■事故の多くは下山時に起こる
一般登山では圧倒的に下りでの事故が多く、中程度のやや急な斜面で多発しています。
山岳遭難の傾向と事例からわかること
■なぜ下山時の事故が多いのか
登りでは心肺系に負担がかかるが、筋肉へのダメージはほとんどない。反対に下りは心肺系への負担は小さいが、筋肉へのダメージは大きい
安全登山のためのマニュアル(基礎編)
下山時は太股の前面にある「大腿四頭筋」と呼ばれる筋肉が伸びることで力を発揮するが、この伸びる運動は平地を歩行するときには行われない不自然なもの。筋力不足の人がこの伸びる運動を行うと筋繊維が破壊されて大幅に筋力が低下するとのこと。
下りでは登りの2倍(つまり体重の2倍)もの力が、着地した瞬間に一気にかかる。当然の事ながら、ザックを背負っていればこれよりさらに大きな衝撃力がかかることになる。
安全登山のためのマニュアル(基礎編)
無理をすれば筋肉だけでなく、膝も痛めてしまいます。
結果、脚力が衰えて、踏ん張りが利かなくなってしまうのです。
山岳遭難の傾向と事例からわかること
■安全に下山するための歩き方
「登りではかかとから」「下りではつま先から」踏み込むようにします。これを意識して実行すると靴底全体が斜面とフラットになり滑りにくくなります。
山の歩き方/登りはかかとから,下りはつま先から
前傾姿勢で爪先に重心を置いた方が安定して降れる
ストックで下る【富士さんぽ】
下りの急な斜面におっかなびっくりで腰が引けてしまうと、重心がカカトに掛かり、その姿勢で足が滑ると体勢を立て直すことも出来ずに後頭部から倒れることになり、とても危険です。
ストックで下る【富士さんぽ】
大きく足を前に出さないようにします。これは登山時以上に気を配る必要があります。
富士山に登る時の歩き方:富士山初心者一人登山のコツ
歩幅を小さめにすると負担が減ります。
下りでは、ついつい早歩きになってしまいがちですが、決して焦って走ったりすることのないように注意してください。
下山時の注意点 | 初めての登山
本当に激しい段差は、座ってしまって足を下ろしたり、のぼりと同じように背中を向けて後ろから降ります。
登山下山時の膝ダメージへの対処法 (1/2) – 登山・キャンプ – 教えて!goo
格好悪くても、無理の無い下り方をしましょう。
■万能ではないストック(トレッキングポール)
ポールを使って足にかかる衝撃力を軽くしようとすればするほど、その分は当然腕にかかってきます。
もともと腕力は脚力の3分の1程しかありません。
脚力の弱い人がそれを腕力でカバーしようとしても限界があります。
登山用品とアウトドア通販専門店 便利なトレッキングポールの目的と活用法
ストックの種類や持ち方によっては手首を痛めてしまうことも。。。
ストックの有無に関わらず、歩き方には注意が必要です。
■サポーター、サポートタイツを活用する。
半信半疑でひざ用のスポーツサポーターを使い始めたのですが、これが予想に大きく反して、実に具合がいいのです。
ひざ用のスポーツサポーターは・・・いいです!:登山者はこうして遭難する~山岳遭難事例から学ぶ安全対策~
特に下りで抜群の効果があります。ちょっとバランスを崩しても楽に踏ん張って体勢を立て直せるので、安心感がたまりません(笑)。
ひざ用のスポーツサポーターは・・・いいです!:登山者はこうして遭難する~山岳遭難事例から学ぶ安全対策~
ヒザサポーターも十分な歩行の補助(特に下山時)になってくれましたが、サポートタイツ(トレッキングタイツ)はさらに、ヒザはもちろんのこと脚全体を滑らかに動かす補助をしてくれる、素晴らしいアイテムだと感じています。
サポート(スポーツ)タイツのメーカーリスト(登山・トレッキング・ランニングに)
■関連リンク
安全な下山のための知識や、普段から行えるトレーニング方法等について解説されている。
ストックを使った下山方法について、細かく解説されている。





一般登山での事故は、下山時の方が圧倒的に多いと言われており、登り以上に慎重になる必要があります。
転倒・滑落のリスクを少しでも低減するため、下山時の安全な歩き方についてまとめました。