「ゲシュタルト」ってなに?
ドイツ語における、形、形態、状態
ゲシュタルト – Wikipedia
心理学における「ゲシュタルト」
ゲシュタルト=全体性を持つまとまりのある構造のこと
それは、私たちの視覚がそれぞれの点を勝手に合体させて一つの絵として見せてくれているから。
この絵のようなものは、「点が○○個集まってできたもの」じゃなくて「1万円と書いてある絵」として私たちは認識できるんです。
これらは”全体性”ゲシュタルトの性質を持っています。
個々+個々+個々+……個々=全体としては知覚されない つまり全体は単純に個々の集合体ではない
現象は部分と部分とを区別してバラバラに知覚されるのではなく、全体としてまとまった形で知覚される
ゲシュタルト心理学の歴史と理論
音にもゲシュタルト
例えばハ長調の曲すべての音を長2度上げてニ長調の曲として演奏しても、私たち人間には同じようなメロディーに聞こえますよね?
参考 移調 – Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%BB%E8%AA%BF
音はバラバラの音符として知覚されるのではなく、全体的なまとまりを持ったメロディーとして知覚され、『音の要素の構成』が変わっても同じメロディーのように聞こえる
ゲシュタルト心理学の歴史と理論
結局ゲシュタルト崩壊ってなに?
下のような写真を何度も見続けることによって、ゲシュタルト(全体性を持ったまとまり)が崩壊してしまうのがゲシュタルト崩壊です。すると、今度は部分部分が気になって仕方なくなる。
日が気になったり「ノ」のような部分が浮きでて見えたり見え方は様々ですが、要は「暑」という全体がバラバラのぐちゃぐちゃになってしまうんです。
ゲシュタルト心理学
ゲシュタルトという考え方は、言うまでもなくゲシュタルト心理学の基本的理念です。
ゲシュタルト心理学
ウェルトハイマーが明らかにした「群化の法則」
結構心理テストとかでよく見るものもあると思います
①近接の要因
近い距離にあるものがまとまってみえる
■ ■ ■ ■
■と■の間に見えない白い帯があるような錯覚に陥りませんか?
②類同の要因
似たようなものはまとまってみえる
③閉合の要因
お互いに閉じあうものはまとまってみえる
][ ][ ][ ][ ][ ][ ][
≪ ≫≪ ≫≪ ≫≪ ≫≪ ≫≪ ≫
][ではなく[]として認識できます
④よい連続の要因
滑らかな経過またはよい連続(簡単に言えば良い感じに連続しているもの)を示すものはまとまりやすい
⑤よい形態の要因(プレグナンツの法則)
なんか覚えにくいのでナンツーグレープと覚えましょう
視野に与えられた図形が、全体として、最も単純で最も規則的で安定した秩序ある形にまとまろうとする傾向
プレグナンツの法則:心理学用語集
※何が「単純」で何が「規則的」で何が「秩序ある」形なのかは個人差があるかもしれません
それを踏まえたうえで、例えばの話
「人は、あいまいなイメージを複雑でまとまりのない形ではなく、単純でまとまりのある形で解釈する傾向がある」
プレグナンツの法則 – こんな時はこんなカレンダー
視覚がこれを「お腹を抱えている女性」と解釈して、すきまを埋めています
視覚ってすごい
《形態・姿などの意》知覚現象や認識活動を説明する概念で、部分の総和としてとらえられない合体構造に備わっている、特有の全体的構造をいう。形態。出典:「デジタル大辞泉」