憲法改正についての改憲派のウソと護憲派の思考停止

shunkaku
憲法記念日だからこそ、改憲派も護憲派も活発な議論を。

参院選の争点のひとつになりそうな「憲法改正」

憲法改正の「発議」に必要な総議員の数を、96条の改正によって緩和しようというもの。

安倍晋三首相がその改正に意欲を示す一方、民主党などは96条の先行改正に反対する構えで、参院選では改正の是非が争点になりそう
時事ドットコム

日本維新の会やみんなの党も96条改正に賛同する
朝日新聞デジタル

日本の憲法改正の条件は「世界一厳しい」というのはウソ

改正要件が「厳しすぎる」はウソ

アメリカでは上院、下院の3分の2以上の賛成、さらに4分の3以上の州議会での承認が必要。

州議会選挙で、実質的に国民投票をおこなっているのとあまり変わらないという。

また改正の中身が、統治機構の整備以外は人権保障を手厚くする方向のものがほとんどだったからこそ改正できたとの指摘も。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー
アメリカについては、「改正」でなく「修正」。

合衆国憲法が既存の条文をいじらず、新たな条文を追加していく形で変化していくから。

主な先進国は日本より厳しい改正要件なのに、多数回の改正ができている
Everyone says I love you !

「日本だけ厳しい」改正要件だから、憲法改正ができないということではない。むしろ、議論の対象となる改正の中身が意見の分かれやすいものだから改正できなかったと言える。

改憲論議が高まるのは結構なことだと思うが、それが「世界一の難関」といった虚構に基づくものでは、かえって説得力を失ってしまうことにならないか
憲法96条は「世界一の難関」? – トラッシュボックス

引用元で指摘されている記事:
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130401/plc13040103280010-n1.htm

手続きを緩和するのは邪道という声も

絶対ダメだよ。邪道。憲法の何たるかをまるで分かっちゃいない
小海キリスト教会牧師所感

9条でも何でも自民党が思い通りに改憲したいなら、国民が納得する改正案を示して選挙に勝ちゃいいんだ。それが正道というものでしょう
「邪道だよ。憲法の何たるかをまるで分かっちゃいない」

小林節(慶応義塾大学教授)

改憲派の大御所。

立憲主義についての「無知」が根本にあると指摘:
http://www.magazine9.jp/interv/kobayashi/

そもそも今の「日本国憲法」をつくったのは誰か

最終的に公表された「憲法改正草案」
「ホイットニーGHQ民政局長は、マッカーサーに対して、極東委員会が憲法改正の政策決定をする前ならば憲法改正に関するGHQの権限に制約がないと進言し、GHQによる憲法草案の起草へと動き出した」
http://www.ndl.go.jp/constitution/gaisetsu/03gaisetsu.htmlGHQ草案作成スタッフ:
http://www.ndl.go.jp/constitution/gaisetsu/ghq.html

日本国憲法最終案はGHQ案に沿ったもの
http://web.thu.edu.tw/mike/www/class/Ekkyo/data/chunks/kenpo.html

”日本側草案”が手渡されると、マッカーサーはその場でこの草案を拒否し、ホイットニーらの作成したGHQ草案を検討するように指示したという。

憲法を書き直すのではなく、日本人の手で新しくつくるべき
プレジデントオンライン

憲法96条は占領軍の最悪の置き土産、とも。

正しい知識に基づいた活発な憲法論議を

「護憲派」にとって「憲法」は「倫理」化してしまっています
憲法改正デマの話(10)「護憲派」という集団が存在する、日本特有の事情

国民投票そのものに反対というのは「思考停止の意見」
改憲反対(護憲)派が、これほど思考停止だと負けるぞ。 考察者K

変えるか否かの前に、冷静に憲法とは何かを問い直すこと
爆笑問題のニッポンの教養

http://www.youtube.com/watch?v=NnbWZQX9-A4
橋爪教授の師匠である「故・小室直樹」の憲法原論もおもしろい:
http://www.amazon.co.jp/dp/4797671459
https://matome.naver.jp/odai/2136753203716166701
2013年05月10日