【難病・自己免疫疾患】の2014年最新研究成果<新薬・治療法に期待>

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新聞報道等で、「自己免疫疾患に関わる◯◯が解明された」というのをときどき目にします。これで治るかも!?とつい期待してしまうのですが、まだまだマウス実験の段階だったりしてなかなか臨床とまではいきません。それでも確実に良い方向に進んでいると期待して、新しい治療法が出るのを待ちましょう〜

そもそも免疫とは・・・

免疫とは、外からの異物(自分のからだ以外のものという意味)
自己免疫疾患とはの症状・解説 – goo辞書

免疫は外からきた細菌やウイルスに対して、これを排除するようにはたらきます。
自己免疫疾患−からだと病気−「ニュートンドクター」全国医療機関・病医院・歯科医院情報

自己免疫疾患は、自分で自分の体を攻撃してしまう

自己免疫疾患とは、免疫に異常が起こり、自分自身の正常な細胞や組織を異物とみなして攻撃し、排除しようとすることで起こる病気です。
アステラス製薬|なるほど病気ガイド|関節リウマチ 知っておきたい予備知識

どんな症状がでるの?

自己免疫疾患により発熱することがあります。
自己免疫疾患: メルクマニュアル 家庭版

「炎症」という形で様々な症状を呈してくる
病気と健康 自己免疫疾患を接点に

原因がわからない

発症者に女性が多いことから、その原因はわかっていませんがホルモンが関係しているのではないかという推測がなされています。
【自己免疫疾患とは】症状・治療・膠原病との関係 – 膠原病の全て

未だその発症メカニズムが、解明されない難治性の疾患です。
難病情報センター | 疾病モデルの開発に関する研究

現代医学を持ってしても解明されていない難病が多い。

自己免疫疾患は、さまざまな病気の総称

【臓器特異性自己免疫疾患】

◆神経・筋
・ギラン・バレー症候群
・重症筋無力症

◆消化器

・慢性胃炎
・慢性萎縮性胃炎
・自己免疫性肝炎
・原発性胆汁性肝硬変
・原発性硬化性胆管炎
・自己免疫性膵炎

◆循環器
・大動脈炎症候群

◆肺
・グッドパスチャー症候群

◆腎臓
・急速進行性糸球体腎炎

◆血液
・巨赤芽球性貧血
・自己免疫性溶血性貧血
・自己免疫性好中球減少症
・特発性血小板減少性紫斑病

◆内分泌・代謝
・バセドウ病
・橋本病
・原発性甲状腺機能低下症
・特発性アジソン病
・インスリン依存性糖尿病

◆皮膚
・慢性円板状エリテマトーデス
・限局性強皮症
・天疱瘡
・類天疱瘡
・妊娠性疱疹
・線状IgA水疱性皮膚症
・後天性表皮水疱症
・円形脱毛症
・尋常性白斑
・サットン後天性遠心性白斑

◆眼
・原田病
・自己免疫性視神経症

◆耳
・自己免疫性内耳障害

◆男性生殖器
・特発性無精子症

◆産婦人科
・習慣性流産

【全身性自己免疫疾患】

・関節リウマチ
・全身性エリテマトーデス
・抗リン脂質抗体症候群
・多発性筋炎/皮膚筋炎
・強皮症
・シェーグレン症候群
・IgG4関連疾患
・血管炎症候群
・混合性結合組織病

