【ヴィレヴァンで話題】谷口一刀「有名小説を4コマ漫画にしてみた」のまとめ。

MitsumuneKoki
遊べる本屋ヴィレッジヴァンガードによる、Webマガジンに掲載されている「有名小説を4コマ漫画にしてみた」のコーナーを、面白いと思ったのでまとめてみた。

桐島、部活やめるってよ

『桐島、部活やめるってよ』が素晴らしすぎるので4コマで解説してみた
桐島はバレー部で強烈に光り輝いていた。
クラスの一流メンバーも桐島のそばにいることで輝いていた。
しかし桐島がいなくなることで、
自分が光っていないことに気づいてしまう。一方、クラスの最下層グループ、
イケてない映画研究部の前田達は、
昼間見えなかった星が夜見えるように、
桐島の不在がもたらした暗闇のなかで小さく光り輝く。

一流メンバーのなかでもっとも繊細な感性をもつ宏樹が、
バカにしていた前田達のひかりに気づいた瞬間の描写がすばらしい。

大阪市長 橋下徹氏の「交渉術」本が最強すぎるので4コマにしてみた

大阪市長 橋下徹氏の「交渉術」本が最強すぎるので4コマにしてみた

このように、身も蓋もなさすぎて、

逆に清々しい交渉術が懇切丁寧に解説されている。

繰り返し強調されているのは「仮想の利益」というキーワードで、

相手が得る「嘘の」利益をどう演出するのが重要だと説く。

「仮想の利益」には大きく2種類あり、1つは、

自分の要望を最初に高くして、後で要望を譲歩することで演出する「仮想の利益」。

もう1つは、自分の要望に乗れば、納期が大幅に遅れるなどの(嘘の)マイナス要素を防げるというものだ。

メノン

名著を4コマで紹介『メノン』

橋下氏が常に相手に「対案」を求めるに比べ、

ソクラテスは常に物事の「前提」を問う。

我々が分かるのは、カップラーメンの作り方など具体的な方法であって、

より上位の概念になってくるほどわからなくなってくる。

ソクラテスは、カップラーメンの作り方を誇る人に、

「カップとは何か?」

「ラーメンとはそもそも何か?」

「食べ物とは何か?」

と、どんどん前提を掘り返して吟味していく。カップラーメンならまだいいが、

才能などの漠然としたものの前提を問われても、現代人でも答えられない。

日本にディズニーランドを呼んだトンでもない男たち

日本にディズニーランドを呼んだトンでもない男たち

これ以外にも小谷氏の伝説は限りないが、

「プロデューサーは常に黒子」を信条としていた為か、

一般的にはその業績のわりにあまり知られていない。

1960年代の電通時代に、小谷は部下の岡田からボヤかれる。

「僕は小谷さんがうらやましい。今の時代は広告でもイベントでも形が完成している。

小谷さんみたいに、戦後の過渡期で何も決まってない時代に、思い通りに企画したかった」

それに対して小谷はこう答えたという。

「岡田くん。いつだって時代は過渡期だし、キャンバスは真っ白なんだよ」

カッコ良すぎるだろう。

孔子の『論語』と『禅』を4コマ漫画にしてみた

孔子の『論語』と『禅』を4コマ漫画にしてみた

最初、坊主は禅師の答えを論理で理解した。

しかし一旦その論理を否定されたため、

次に同じ答えを、坊主は直感で感じている。

同じ事をしていても、そこに至るルートが違う場合がある。

例えば、叫ぼうと“考えて”から叫ぶのと、

誰かに突然殴られて“思わず”叫ぶのでは、同じ叫ぶでも性質が違う。

禅はこの「思わず」動くことを重視する。

その方が人間本来の動き、生命だという考えだ。

「考えて」動くとロボットみたいにどこかカチコチになってしまう。

なので“思わず”動くことを徹底すれば、自然とカラダと心が

リラックスし、悩みなんてなくなるという考えだ。

論語

孔子の『論語』と『禅』を4コマ漫画にしてみた

孔子本人は、40になっても全然落ち着かず、むしろ国の内乱に巻き込まれて大変な時期だ。それまでは学者臭かった孔子が積極的に政治の世界に踏み入れたのが40前後くらいで、世間に知られるようになったのも40をだいぶ過ぎてからだという。50をすぎて政治で役職を獲るが、それもしばらくすると失脚して亡命生活を送るようになる。

孔子の人生に照らし合わせれば、「40にして惑わず」というのは、安定したというより、逆に、迷わずに安定を捨てる覚悟ができた、という意味が妥当だ。

古来国家が宗教や道徳の布教を努めたのは、人民のマナーがよくなれば、統制がしやすくなるからという面があった。

『反貞女大学』を4コマにしてみた

三島由紀夫の女性論『反貞女大学』を4コマにしてみた

三島由紀夫ほど、真面目だと誤解されている人もいないと思う。彼の小説は真面目だが、エッセイはとてもふざけている。むしろお笑い系の人かと思うほどユーモアのセンスが抜群だ。

当時、ある雑誌社が「三島由紀夫と結婚しなければいけないとすればどうするか?」と街頭で女性に聞いたところ、多くの人が「自殺する」と答えたそうだ。

この本をよく読めば、女性に対する温かい気持ちで満ちていることがわかるのに、とうの女性には届いてなかったようだ。やはり三島は誤解されている。今なら『セックス・アンド・ザ・シティ』も普通に見えるように、今こそ三島の作品をあらためて紹介していきたい。

自由の牢獄

選択肢が多いほど逆に選べなくなる現象を描いた
この物語でエンデが描いているのは、あるものを選んでしまうことで、
他の物を選べないという「仮想の機会損失」が、選択肢が多いほど多くなってしまい、選択肢が多いほど実は不幸になるという逆説だ。「じゃあどうすればええねん?」
ということだが、物語で男がとった「自分の意思を捨てる」という解決策が面白い。

そもそも、その選択が良いか悪いかは、現時点ではわからない方が多いので、
パッパと決めていったほうが、後から振り返ってみると正解だったりする。

その時点では役に立たなかったものが、後からつながって役にたったりもする。

参考リンク

https://matome.naver.jp/odai/2135484393815165001
2012年12月07日