【ギリシャ・デルフォイ】アポロン神殿の巫女の超自然的な力の謎の一部が最近になって解明された

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デルフォイはギリシア最古の神託所…

「古代デルフォイの遺跡」は世界遺産に登録された
1987年、文化遺産として登録済.
デルフォイの遺跡は、アポロン神殿を中心とする神域及び都市遺構から構成される。
神域の隣りには、有力な各諸都市の財産庫も築かれていた。
デルフォイ神殿…スパルタ・アテナから共に100km以上の遠方の地
パルナッソス山麓に在り、古代ギリシアでは「世界のへそ」としてそのポリス(都市国家)附属神殿施設の神が下す、と言われる賢人の知恵…即ち「デルフォイの神託」が信仰され、王等も聞きに来るほどだった、という。
デルフォイ神殿は、アポロン神をおまつりする巫女の託宣所!
デルフォイ神殿、アポロン神の巫女が居る.
神がかりになったデルフォイのシビュッラ(巫女)が『謎めいた詩』形式で外れるリスクを下げつつ『ご神託』を伝えたといわれる…
賢者のようなその響きはときにアポロン神自身の言葉のようにも聞こえたという…故に、「神意」として古代ギリシアの人々に尊重された。

だが、ポリス(都市国家)の施策を委ねられたり戦況をきかれたりトキの声をあげさせたり、といった影響を与える一方、買収されるシビュッラ(巫女)が、敵の作戦に陥るよう、賄賂のままに、破滅へ追い込む宣告をしたりしていた、というから驚きだ…。

ヘロドトスが描いた、アテナイへの戦略指示についての御神託が具体的にある通り…アポロン神のシビュッラ(巫女)は国ごとへ与えた勝策を知りつつ貯えていた
歴史家として不朽の名を残す『歴史』という著作に、
『ゼウスの御娘は、木の壁のみを守りとてアカイア人に与え給う』と、壁つきの陣でないと勝てないことを示唆したことが記されている。が、それは滅亡の予言にも屈さず諦めないでやって来た再度の督促の使いに対し、改められた最新の戦略として授けられたのだという…!

そのせいか、デルフォイ神殿の神託が惹起したという悲劇も…その一つは、かの有名な『エディプス コンプレックス』のネタ、「エディプス王の悲劇」!

Delfos de Atenea
デルフォイ神殿のシビュッラ(巫女)が、
古代のポリス(都市国家)のうちの一つ、テーバイの神聖王ライオスが妻を得たら、もし子をもうけるようなことをすれば父より人格が劣る子のほうが父を殺すことになる、とそそのかし、子孫を殺すようにしむける一方で、人々の善意で生き延びた故郷外れ在住の当の息子がやって来ると、故郷に近づくと両親を殺したくなるので行くな、父を殺し、母をめとるだろう、と予言…
双方に『神聖な王を殺す』凶事を吹き込んだ、というが…。

人々に高い暗示的効果を与えてきた、『デルフォイの巫女』の神秘的な力の源の正体は!?

世に言う『神殿の地面からふき出す「甘い蒸気」』が、デルフォイの巫女の力の源として知られていたが正体は謎だった
だが、その正体が、
最近になって研究者たちにより判明したのだという…!!!

ギリシャ神話における悲劇にもなった、デルフォイ神殿アポロン神の神託を伝えた巫女の力の源「甘い蒸気」は、

神殿の真下の地下の岩盤に貯蔵される『エチレン』などの化学的物質!
動画- ギリシャ神話 デルフォイの神託の謎 – ナショナルジオグラフィック 日本サイト

エディプスコンプレックスはデルフォイの巫女による暗示的効果に、うっかり縛られた「みらい」の悲劇!?

地下水から吹き出し、デルフォイの巫女をつつみ込んで、予言を語らせたのは、まさしく
『エチレン』によるトランス…!!

現代において麻酔に使われる『エチレン』…それは、極僅かな量によっても吸引されればトランス状態を導く、『神秘の蒸気』!だったのだ…!

そして、世界遺産になりました.

https://matome.naver.jp/odai/2136412335753416301
2013年03月25日