ギランバレー症候群を患った有名人

大原 麗子(1946年11月13日 – 2009年8月3日 )女優
大原麗子 – Wikipedia

安岡 力也 (1947年7月19日 – 2012年4月8日) ロックヴォーカリスト・キックボクサー・俳優・タレント
安岡力也 – Wikipedia

あのホタテマンも難病に苦しんだようです。

佐藤 寿人(1982年3月12日 – )プロサッカー選手。
佐藤寿人 – Wikipedia

元日本代表ですね。いつ発病したのか知りませんが、今も現役ですね。

福永 泰(1973年3月6日 – )元プロサッカー選手
福永泰 – Wikipedia

懐かしいです。テスト生のうちから公式戦で活躍されていましたね。

川口 順子(1941年1月14日 – )政治家、通産官僚
川口順子 – Wikipedia

政界は引退されたようです。

バセドウ病を患った有名人

絢香(1987年12月18日 – )シンガーソングライター
絢香 – Wikipedia

復帰されてるようですね。

増田 惠子(1957年9月2日 – )歌手、女優、タレント
増田恵子 – Wikipedia

ピンクレディーの方です。

シェーグレン症候群を患った有名人

菊池 桃子(1968年5月4日 – )女優・タレント・アイドル歌手
菊池桃子 – Wikipedia

CMなどで活躍されてますね。

治療は、ステロイドや免疫抑制剤が中心

根本的な治療法がなく、対処療法。
だから、難病なんですね。

ステロイド、免疫抑制剤、血漿交換療法など免疫系全般を抑制するものが主流です。
難病情報センター | 疾病モデルの開発に関する研究

自己免疫疾患の多くは効果的な根治療法がなく、対症療法による治療が中心となっています。
さまざまな自己免疫疾患の発症を制御するたんぱく質を発見(自己免疫疾患の新たな治療法に期待)

しかし、大学などでどんどん研究が進んでいる

東京大学・京都大学・大阪大学
東京医科歯科大学
慶應義塾大学
理化学研究所・科学技術振興機構

のプレスリリースを中心に調べてみました。

難しい用語でワケがわからなくても、
読んでいくうちに慣れてきます。

東京大学

細胞死や免疫応答を調節する新たな分子メカニズムを発見
[東京大学[広報・情報公開]記者発表一覧

平成26年1月22日

制御性T細胞を誘導するヒトの腸内細菌の同定と培養に成功 -炎症性腸疾患やアレルギー症に効果
新領域:制御性T細胞を誘導するヒトの腸内細菌の同定と培養に成功 -炎症性腸疾患やアレルギー症に効果-

2013/07/11

免疫細胞を誘導するセグメント細菌の全ゲノム構造を解明
―腸内細菌の免疫誘導メカニズムの解明に期待―」
[東京大学[広報・情報公開]記者発表一覧]

平成23年9月15日

京都大学

自分自身の体を敵と間違えて攻撃する「自己免疫疾患」を防ぐ細胞をマウスの実験で突き止めたと、京都大の湊長博教授らの研究グループが発表した
自己免疫疾患防ぐ細胞…京大教授らマウスで確認 : ニュース : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

2014年11月14日

自己免疫疾患、全身性エリテマトーデス(SLE)の原因遺伝子の一つを発見 -SLEの発症機構の解明や治療法の開発に期待-
自己免疫疾患、全身性エリテマトーデス(SLE)の原因遺伝子の一つを発見 -SLEの発症機構の解明や治療法の開発に期待- — 京都大学

2014年2月14日

免疫のブレーキPD-1が、自然免疫反応の調節によって免疫難病の発症を抑制することを解明
免疫のブレーキPD-1が、自然免疫反応の調節によって免疫難病の発症を抑制することを解明 — 京都大学

2013年9月17日

クロマチン制御因子TRIM28は、T細胞性自己免疫疾患を抑制する
クロマチン制御因子TRIM28は、T細胞性自己免疫疾患を抑制する — 京都大学

2012年4月30日

大阪大学

自己免疫疾患で産生される自己抗体が、異常な分子複合体(変性蛋白質と主要組織適合抗原との分子複合体)を認識することを発見し、それが自己免疫疾患の発症に関与していることを突き止めました。
関節リウマチ等の自己免疫疾患の新たな発症機構を発見 — リソウ

2014年2月25日

、ヒト大腸の粘膜に存在する自然免疫細胞※1の一部が炎症性T細胞(Th17細胞)※2の分化を誘導する仕組みを明らかにしました。
腸内で自然免疫細胞の一部が炎症性細胞の分化を誘導 — リソウ

