運行停止命令が出たボーイング787機の現状と経緯

zeromine
ボーイング機のトラブルが後を立ちません。最新の状況と過去の不具合状況、各社や国などの対策についてまとめました。

最新情報

21日、全日本空輸はボーイング787運航停止のため、23日から27日までの5日間で141便(国内線123、国際線18)が欠航し約1万8400人が影響を受ける
全日空 計141便が欠航 787の運航停止で — スポニチ Sponichi Annex 社会

ボーイングの労組は組員にを会社側の労働協約提案を拒否するよう要請。交渉が決裂し、スト結構の可能性がある。
米ボーイングの労使交渉、一転してスト突入の可能性も| ビジネスニュース| ボーイング787問題| Reuters

全てのボーイング787機が運行停止に

●日本内で運行停止へ

1月17日、国土交通省はバッテリーの安全を確認するまで、787機の運航を差し止めるよう命令
日本も運航差し止め指示=全日空787型機トラブルで—国交省 – WSJ.com

運航再開時期は早期を予定しているが未定。FAAの安全判断が出るまで日本独自の運航再開はない
朝日新聞デジタル:787型機の運航停止、国交省も命令 「安全立証まで」 – 社会

飛行機各会社は787を全機飛行停止にする
トラブル相次いだ787、JALとANAの現状は?

1月16日のボーイング787不具合により各社運行は見合わせていました。

●アメリカ内で運行停止へ

1月16日、アメリカ内を運航する航空会社にボーイング787の運航を一時停止するよう要請
ボーイング787、運航一時停止を要請 米連邦航空局  :日本経済新聞

安全確認が遅れたり問題が発生すると製造会社、運行会社ともに大幅な影響

運行停止期間はリチウムイオン電池の安全性が確認されるまで
朝日新聞デジタル:ボーイング787の運航停止、米当局が命令 – 国際

ボーイング787の株が軟調で関連銘柄が引き続き軟調で部品を製造する日本メーカーへの影響も懸念。
ボーイング787関連株が引き続き軟調、相次ぐトラブルで影響懸念| Reuters

●相次ぐ運行や購入のキャンセル

1月17日までに、日米EUやインドなど世界の航空当局が運航停止を航空各社に指示し、欧州航空安全庁(EASA)は「現時点で787が飛行している場所は存在しない」との認識
米、EU、インド…ボーイング787 世界中で運行停止 — スポニチ Sponichi Annex 社会

1月17日欧州航空安全局(EASA)はボーイング787型機の運航を停止

アメリカに続いてヨーロッパも787機を見合わせします。

1月18日世界7カ国で8社が49機を運航おり、カタール航空、エチオピア航空、ポーランド航空が新たに運航中止を発表し、ボーイング787機全ての運行が止まった。
朝日新聞デジタル:B787、全7カ国で運航停止 ANA、週末52便欠航 – 社会

運航再開は2週間~2カ月先以上になる。問題の原因を発見し、修理方法を設計、部品の製造が必要となり簡単ではない
CNN.co.jp : 運航停止の787、問題解決と再開のメドは? – (3/3)

格付け会社の判断

1月17日、欧州格付け会社フィッチ・レーティングスは早急に問題が解決しないと格付け「A」であるボーイング社の見直しも有り得ると発表
ボーイングの格付け見直しも 格付け会社フィッチ – MSN産経ニュース

スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は格付けには影響しないとしながらも長期に解決しないと経営に影響があると指摘
ボーイングの格付け見直しも 格付け会社フィッチ – MSN産経ニュース

ムーディーズ・インベスターズ・サービスは格付けは見直さないがボーイングの信用が悪くなり、運営上と財務上で問題になると重く分析
フィッチ、ボーイング格下げ警告 S&Pは「影響せず」  :日本経済新聞

●キャンセルや裁判など

1月18日豪カンタス航空は発注していた15機のうち、1機の発注をキャンセルしたと発表。ただし決定は一連の事件前にしていた
豪カンタス航空、米ボーイング787―8型1機の発注をキャンセル| マネーニュース| 最新経済ニュース | Reuters

1月17日国営LOTポーランド航空はボーイングに損害賠償を求める方針を発表。ただし契約は延長し問題の解決を条件に、3月末までに787型機を3機納入
LOTポーランド航空 、米ボーイング787型機運行停止で損害賠償請請求へ| マネーニュース| 最新経済ニュース | Reuters

トラブル発生の時系列経緯

7日午前、米ボストン・ローガン国際空港で駐機していた機体から発火
日航ボーイング787型機から発火、ボストン国際空港で整備中に| Reuters

電力供給する補助動力用バッテリーが爆発したが、まもなく火は消された
朝日新聞デジタル:着陸後の日航機で火災 米空港、ボーイング787型機 – 国際

ジーエス・ユアサ コーポレーション製の補助動力用電池が発火
日航のB787型機が今度は燃料漏れ、購入計画は変更せず| Reuters

ボーイング機は全てこの電池です。

1月8日米マサチューセッツ州ボストンの空港で日本航空のボーイング787機が燃料漏れ
朝日新聞デジタル:日航機の燃料漏れ、バルブの不具合 787型機トラブル – 国際

追加の調査官をボストンに派遣し本格的な調査を開始
朝日新聞デジタル:787型機トラブル、日航機以外でも 米紙報道 – 国際

●1月11日

1月11日午後3時、宮崎空港で整備していた離陸前の飛行機で、左エンジンからオイル漏れ
全日空のB787型機、今度はオイル漏れ : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

