”歴史に不朽の名を刻んだ”世界の軍事的天才達

孫武による著書「孫子」は、軍略や軍政だけではなく政略、経済、思想など様々なことに関しても扱っており現在でも通用する戦争の教科書となっている。
孫武(そんぶ) – 兵者、詭道也 [My三国志 百科事典]

呉王に兵法を問われた時、次のような逸話を残している。
孫武

孫武は王の寵姫を隊長に、侍女を兵士にみたて訓練を実践したが、一向に規律がなく笑い転げるばかり。そこで孫武は、規律がないのは自分の説明が伝わっていなかったからだと、再度隊長の寵姫に対しても詳しく説明を加え、充分理解させた上で再度寵姫に号令を出させた。しかし、侍女たちは同じように笑い転げるだけ。呉王も従侍たちも孫武を笑う。しかし、孫武は毅然として言った。「私の説明は充分理解したはずだ。このように規律が保てないのは隊長に責任がある」と。そして、隊長である寵姫の責任を追及し切り捨てた。その結果、侍女たちは命令に従って規律ある行動をとった。

アレキサンダー大王は若くして王となり、20代で地中海沿岸からペルシア、インダス川迄の広大な領土を築き上げる偉業を成し遂げた。
アレキサンダー大王

騎兵部隊を斜めに配置する斜線陣。アレキサンダーは、この戦法でほとんどの戦いで圧勝した。
重装歩兵の時代

カンナエの戦いが終わった時、戦場には二人の執政官を含む５万のローマ軍の死体が残されたいたと言います。一方カルタゴ軍の損害は死傷者５千。後の軍事教科書にも載る少数の兵力による完全な包囲殲滅戦だった。
「カンネーの戦い」　名将ハンニバルの理想的包囲殲滅戦 – 鳳山雑記帳 – Yahoo!ブログ

ローマ軍が制圧していた地中海からではなく、アルプスを越え陸路でローマに攻め込んだ。ハンニバルのアルプス越えは、世界史上に残る快挙であった。
http://www5d.biglobe.ne.jp/~s-m-r/history/hannibal.html

カエサルは相手の心理を掴んで戦うタイプの将軍であり、緻密な戦術を創案して勝つ人ではなかった。これは他者に真似のできる事ではなく、カエサルしか出来なかった事である。
カエサル

「賽は投げられた」「ブルータスお前もか」「帝王切開」など、数々の逸話を後世に残した不世出の英雄でもあった。
世界名将録 西洋名将一行評伝三頭政治・ローマ五賢弟時代編

十字軍により攻略されたエルサレムを奪還したサラディンは、中世イスラム世界の英雄とり、野戦でも攻城戦でも優れた軍事能力を発揮した。
優れた武勇と人間性…サラディン（１１３８〜１１９３）エルサレム : ちきゅう時の散歩 : 旅のしおり : 新おとな総研 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）

エルサレムの戦いで、リチャード１世が捕虜などを虐殺したのに対して、サラディンは捕虜に対して寛容な態度で臨んだ為、イスラム教徒に英雄視されただけでなく、ヨーロッパ人も称賛と尊敬の念を抱いたという。
サラディン

チンギスは、配下の兵力を10戸単位・100戸単位・1000戸単位とまとめ、騎馬隊の威力が最も発揮できる軍事組織を作りあげた。当時モンゴル軍に太刀打ちできる軍勢はなく、野戦におけるモンゴル軍はまさに無敵であった。
モンゴル帝国�〜ヨーロッパ遠征〜

チンギスハーンの建国したモンゴル帝国は、子孫の帝国まで含めると、19世紀頃まで続いたという。
チンギス・カン – Wikipedia

中世騎士道を代表する人物のひとりで、軍人・戦術家として当代随一の才能を誇った。これに政治力が加われば、歴代でもトップクラスの国王になった事であろう。
エドワード黒太子

エドワード黒太子により創設されたガーター騎士団は、フランスとの100年戦争におけるイギリス軍の最精鋭軍団となり、エドワードの軍事能力もあり、戦場では連戦連勝を誇った。
ガーター騎士団 とは – コトバンク

カール12世は、国王自ら陣頭で指揮を執り、兵達の士気を高めて巧みに戦機を掴んだ名将であった。
兵隊王カール12世

北方戦争における彼の活躍は伝説的なものとなっており、ロシア、デンマーク、ザクセン3カ国連合軍を鮮やかな戦術で撃破した。
美美WR３

ナポレオンが指揮を執った戦いの勝敗は、３８勝３敗と言われており、脅威の勝率を誇った。最先端の大砲戦術を導入し、地形、機動、心理、あらゆる要素を利用したナポレオンは、まさに天才と呼ぶにふさわしい。
ナポレオン