バブル時代には当たり前だった「就職活動」の日常風景

mii10
1989年前後の就職活動の日常風景。今の40代前半の人たちの就職活動はこんな感じだったそうです。

●「バブル時代」って?

1986年から1992年に日本で起きた好景気期間
バブル時代とは、1986年(昭和61年)12月から1992年(平成4年)2月までの52か月間に日本で起こった好景気期間。1989年12月のピーク時には日経平均株価の高値が38,915円をつける。

民間企業では、急激な経済膨張・業務拡大のため深刻な人手不足があり、早急に人員を確保することが急務だった。そのため募集人数を拡大し、学生の獲得競争が激しくなった。

出典:Wikipedia

急激な経済膨張に伴う、民間企業の人手不足が就職活動にも影響を与えました。

有効求人倍率は、1991年に1.40倍を記録。リクルートの調査では、同年の大卒最高値は2.86倍になった。
バブル景気 – Wikipedia

●学生のおいしいバイト生活

今の40代前半の人たちは・・・
こういったバブル時代に学生時代を過ごした人たちです。

バブル時代の人手不足を象徴するような話もあります。

ただ誰もいない事務所に1人で座ってるだけで日当2万
カオスちゃんねる : バブル時代ってどれぐらい凄かったの?

上記の例は極端な例ではありません。特に人材不足が深刻なサービス業においては、時給の高騰が起こりました。

バイトだけで一生暮らしていけると本気で信じられたくらい
カオスちゃんねる : バブル時代ってどれぐらい凄かったの?

バブルが一生続けば、という話ですが、世の中そううまくはできていません。

●「バブル時代」の就職活動ってどんな感じだったの?

当時の就職活動の様子が分かる「就職戦線異状なし」
1991年にフジテレビによって製作された映画。

主演:織田裕二
主題歌:『どんなときも。』(槇原敬之)

空前の売り手市場と言われた時期、就職活動に奔走する若者達の姿を描いています。

残念ながらDVD化されていません。

現在とは真逆の「完全売り手市場」でした。

就活生1人につき複数の企業が内定くれる
カオスちゃんねる : バブル時代ってどれぐらい凄かったの?

就職が決まらないなんて人は1人もいない
バブル期ってそんなに凄かった? – アンケート – 教えて!goo

専門学校卒の話です。

バイトするより会社説明会いく方が儲かった
バブル時代の就活ってどんなもんだったの? – MC)まとめこむ

1回の説明会で1万円支給はざら。

海外旅行にクルーズは当たり前
それだけ企業が人材確保に躍起になっていた時代でした。

学生の確保に成功した企業が内定者を他社に取られないようにするため、研修等と称して国内旅行や海外旅行に連れ出し他社と連絡ができないような隔離状態に置く
バブル景気 – Wikipedia

内定式をハワイでやるとかザラにあった
バブル時代の就活ってどんなもんだったの? – MC)まとめこむ

今の就職難の時代には信じがたい話ばかりですね。

●新卒の給料も良かった

新卒のボーナスが「直立」したのはよくある話
景気のいい話ばかりです。

いま軽に乗ってる俺が当時高卒でBM買った
カオスちゃんねる : バブル時代ってどれぐらい凄かったの?

1年目のカス社員でも残業込みで50万くらいは貰えた
カオスちゃんねる : バブル時代ってどれぐらい凄かったの?

給料とは別に臨時ボーナスとかなんとかボーナスが2ケ月に一度
バブル時代のとんでもエピソード – goo 注目ワードコラム

タクシー券は使い放題。

●公務員

民間企業がこのような状態でしたから、当時公務員は不人気職種の代表例でした。

「公務員の給料は安い、良くて平均的」といった風評が大学生の間で蔓延して、「(キャリア組以外の)公務員はバカがなるもの」と見下されがちだった。
バブル景気 – Wikipedia

民間企業の業績・給与に比べ、景気の動向に左右されにくい公務員はバブル景気の恩恵をさほどには受けなかったため。

当時公務員になった人は先見の明があった?
ある意味、先見の明があったのかもしれません。

こんな意見もあります。

せんたろん@su_su_2015

バブル前やバブルの時期なんか、公務員に就職するっていったら上級官庁や県などを除けば「負け組」の部類だったのに
公務員の給料が高すぎとか言ってる人いるけど今公務員で高給取りなのはバブル期に就職した組であって、当時はサラリーマンに比べたら雀の涙程度しか給料がもらえなかったのにあえて公務員になった層だってわかって言ってるのかね

「人間万事塞翁が馬」ですね。

●バブル就職組もその後は大変

この好景気期間はわずか数年で終わります
そして、その後の「失われた10年」、リーマンショックなどを経て、バブル就職組も淘汰されていっているようです。

その後、大変な人も多いようです。

社内では同世代の人数が多く、社内での競争が激しくなり、一方で、就職直後にバブル崩壊を受けて業務が削減され、それぞれの社員が切磋琢磨する機会も減った。
バブル景気 – Wikipedia

以後の採用が細ったことから「後輩」「部下」が居らず、長く現場の最前線に立たされ昇進もままならない者も多かった。
バブル景気 – Wikipedia

とはいえ、就職に恩恵のあったバブル就職組ったって、人減らしで会社辞めざるをえなくなったり、不況期に勘違いしたまま会社辞めて『オレの働くもっといい場所は他にある』って勘違いしたり、会社そのものがなくなったりだから、バブルの恩恵って、今ではどこにも残ってないですよ

●関連まとめ

シーマがステイタスシンボル。

https://matome.naver.jp/odai/2135442308069774101
2013年02月15日