティ参加者と共同で実施している。最近のプロジェクト例としては、自立するフローリングモップケース、紳士定番シャツの見直し、子供自転車などがある。
ソーシャルメディアマーケティングの推進|経営研レポート 2012 | NTTデータ経営研究所

顧客/見込客の声を直接取り入れて商品開発に生かすことも、ソーシャルメディアによって可能になりました。良品計画はソーシャルメディアを使った商品開発に取り組む代表格です。
良品計画はまた、それ以外の目的でもソーシャルメディアを上手く活用していますので、上記引用記事を読んでみてください。

※良品計画の商品開発の取り組みについて、もっと詳しく知るための記事はコチラ↓

顧客の声を取り入れて開発した商品として有名なのが「体にフィットするソファ」。こちらはその製品化に至るまでの経緯がまとめられています。


https://matome.naver.jp/odai/2136892790727292201/2139890591668665303

●ファミリーマート 【商品開発】

ファミリーマートは、Twitterでおむすびのアイデアを募集する「みんなで作るおむすび選手権」を開催した。想定をはるかに超える応募数、投票数を得て、商品3点を発売。テレビでも話題になり売れ行きは好調だ。2009年12月から公式Twitterを開設して、ファミマファンと交流してきた下地があってこその盛況といえる。
おむすび案をTwitterで公募し商品化応募3500件、話題性抜群で売れ行き好調 日経デジタルマーケティング

コンビニ業界で実現したTwitterを活用した初の商品開発の取り組み。普段、何気なく使っているコンビニだけに、実際に購入した人も多いかもしれません。
Twitterという開けた場を使い、消費者を巻き込み、情報を拡散させて話題を作りながら、この取り組み自体を一種のプロモーションキャンペーンとし、成功した事例です。
過去3回実施され、2013年にも4回目の「みんなで作るおむすび選手権」が開かれています。

※「みんなで作るおむすび選手権」の公式ページ、解説記事はコチラ↓


https://matome.naver.jp/odai/2136892790727292201/2139890591668665403

●ナイキ 【プロモーション】

ミクシィは、5月31日から21日間にわたって「NIKEiD FRIEND STUDIO」キャンペーンを展開し、ソーシャルグラフと既存のバナー広告をかけあわせた「ソーシャルバナー広告」の本格導入を試みた。

「NIKEiD」は、お気に入りのシューズやバッグなどを、自由にカスタマイズできるサービス。今回のキャンペーンでは、ユーザーは、mixi上に用意されたツールを使って、自分自身のオリジナルiD(商品)をデザインしてキャンペーンに参加する。また、「mixiチェック」を使い、友人へデザインを共有したり、自分がデザインしたiDを表示させるオリジナルバナーを作成することができる。
mixiの「ソーシャルバナー広告」を導入した ナイキのキャンペーンで213万人がサイト来訪(1/1):MarkeZine(マーケジン)

ソーシャルメディアの中で企業が広告展開をする上では、ソーシャルメディア内のソーシャルグラフを生かすことが有効であることが証明された事例です。
最終的に、mixi内のキャンペーンサイトを訪れたユニークユーザー数は213万人となり、一般的なバナーと比べて、PCではCTRが約11倍、モバイルでは約16倍となりました。

※「NIKEiD FRIEND STUDIO」の取り組みについて、もっと詳しく知るための記事はコチラ↓


https://matome.naver.jp/odai/2136892790727292201/2139890591668665503

●花王 【プロモーション】

花王が、特定保健用食品(トクホ)「ヘルシア」シリーズのキャンペーンとして昨秋実施した「12週間健康チャレンジ」。運動やへルシアの飲用を日々記録して、TwitterやFacebookで仲間と励まし合う、このキャンペーンには1万7000人以上が参加した。期間中は、ヘルシアの売り上げが伸びる効果も見られ、ソーシャルメディアを絡めた販売促進の新たな可能性を示した。自信をつけた花王は今春、規模を拡大したキャンペーン第2弾を実施して、一層のヘルシア売り上げ増加を目指す。
ソーシャルメディアで売り上げ貢献、花王ヘルシアで実績 日経デジタルマーケティング

