名作フォントと有名ロゴのおいしい関係

285p
素晴らしいブランドには素晴らしいロゴがある、素晴らしいロゴを支えるのはグラフィックデザイナーと、そして超かっこいいフォントです。有名ロゴと名作フォントの関係を見ていきましょう。

Myriad ミリアド

今もっとも一世風靡しているフォントは、もしかしたらMyriadかもしれません。
Apple(もちろんApple製品も!)もAdobeもWalmartもLinkedinもみんなMyriadなんです。

90年代に開発されたこのフォントは
「見易さ」で定評のあるFrutiger(フルティガー)をベースに開発されました。

下に並んでいる数々の名作に比べて、歴史が圧倒的に浅いのですが、2000年代に入り、アップルのコーポレートフォントに起用されるや否や、瞬く間に人気上昇しました。

iPhoneはMyriad
GmailのailはMyriad
高級車・エンジンメーカーのロールスロイスはMyriad
開発元のAdobeももちろんMyriad

Copperplate gothic カッパープレートゴシック

カッパープレートとは銅版、銅版印刷時代に使われていた文字の復刻です。設計は40歳からタイプ職人になったフレデリック・ガウディです(設計したのは1901年!)。高級感のある文字体で、由緒ある法律事務所、高級食材店などによく使われています。

高級食材のDean&Delucaのロゴ
街でよく女子が持っているエコバッグ。
(なぜみんなそろいにそろってDean&Deluca!?)

https://matome.naver.jp/odai/2135168573243723001/2135169459045072603
高級ノートのモレスキンもカッパープレート
田中貴金属のジュエリーブランドもカッパープレート

Helvetica ヘルベティカ

世界一有名で愛されているモダンフォントと言えばHelvetica。
Windowsが出したマネっこフォントarialだって、Helveticaほどの美しさはありません(個人感想)。似たフォントでUniverseもあります。Helveticaだけで本になったり、展示会開いたり、映画になったり、フォント・タイポグラフィーの領域を明らかに超えた活躍をしています。

パナソニック=helvetica
エヴィアン=helvetica
追記:helveticaのアレンジフォントです。
Fendi = helvetica
時計のTissotもHelvetica

Futura フーツラ

Futuraは一昔前までナチスっぽいイメージがあるなんて言われてましたが、実際には色んなところで使われている超愛されフォントだったのです。その幾何学的な形が往年のバウハウスデザインを彷彿させます。1928年にパウル・レンナーがデザインしたFuturaは百年近く経っても色あせない。

ヴィトンはFutura
ドイツ車の代表フォルクスワーゲンもFutura
追記:futuraにアレンジをくわえています。
佐藤可士和の”Smap”もFutura

Bodoni ボドニ

セリフ体でありながら、徹底的に水平/垂直にこだわった幾何学的なモダンフォント。したのディドよりも水平の線が太く、優雅ながらも芯が強く、モダンな印象を与えます。

ビヨンセのロゴもボドニ
マンマミーア!のロゴはBodoni

Didot ディド

細いところは極細で、太いところはずっしり。メリハリのあるこのタイプボディーはまさにモード界の寵児。アルマーニからヴォーグまで、ファッション界に愛され続けたフォントです。

ジョルジオ・アルマーニのロゴはDidot
追記:Bodoni的な要素もかねた、
Didotのアレンジフォントです。
ファッション誌の頂点 Vogue誌のロゴはDidot
どうでもいいがボドニとディドの違い

American Typewriter アメリカン・タイプライター

なんと言ってもアイラブニューヨークのフォント。それ以上でもそれ以下でもないアメリカンタイプライター。タイプライターの文字の復刻であることは言うまでもなく、長くボコボコした横の線がノスタルジックないい味を出しています。Windowsに最初から入っている似たフォントであるcourierに比べても横の線の長さと太さに違いがあり、かつcourierは等幅フォントであるので、かなり違った印象が見受けられます。

一番有名なのはI♥NY

Gill Sans ギル・サン

ギルサンも20世紀のもっとも偉大なサンセリフ体の一つと言えます。Mが正方形になっており、四角ばった作りにも関わらずFuturaなどのザ・幾何学フォント!とは一線を化すような「人間臭い」印象を受けるのは、デザインのベースにに置いたのが、トラヤン(Trajan)やバスカヴィルなど「ガチで昔っぽい」セリフ体だったからだそうです。
小文字のgの形も二階建てのgだったり、モダンなサンセリフフォントとしては珍しい特徴を数々備えています。

家電メーカーPhilipsもGill Sans
プジョのロゴはGill Sansベース(アレンジ)

Optima オプティマ

日本語でいうゴシック体、つまりサンセリフ体はいつもインパクト重視の野太感はあるが、optimaは違います。この優雅なサンセリフになんと縦と横の太さが違うのです(ほかのサンセリフ体ではほとんどない!)

ゴディバはOptimaのアレンジフォント
Trajanをベースにしており、
ディテールはOptimaよりです。

Trajan トラヤン/トレジャン

古代ローマのフォントであるトラヤン(その名もローマ皇帝トラヤヌス帝から)は優美で高級感がある。Rに特徴的な足があり、見るものを魅了します。映画で多用されています。

映画タイタニックのタイトルはTrajan

映画のタイトルにどれくらいTrajanがよく使われている(濫用)かを訴えるビデオです。
本当だ、多すぎる・・・TSUTAYAに行くときチェックしてみよう・・・。

あわせてどうぞ

https://matome.naver.jp/odai/2135168573243723001
2015年05月22日