毒の真骨頂!【村上龍】愛と幻想のファシズム名言集

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村上龍の小説『愛と幻想のファシズム』(1987年)の名言集。

「適者生存がどのようなレベルであれ、正しいと言うことです」

トウジ

「過去の政治形態は歴史です、歴史にモラルはないでしょう、
いい歴史とか悪い歴史とかはない」

トウジ

「ファシズムはそんなに悪いものじゃない」

トウジ

「歴史が望むのであれば、私は独裁者となるでしょう」

トウジ

「俺達は大脳で発情する。精液が溜まって勃起するわけではない。裸の女が股を開いているところを思い描いて勃起するのだ。本当は人間には何の欲望もない。対象があるために欲望が発生するだけだ」

トウジ

「ファシズムは絶望から生まれる」

老政治家

「僕が切り捨てるのではない、生態系が切り捨てるんです」

トウジ

「偶然と欲望と生理がからまって歴史ができる」

高榎

「一番自意識が過剰なのが大衆だ」

ゼロ

「ヒューマニズムは霧のようなもので、ものが見えなくなる」

裂坂

不幸な環境は人間を強くするというのは嘘だ

「支配者は、人民の、願望の化身なのです、その役目を果たせないと、支配者はイケニエとして殺されてしまいます」

ウインチェル

「人間でスポイルされた奴は神から射殺される」

トウジ

「他人に従う快楽だけしか知らない奴らが、威張る時代というのは、最悪だ」

トウジ

奴隷は実に楽だ、主人のいいなりに生きればいい。

狩りをしない奴は人間じゃなくて、まだ猿なんだ、いや猿に戻ったというべきかな。

男の容量を決定するのは、その二つだ。情報と、快楽。

快感が溜まると自信が生まれる。

「快楽とは、生き延びるのに必要なことがらをやった場合に与えられる」

トウジ

「幸福は金では買えないというのは嘘だ、金持ち達の心や社会が歪んでいるというのも嘘だ、貧しいけれど小さな幸福というのも嘘だ、貧しい人間には快楽も情報も与えられない」

トウジ

「才能とは運命なんだよ、運命そのものなんだ」

ゼロ

「芸術家も同じだが、本当の政治的カリスマも最初は嫌悪をもって迎えられるんだ」

ゼロ

牝が得られず、繁殖からとり残された寂しい牡の鳴き声は、あらゆる男の胸の奥と性器を震わせる。女にはわからない。

「努力して手に入れるものに価値があるというのは、芸術家とスポーツ選手にだけ言えることで、貧乏人には当てはまらない、嘘なんだ」

トウジ

「全ての男は、ハンターで、実業家で、そして芸術家だったんだ」

トウジ

「愛する人間が死ぬのを見るより、愛する人間が狂ってるのを見る方が辛いんじゃないかな」

夢は、夢である間だけ、システムに抗する力がある。夢が作品になれば、それで終わりだ。

「ハンターは決して絶望しません」

トウジ

狩猟それ自体がすでに快楽だ。

放たれた弾丸はすでに過去なのだと俺は知っている。狙われた獲物にとってその弾丸は未来だ。

「決断しなければ獲物は逃げてしまう」

トウジ

「教養は一種の情報だ、情報がないと人間は残虐になる」

キルシュ

「いかに自殺しそうな人間は案外死なないんだ、本当に弱ってる奴には死ぬ元気もないからな」

ゼロ

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2013年01月12日