茂木健一郎@kenichiromogi
のと(1)野田佳彦首相が、16日に衆議院を解散する腹を固めた。内閣支持率が低迷し、民主党支持も最低の状態になっている時の解散。民主党からの離党者が続出することは間違いないし、現有議席が激減することも避けられない。首相の座を維持できる見込みも立たない。そんな中での、解散である。
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のと(2)その様子を見ていて、徳川家康のことを思い出した。野田さんは、もともと「ドジョウ」と言われるように泥臭いイメージがある。それでも、消費税の時がそうだったように、粘り強く、うんうん押していく。家康、信長、秀吉のうち誰が野田さんに似ているかと言えば、やはり家康だろう。
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のと(3)家康は、「人の一生は重き荷を背負いて遠き道を行くがごとしいそぐべからず」と言った。確かに、野田さんはそんなイメージだ。華やかな言動で世間の注目を引くというよりは、おしんのように耐えて黙っている。しかし、今回の解散で、野田さんと家康が結びついたのは、この点だけではない。
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のと(4)先日、NHKの「BS歴史館」にうかがった時のこと。二人の歴史の専門家の先生が、家康のことをいろいろと解説されていた。その中でとても印象に残ったのが、家康はふだんは慎重な人だが、いざという闘いの時になると、無茶苦茶なことをする人だったという発言である。
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のと(5)状況が、圧倒的に自分たちに不利な時など、「まさか、そんな手は打たないだろう」というような、破れかぶれの、大胆な行動に出る。その結果戦況が切り開かれたことが何度もあるのだという。家康は、単に慎重なだけではない。追い詰められると、すさまじくどう猛な戦闘をしたようなのだ。
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のと(6)戦国時代は、いうなれば、武将たちの「人格」を含めた総合力のコンテストだった。どの親分についていくかを、みんな慎重に見極めた。ついていく相手を間違えれば、出世できないことはもちろん、自分自身や家来、家族の命もあぶない。だから、みんな見極めようと必死だった。
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のと(7)そんな中で、家康の魅力は、ふだんは慎重で、堪え忍んでいるが、いざとなるともうヤケクソという感じで、むちゃくちゃな戦闘をする、そこが、他の武将たちを惹きつけたのだと思います、と専門家の先生たちがおっしゃっていた。私は、なるほど、とても面白いなと思った。
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のと(8)自民、民主の二党に加えて、「第三極」のさまざまな政党が乱立する今の状況は、戦国時代に似ている。そんな中で、それぞれの政党の代表、党首の「人格」を含めた総合力のコンテストとなっている、議員たちも、離党したり、合流したりしながら、生き延びるために必死に見極めている。
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のと(9)今回の解散で、野田さんは案外無茶をやるということがわかった。そこは家康に通じる。選挙で民主党が勝つことはまずないだろうが、人格コンテストは今後どうなるか。安倍さんや、石原さん、橋下さんといった代表たちの総合力が問われる今、有権者とともに、議員たちも見極めに走っている。
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これ、学生に読んでもらいたい対談だったりもする。1:20まで無料 → 日本に「出島」となる大学をつくろう|茂木健一郎 ・北川拓也 @takuyakitagawa|ケイクスcakes.mu/redirects/ma/V… …@takuyakitagawa
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2012年11月15日