【世界史】フランシスとロジャー、二人のベーコン比較

nosmoking
世界史に出てくるフランシス・ベーコンと、ロジャー・ベーコンがややこしかったので、まとめました。

■フランシス・ベーコンとロジャー・ベーコンでいつも間違えるので調べました。

ロジャー・ベーコン
1214頃~1294。イギリスのスコラ学者。
神学による学問の体系化を試みた。近代自然科学の方法論への道を開いた。

フランシス・ベーコン

1561年~1626年 イギリスの科学者・哲学者。

実験と観察を重視した経験論(帰納法)の基礎を確立。
主著に「新オルガヌム」

■出身地で比較!

ロジャー→イギリス  フランシス→イギリス  ∑(゚Д゚)ガーン

これはどちらも一緒でした。

■生きた時代で比較!

ロジャー→1200年代    フランシス→1500年代後半

ロジャーのほうが古い、とφ(..)メモメモ。
ロジャー・ベーコンの生きた時代、イギリスはシモン・ド・モンフォールが活躍し、
世界史ではモンゴルの世紀、と呼ばれる時代。

フランシス・ベーコンが生きた時代は大航海時代の真っ只中。
ルネサンス・宗教改革が起こり、1572年にはサン・バルテルミの虐殺。
イングランドでは、トマス・モア、ウィリアム・シェイクスピアの時代。

■職業で比較!

ロジャー→哲学者・カトリック司祭・科学者
フランシス→哲学者・神学者・法学者

(´ε`;)ウーン…

ロジャー・ベーコンは当時としては珍しく、実験観察を重視したので、
近代科学の先駆者とも呼ばれる。
当時最先端のアラビア科学に親しみ、他の哲学者や科学者とは違い、
実験と経験を重要性を強調した。

フランシス・ベーコンは、23歳で国会議員となる。
45歳の時に14歳の少女と結婚。1618年には大法官となる。

■エピソードで比較!

ロジャー→後世において顕微鏡、望遠鏡、飛行機や蒸気船が発明されることまで予想。

フランシス→「知識は力なり」(Ipsa scientia potestas est)の名言

ロジャー・ベーコンは神学や、学問において、先人の追随を否定し、その著作において宇宙の規模にまで言及している。アイザック・ニュートンよりも400年も早く光のスペクトルを観測していた。

フランシス・ベーコンは「知識は力なり」という言葉の通り、学問を追求した人物。著作「新オルガヌム」では、人間には偏見や先入観があるため、スコラ学的な演繹法よりも、実験と観察による帰納法が有用だと張した。

■まとめてみる。

ロジャー・ベーコン(先輩)

生きた時代は、世界史で言うモンゴルの世紀。13世紀。
ヨーロッパでは、シモン・ド・モンフォール、トマス・アクィナスが活躍。

神学研究の改革を提唱し、聖書そのものの研究を重視。
フランシスコ会の会士でもあった。

13世紀、神学研究、イスラム科学、近代科学の先駆け、と出てきたらロジャー。

フランシス・ベーコン(後輩)

生きた時代はルネサンス時代。宗教改革が吹き荒れた時代。
あの有名なサン・バルテルミの虐殺が起きた時代。

新オルガヌムの著者で、ウィリアム・シェイクスピアと同時代の人物。

16世紀、知識は力なり、新オルガヌム、ルネサンス、と出てきたらフランシス。

■おまけ

ロジャー・ベーコンはあのヴォイニッチ手稿作者ではないか、と言われたりしてます。

未だに解読されていない謎の手稿

■関連まとめ

https://matome.naver.jp/odai/2136240088423808701
2017年01月19日