【PCDJ】2013年度版PCDJツールの選び方

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PCDJ情報(日本)と申します。2013年のPCDJ製品の傾向や選び方のポイントをまとめました。

『 PCDJに必要なもの 』

まず、PCを使ってDJをする場合に必要なものですが、

(1)DJソフト
(2)ステレオ(左右で2チャンネル)で2系統(合計4チャンネル)以上の出力が出来るオーディオインターフェイス
は最低限必要です。

これに、
(3)DJコントローラー
があると、マウスとキーボードだけの時と比べ、瞬時に複数の細かい操作が出来ますのであったほうが便利です。

『 去年から今年にかけて大きく変わった事。 』

・Serato DJという新しいソフトが登場しました(Serato DJ Introの機能に不満がある場合、有料で高機能版にアップグレードすることが可能に)。
※Serato DJ Intro→Serato DJへのアップグレードは2013年3月現在、Serato社のサイトでのダウンロード販売のみで、Video機能付きで$199、Video機能無しは$129です。国内版はディリゲント社による取り扱いが発表されており、近日中に販売開始されると思われます。

・Ableton Liveが9に、4年ぶりにメジャーバージョンアップしました。

・Traktorはラインナップが整理されて、選びやすくなりました。
・Traktorはソフトのみのパッケージ版の店頭販売が無くなり、オンライン販売のみになりました(価格は7,800円に大幅に値下げ)。
・Native Instruments社のDJラインのオーディオインターフェイス及びコントローラーに、フル機能のTraktorがバンドルされる様になりました。
・Traktorは(旧バーションやLE版などからの)アップグレード版が無くなりました。

『 DJソフト選びのポイント 』

大まかなポイントとしては、

アナログやCDJと同様の操作性を優先して、選曲で勝負したい方
→ Serato / Virtual DJ

エフェクト、ループ、RemixDeckなどPCDJならではの機能を使って個性を出したい方
→ Traktor

曲作りが出来て、ライブパフォーマンスとDJの両方の要素を兼ねた演奏をしたい方
→ Ableton

その他、特定のソフトに強いこだわりのある方
→ djay / Deckadance / Torqなど

という各DJソフト毎の特長と傾向があります。

無料のソフトは、
・ユーザー数が少なく、あまり情報が流通していない。特に日本語では…
・メーカーや代理店のサポートが期待できない(開発元にメールを送れば、何らかの返事は来ると思いますが)。
などの理由によりおすすめできません。

『 DJソフトの入手方法 』

大別して以下の2つがあります。

(1)ソフト単品を購入する。
(2)ハードウェア製品(オーディオインターフェイスやDJコントローラー)とDJソフトがセットで販売されているものを買う。
と言うよりPCでDJを始めるにあたって必要な何らかのハードウェアを購入すると、オマケでDJソフトがどれか付いてくるという方式になっています。

Native Instruments社以外の低価格帯のものは、バンドルソフトがSerato DJ IntroやVirtual DJ LEなど機能限定版である事が多いですが、後から有料で高機能なバージョンにアップグレード出来ます。

Serato社のソフトは、対応していないオーディオインターフェイスもしくはDJコントローラーに対して、ソフトだけ後で買い足す事が出来ません。

一方それ以外のメーカーのソフトはASIO(オーディオ)及びMIDI(コントローラー)という一般に普及している規格に対応したハードウェアであれば、買った時点でバンドル(付属)していなくても、後で買い足すことができます。

それからSerato社のソフトは新しいバージョンがリリースされても、バージョンアップの際の更新料は無料です。他社のソフトは有料です。
現時点での例:Traktorは7,800円、Abletonは14,800円です。

『 PCDJのスタイルと機種選びのポイント 』

大まかにこちらも2つに大別できます。

(1)従来のターンテーブル or CDJ + DJミキサーを使い、曲だけをPCから演奏する「DVSスタイル」

既にレコードかCDでDJを使って始めていて、曲だけPCに移行したい方におすすめのスタイルです。

このスタイルでは以下の機種が代表的です。

[RANE Serato Scratch Live SL2] ヒビノインターサウンド株式会社

実勢価格: 49,800円

オーディオI/Fとコントロールレコード/CDがセットになっています。

[Traktor Scratch A6] Native Instruments

実勢価格: 31,800円

こちらもオーディオI/Fとコントロールレコード/CDがセットになっています。

(2)DJコントローラーとPCを使う「コントローラースタイル」
これからDJを始める方や、自宅と全く同じ操作性(現場の機材に左右されない)が欲しいという方におすすめのスタイルです。

このスタイルでは以下の機種が代表的です。

[Numark MixTrack Pro] 株式会社ニュマークジャパンコーポレーション

実勢価格: 18,000円
2デッキ
バンドルソフト: Serato DJ Intro

コントローラー本体の画像です。
2013/5/14 追記
後継機「Numark MixTrack Pro II」登場のため、こちらの製品は製造が終了しました。
現時点でわずかに流通在庫があるようです。

[Reloop Beatmix] Dirigent

実勢価格: 23,800円
2デッキ
バンドルソフト: Virtual DJ LE

コントローラー本体の画像です。

[Numark MixTrack Pro II] Numark :: MixTrack Pro II

実勢価格: 29,800円
2デッキ
バンドルソフト: Serato DJ Intro

コントローラー本体の画像です。

[Vestax Typhoon] Vestax Japan|ベスタクス株式会社

実勢価格: 29,800円
2デッキ
バンドルソフト: Serato DJ Intro, Virtual DJ LE

コントローラー本体の画像です。

[DENON MC-6000] プロフェッショナル機器 – D&M Professional APAC | Japan

実勢価格: 69,800円
4デッキ
バンドルソフト: Traktor LE2

コントローラー本体の画像です。

[Native Instruments Traktor Kontrol S4] Native Instruments

実勢価格: 83,800円
4デッキ
バンドルソフト: Traktor PRO2

コントローラー本体の画像および付属ソフトTraktorのスクリーンショットです。

[Pioneer DDJ-SX] パイオニア株式会社

実勢価格: 99,800円
4デッキ
バンドルソフト: Serato DJ

コントローラー本体の画像です。

DJコントローラーは、ここ2~3年で急激に種類が増えました。
昨年秋の時点でブログにまとめてありますのでご参照ください。

2012年版オールインワン(ソフト・コントローラー・オーディオI/F全部入り)タイプ、PCDJコントローラーまとめ
PCDJ情報(日本)の臨時ブログ 201110

コントローラーを選ぶ際は、

・まずは予算

それから自分のDJスタイルに対して、

・2デッキあれば十分かそれとも4デッキ必要か
・スイッチやノブ、スライダーの数が十分にあるか
・バンドルされているDJソフト
・値段と耐久性、質感のバランス
(高い機種ほど部品の耐久性が高くなり、見た目の高級感も上がっていきます。)
・既に持っている機材があれば、それらとの兼ね合い

などから自分に合ったもの数点に絞り込んだ上で、店頭や周囲の既にPCDJを始めている方(なるべく複数)から更に詳しく話を聞いて、自分のやりたいジャンルやスタイルに合ったものを選んでください。

このまとめが、みなさんの楽しいDJライフの一助となれば幸いです。

https://matome.naver.jp/odai/2136377535186038101
2013年05月14日