ソーシャルメディアでは自分のがんばったことを書き込むユーザーが多く、見栄もあるのか、1度書くと継続していることをアピールするため、その後も挫折せずに継続的に取り組むモチベーションがわいてきます。
花王が「ヘルシア」で実施したキャンペーンはまさにそれ。挫折しがちなダイエット(=ヘルシアの継続飲用)の継続状況をソーシャルメディアで情報発信させることで、「3日坊主と思われたくない」という考えを持たせ、続けようとする意欲を持たせることに成功しました。

※花王「12週間健康チャレンジ」の取り組み、および花王のマーケティング戦略について、もっと詳しく知るための記事はコチラ↓


https://matome.naver.jp/odai/2136892790727292201/2139890591668665603

●ユニクロ 【プロモーション】&【ファンづくり】

これまで「UNIQLOCK(ユニクロック)」や「UNIQLO CALENDAR(ユニクロ カレンダー)」など、様々なウェブマーケティングに取り組んできたユニクロが、より個人と個人とのつながりやコミュニティを生み出すべく世界最大のユーザー数を誇るソーシャルサイトFacebookと連動。ユニクロのグローバルコミュニケーション戦略の一環として、アパレル企業として世界初となるオンラインファッションコミュニティ「UNIQLOOKS」を始動した。
「UNIQLOOKS」は、世界中の人々とつながるコミュニティ機能が最大の特徴。ユニクロの商品を1点以上身に付けているコーディネート写真を投稿・閲覧したり、コメントを発信することで、ユーザー間でコミュニケーションを広げることが可能。写真に映ったユニクロ商品はユニクロのオンラインストアとリンクしており、お気に入りの商品を探して購入することが出来る。
ユニクロ Facebook連動スナップ投稿サイト「UNIQLOOKS」公開 | 2011年02月17日 | Fashionsnap.com

自社製品のファンが集まるコミュニティを構築し、ファンの交流を活性化、ECによるリピート利用も促すところまでを設計した施策です。
ちなみに日経デジタルマーケティングが2012年2月22日に発表した「ソーシャル活用売上ランキング」でユニクロは1位。FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアを活用することで最も売上を伸ばした企業として認められています。

※ユニクロ「UNIQLOOKS」の取り組みについて、もっと詳しく知るための記事はコチラ↓


https://matome.naver.jp/odai/2136892790727292201/2139890591668665703

●ローソン 【ファンづくり】

2010年4月から開始したTwitterをはじめ、25媒体ものSNSを活用。各公式アカウントの会員総計は約540万アカウントで、約433万人がLINE、約39万人がFacebook、約22万人がTwitterとなっている(2012年11月現在)。また、2012年9月のアジャイルメディア・ネットワークが調査した「第4回ソーシャルメディア活用企業調査」では1位を獲得している。

公式アカウントでは、ローソンでアルバイトする20歳大学生をモデルとした「ローソンクルー♪あきこちゃん」をキャラクターとして立て、各SNSで統一してコミュニケーションを取っている(ニコニコ動画のみ「あきこロイドちゃん」というキャラクターを使用)。
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2013/04/05/14510

大企業によるソーシャルメディア活用はどうしてもタイムラグが発生してしまいがち。けれどローソンは、早くからLINEも活用するなど、さまざまなソーシャルメディアを幅広く活用してきました。
同社のソーシャルメディアマーケティングを推進する白井明子さんは、「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2013」準大賞、「Web人大賞」などを受賞し、一躍時の人となっています。

※ローソンの取り組みについて、もっと詳しく知るための記事はコチラ↓

https://matome.naver.jp/odai/2136892790727292201
2014年05月01日