●1月11日 その2
1月11日は2つの事故が発生しています。

1月11日10時45分、兵庫県上空を飛行中、操縦室の窓ガラスが一枚ヒビ割れ
朝日新聞デジタル:B787型機、また窓ガラスにひび 羽田発の全日空便 – 社会

窓ガラスは5層構造で1番外側のガラス層にひび
ボーイング787、今度はANAの操縦席窓ガラスにひび割れ | レスポンス

●1月13日

1月13日13時40分、成田空港で整備中の機体から燃料約100リットルが流出
日航のボーイング787、また燃料漏れ 成田空港で整備中に – SankeiBiz(サンケイビズ)

整備中に勝手に開いた可能性があり、しかも警告が表示されなかった
日航787、また燃料漏れ ボストンでのトラブル機 – 47NEWS(よんななニュース)

●1月16日

16日午前8時45分、山口宇部発羽田行き全日空ボーイング787の機内から煙が発生
全日空ボーイング787から煙 高松空港に緊急着陸  :日本経済新聞

コクピット内でバッテリーの異常を知らせる表示が発生したため、高松空港に緊急着陸
ボーイング787が高松空港に緊急着陸、バッテリーに不具合の表示=ANA| Reuters

乗客129人、乗員8人は全員脱出。脱出時に5人が軽いけが。高松空港の滑走路は閉鎖
ボーイング787が高松空港に緊急着陸、バッテリーに不具合の表示=ANA| Reuters

国際的に対策に乗り出す

●国土交通省

国土交通省は「重大インシデント」に認定

重大事故になる可能性があると認定しました。

国土交通省は調査をする
官房長官、ボーイング787「国交省が調査へ」  :日本経済新聞

1月16日の事件を受け、正式に動きました。

調査チームは米国連邦航空局(FAA)、ボーイングと連携し航空機の設計、整備、運航など総合的に不具合原因を調査
国土交通省、ボーイング787の燃料漏れ事故で調査チームを新設 | レスポンス

●アメリカ

米連邦航空局(FAA)は11日、設計や製造工程などの包括的な再調査を開始すると発表
朝日新聞デジタル:ボーイング787を包括調査へ 米当局、日本とも連携 – 社会

調査は電気系統の設計や製造工程を中心とする
「B787」 電気系統の設計など調査 米連邦航空局  :日本経済新聞

米国家運輸安全委員会(NTSB)はリチウムイオン電池などを調査し、発火原因を究明中
787型機の生産計画、米ボーイングから変更の連絡ない=富士重<7270.T>副社長| マネーニュース| 最新経済ニュース | Reuters

生産拡大や外注が原因ではないとの考え
ボーイング787型機、米当局が包括調査へ| Reuters

●ボーイング社

「787の信頼性や安全性は調査で判明しており自身がある」と声明を発表
ボーイングCEO「調査で安全性裏付ける」 787トラブルで声明  :日本経済新聞

以下の実績が根拠として述べています。
・飛行時間5万時間
・毎日150便以上

テキサス州エルパソ工場で160人を削減する計画。全従業員の40%超に当たる
米ボーイング、テキサス州の工場で約40%人員削減へ| Reuters

ボーイング社が、当件で国防費削減が削減される事を見越しての対策です。

航空宇宙専門技術者労組(SPEEA)加盟の2万3000人の技術系従業員について労働契約を延長する予定
米ボーイング、技術系従業員の労働協約を延長へ| ビジネスニュース| Reuters

ボーイング787の特徴

中型機だが大型旅客機並みの飛行距離を誇り大型機では赤字になる路線で活躍できる
相次ぐボーイング787機のトラブル エアラインの経営にも影響必至の懸念|inside|ダイヤモンド・オンライン

電気システムを使用し、(通常利用する)油圧機器は使用しない。軽量化が実現した。ただし複雑になった
〔アングル〕米ボーイング787型機のトラブル、リチウムイオン電池の安全性への議論高まる| マネーニュース| 最新経済ニュース | Reuters

材料は日本の企業が多く関わる。複合素材もほとんど日本製を使用
朝日新聞デジタル:ボーイング787を包括調査へ 米当局、日本とも連携 – 社会

●原因とされているリチウム電池とは

電力が長持ちし重量も軽いため、燃費が良いが飛行機に導入されたのはボーイング787が初
CNN.co.jp : 運航停止の787、問題解決と再開のメドは? – (1/3)

リチウムイオン電池は過度の充電で発火し化学物質の影響で消火しにくいが、ボーイング社製は、過充電を防ぎ、火災を封じ、煙を吸う複数のシステムで設計している
情報BOX:ボーイング787問題、リチウムイオン電池をめぐる状況| ワールド| 米国| Reuters

バッテリーの電解液が外に出て固まっていた。(1月16日の件)バッテリーが爆発して出火した(1月7日アメリカの件)
ボーイング787相次ぐトラブル!「原因の大もとはバッテリー」日本メーカーが製造 (1/2) : J-CASTテレビウォッチ

電池ではなく、電子制御の人的作業による「配線ミス」の可能性がある
ボーイング787の初期不良、日本の部品が原因というのは「濡れ衣」ではないのか? | プリンストン発 新潮流アメリカ | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

リチウム電池の影響で複雑な配線になるためです。実際にアメリカで発生した事故の1件はこれが原因でした。

関連リンク

https://matome.naver.jp/odai/2135830556107451401
2013年01月21日