■ エル・カミーノ / ザ・ブラック・キーズ
全米3位を記録した『Brothers』から1年半ぶりとなる通算7枚目の新作。ソウル色の強かった前作に比べ、彼ら本来の持ち味であるガレージーなブルース・ロックを基調にしつつ、これまでになかったツェッペリン風のアコースティク・ナンバーなども収録されている。デンジャー・マウスの全面参加が功を奏したか、グッとポップになったのも印象的で、男気一辺倒から良い意味で抜け出した感が○
bounce (C)赤瀧洋二
(http://tower.jpから引用)
■サム・ナイツ ~蒼い夜~ / ファン.
3人組ロック・バンド、Fun.のセカンド・アルバム。グラミー受賞経験がある伝説的プロデューサー、ジェフ・バスカーを迎え制作。アルバムからのヒット・シングル「We Are Young(feat. Janelle Monae)/伝説のヤングマン~ウィー・アー・ヤング~(feat.ジャネール・モネイ)」他を収録。 (C)RS
(http://www.amazon.co.jpから引用)
■ 「バベル」 / マムフォード&サンズ
デビュー作『Sigh No More』が世界的なヒットを記録したロンドンのフォーク・クァルテットから、待望の2作目が到着。UKトラッド・フォークやカントリーを下敷きにした、くすんだ色合いのサウンドと、現代的なロック・バンドの持つ熱とが同居した世界観はもちろんのこと、大観衆の前で鍛え上げられた〈歌〉の逞しさに惚れ惚れしてしまう。自分たちの表現に揺るぎない確信を得たことを証明する一枚だ。
bounce (C)佐藤一道
(http://tower.jpから引用)
■ チャンネル・オレンジ / フランク・オーシャン
所属するオッド・フューチャーのムーヴメントと並行し、ソロ名義でのミックステープやソングライティング/客演ワークなどでの高水準な仕事ぶりで大きな注目を集め、待望視されていたフランク・オーシャンのソロ・デビュー作。そのリリース方法や自己のセクシャリティーのカミングアウトなど何かと話題も多いが、その話題性に違わぬ圧倒的な内容で今年の年間ベスト入りは必至だろう。切なく歌い上げる先行曲“Thinkin Bout You”や上記のカミングアウトも話題となったサッド・ストーリー“Bad Religion”など、さまざまなタイプの刺激的なラヴソングが中心となり、アンドレ3000やジョン・メイヤーらとの新鮮なコラボも並んでいるが、なかでもファレル・ウィリアムスと共作した“Sweet Life”が実に甘美だ。
bounce (C)升本徹
(http://tower.jpから引用)
■「ブランダーバス」 / ジャック・ホワイト
ホワイト・ストライプスの解散から約1年、ジャック・ホワイトが〈フジロック〉出演という吉報と共に初のソロ・アルバムで帰ってきた。そしてこれが痺れるほどの素晴らしさ。時代やジャンルといった壁を蹴散らして、聴く者すべての血を沸騰させるような、熱く肉感的なブルース/ロックンロールがぎっしり詰まっている。エレピやストリングスが導入され、実はエレキ・ギターをあまり弾いていなかったりもするのだが、全編に貫かれた生々しい剥き出しのエモーションが、ラカンターズやデッド・ウェザーはもちろん、ホワイト・ストライプスにも増して、ジャック・ホワイトという稀代のブルースマンの本質を伝えていると思う。早く苗場で“Sixteen Saltines”を爆音で浴びたい。
bounce (C)鈴木宏和
(http://tower.jpから引用)