2013年11月26日

獲得免疫系の中心であるT細胞においてRegnase-1というタンパク質を特異的に欠損したマウスを作成することに成功し、Regnase-1がT細胞の活性化の調節に重要な因子であることを証明しました。
免疫の司令塔に大きく関与するタンパク質の同定に成功 — リソウ

2013年5月24日

数々の自己免疫疾患の発症機構解明につながる分子を発見しました。
免疫難病の発症機構の解明に1つの鍵 — リソウ

2013年5月14日

腸の粘膜に存在する自然免疫細胞※1の一部が炎症を抑制する仕組みと、その自然免疫細胞の異常により炎症性腸疾患(IBD)※2が発症することを明らかにしました。
マウスの腸内で自然免疫細胞が炎症を抑える新たな仕組みを解明 — リソウ

2012年3月2日

東京医科歯科大学

過剰な免疫反応を抑制する新たな樹状細胞のはたらきを発見
「過剰な免疫反応を抑制する新たな樹状細胞のはたらきを発見」【樗木俊聡 教授】 | プレスリリース | 国立大学法人 東京医科歯科大学

2013年9月12日(木)

過剰な免疫反応にブレーキをかけるT細胞が作られる共通の仕組みを解明
共同発表:過剰な免疫反応にブレーキをかけるT細胞が作られる共通の仕組みを解明

平成25年3月15日

慶應意義塾大学

腸管免疫系と腸内細菌の共生関係の構築に必須の分子を発見
腸管免疫系と腸内細菌の共生関係の構築に必須の分子を発見:[慶應義塾]

2014/04/25

腸内細菌が作る酪酸が制御性T細胞への分化誘導のカギ
-炎症性腸疾患の病態解明や新たな治療法の開発に期待-
腸内細菌が作る酪酸が制御性T細胞への分化誘導のカギ-炎症性腸疾患の病態解明や新たな治療法の開発に期待-:[慶應義塾]

2013/11/12

ステロイドが効かない重症ぜんそくのメカニズムをマウスで解明
-Stat5 阻害剤投与で重症ぜんそくが改善-
ステロイドが効かない重症ぜんそくのメカニズムをマウスで解明-Stat5 阻害剤投与で重症ぜんそくが改善-:[慶應義塾]

2013/10/25

プロバイオティクスによる腸炎抑制機構の解明
クロストリジウム属細菌を用いた炎症性腸疾患の治療・予防法の開発へ道
プロバイオティクスによる腸炎抑制機構の解明クロストリジウム属細菌を用いた炎症性腸疾患の治療・予防法の開発へ道:[慶應義塾]

2013/06/13

理化学研究所

関節リウマチに対するゲノム創薬手法を開発
-ゲノム創薬の新たな可能性を発見-
関節リウマチに対するゲノム創薬手法を開発 | 60秒でわかるプレスリリース | 理化学研究所

2013年12月26日

炎症や自己免疫疾患に関わる遺伝子の機能を解明
−転写因子Bach2がアレルギーなどを引き起こす炎症性T細胞への分化を制御−
炎症や自己免疫疾患に関わる遺伝子の機能を解明 | 60秒でわかるプレスリリース | 理化学研究所

2013年6月11日

科学技術振興機構

免疫システムの老化を引き起こす仕組みを発見
共同発表:免疫システムの老化を引き起こす仕組みを発見

平成26年4月2日

関節リウマチ等の自己免疫疾患の新たな発症機構を発見
~自己免疫疾患の診断薬・治療薬開発へ繋がる新たな分子機構~
共同発表:関節リウマチ等の自己免疫疾患の新たな発症機構を発見〜自己免疫疾患の診断薬・治療薬開発へ繋がる新たな分子機構〜

平成26年2月25日

関節リウマチの発症の鍵となるT細胞を発見
~免疫反応を抑制するT細胞が関節の炎症と骨破壊を促進するT細胞へ変身~
共同発表:関節リウマチの発症の鍵となるT細胞を発見〜免疫反応を抑制するT細胞が関節の炎症と骨破壊を促進するT細胞へ変身〜

平成25年12月23日

リンク

https://matome.naver.jp/odai/2136064870771758001
2014年11月14日