3Dプリンタって何?
3Dプリンタ(英語: 3D printer)とは、通常の紙に平面的に印刷するプリンターに対して、3DCAD、3DCGデータを元に立体(3次元のオブジェクト)を造形するデバイスを指す。
3Dプリンタ – Wikipedia
3Dプリンタでプラスチック製の銃器ができてしまった
【5月7日 AFP】3Dプリンターで部品を「印刷」してプラスチック製の拳銃を組み立てられる無料ダウンロード用のファイルがネット上で公開された。試射も成功しており、銃規制推進派の人々からは懸念の声があがっている。
3Dプリンターで作れる拳銃、CADファイルをネットで公開 国際ニュース : AFPBB News
これは、驚異としか言い様がない。世界中の家庭で拳銃が作れる可能性が出てしまった。
製作者は法学生コディ・ウィルソン(Cody Wilson)さん
銃完成前のインタビュー
――「ウィキ・ウエポン」と名付けたプロジェクトを始めた理由は。
「1年ほど前、友人と長電話しているときに思いついた。3Dプリンターについても、銃についても特に詳しかったわけではない。3Dプリンターで作れる銃を設計し、それをネットで公開したら、どうなるか。技術が進歩し、誰でもオンデマンドで銃を手に入れられるようになったら、社会はどう変わるか。それを確かめるために立ち上げた」
米で波紋、「3Dプリンター銃」開発者に聞く :日本経済新聞
――進捗状況は。
「ほぼ100%の部品を3Dプリンターで作れるメドがついた。設計データは自分のコンピューターに入っている。テストでうまく動作すれば、近く公開する予定だ。唯一、作れないのが撃針。プラスチックでは十分な強度が得られない」
米で波紋、「3Dプリンター銃」開発者に聞く :日本経済新聞
――反響は。
「あらゆる方面から反響があるが、特に若者には評判がいい。これまでに我々が運営するファイル共有サイト経由だけで世界100カ国以上、合計80万件近くの設計データがダウンロードされた。米国、カナダ、英国、ドイツ、フランス、オーストラリアが中心だが、日本からのダウンロードも6万件を超えている。プロジェクトに興味を持った日本人からメールをもらったこともある。彼らがダウンロードした設計データを使って、実際に銃の部品を作ったかどうかはわからないが、ほかのファイル共有サイトに我々の設計データをアップロードするなどして、普及に一役買ってくれている」
米で波紋、「3Dプリンター銃」開発者に聞く :日本経済新聞
――日本のように銃の所持を法律で禁止している国はもちろん、米国でもプロジェクトへの風当たりは強い。
「オーストラリア政府がカンカンに怒っているのは知っている。米国でも(金属探知機に引っかからないプラスチック製銃を規制する)新たな法案が下院に提出された。我々のプロジェクトが注目されている証拠だが、それ以上のコメントはない」
米で波紋、「3Dプリンター銃」開発者に聞く :日本経済新聞
――米国の反対派は自宅で簡単に作れる「3Dプリンター銃」が普及すれば、これまでなら銃を持てなかった危険人物の手に銃が渡り、昨年12月にコネティカット州で起きた銃乱射事件のような悲劇が増えると懸念している。
米で波紋、「3Dプリンター銃」開発者に聞く :日本経済新聞