炭酸飲料から水、コーヒー、栄養ドリンクへ
清涼飲料大手の米コカ・コーラ、ペプシコ、それにドクターペッパー・スナップル・グループは米国の炭酸飲料の消費減を反転させるのに苦戦している。米国では水、コーヒー、それにその他のドリンクに手を伸ばす消費者が増えている。
炭酸飲料の時代は終わりか – WSJ.com
炭酸飲料は米国で、糖尿病や肥満といった消費者の健康懸念の一番の標的になった。その一方で、ベビーブーマーは高齢化し、伝統的な炭酸飲料のターゲットである若者層は、炭酸飲料の代わりに水、栄養ドリンク、それにコーヒーに目を向けるようになっている。
市場調査会社シンフォニーIRIグループのデータによると、昨年12月30日までの1年間の米店舗における炭酸飲料の売上高は前年比0.6%減の287億ドル(約2兆5800億円)となり、販売量ベースでは1.8%減少した。
炭酸飲料の時代は終わりか – WSJ.com
コーラの販売は急減
コカ・コーラの米国の売り上げのうち約60%は炭酸入り清涼飲料水から来ている。ペプシコではおよそ4分の1だ。業界3位のドクターペッパーの売り上げの70%以上は炭酸飲料から来ているが、米国ではその比率が約90%だ。しかし、同社はコカ・コーラやペプシコと違い、コーラをほとんど販売していない。コーラの販売は急減している。
炭酸飲料の時代は終わりか – WSJ.com
健康への配慮、規制で苦しむ炭酸業界
米ニューヨーク市の厚生委員会は13日、特大サイズの炭酸飲料など糖分の入った飲料の販売規制を決定した。市民の肥満対策と健康増進を目的に、16オンス(約450ミリリットル)を超す大きさの容器に入った糖分の入った飲料を飲食店などで販売することを禁じている。
CNN.co.jp : NY市、特大サイズの炭酸飲料規制を決定
健康に気を使った商品開発や広告展開で巻き返しか
コカ・コーラはキャンペーンで、肥満を「われわれ世代の問題」と位置付けた。CNNなどで今週から放映される第1弾のコマーシャルは「これまで125年余りの間、私たちは人々に一体感を提供してきた。これからは一体となって、私たちみんなが直面する肥満という問題に取り組んでほしい」と呼び掛ける。また、同社が販売する650以上の商品のうち、180品目はローカロリーまたはノーカロリーだと指摘している。
米コカ・コーラが肥満防止キャンペーン 汚名返上図る (CNN.co.jp) – Yahoo!ニュース
広告は、体重増の原因として炭酸飲料だけを挙げるべきではないと主張し、米国人にダンスなどさまざまな活動を通じて「楽しく」カロリーを消費するよう促す内容だ。
炭酸飲料の時代は終わりか – WSJ.com