【さよなら渓谷】売れに売れてる作家、吉田修一【横道世之介】

bitaminera17
「横道世之介」が大ヒットしましたが、原作者吉田修一の「さよなら渓谷」も真木よう子主演で6月22日に公開されます。公開前にチェックしておきたい過去の映像化作品、これからの映像化作品をまとめました。

吉田修一とは?

1968年長崎県生まれ。97年に『最後の息子』で文学界新人賞を受賞し、デビュー。2002年には『パレード』で第15回山本周五郎賞、『パーク・ライフ』で第127回芥川賞を受賞。『パレード』は後に行定勲監督により映画化された。07年朝日新聞に連載していた『悪人』で第61回毎日出版文化賞と、第34回大佛次郎賞を受賞する。その他主な著書に『さよなら渓谷』、『横道世之介』などがある。また作品は英語、仏語、中国語、韓国語にも翻訳。世界で注目される日本人作家でもある

過去の映像化作品

「パレード」 ~上辺だけの付き合い、それくらいが丁度いい~

都内の2LDKマンションに暮らす男女四人の若者達。それぞれが不安や焦燥感を抱えながらも、“本当の自分”を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。そこに男娼のサトルが加わり、同じ町では連続暴行事件が起こり始める。そして彼らの日常に、小さな波紋が拡がり始める…。

なんというか。とても恐ろしいものを見た気になりました。人の…いちばん怖い部分を表現している感じがします。思わず自分の周囲を見回してしまうような。

都会で暮らす若者の心に潜む闇の部分が、とても上手く表現されていた。

「7月24日通りのクリスマス」 ~その日わたしは、リスボンの7月24日通り(実は長崎西通り)で彼に出会った~

サユリは、地味で平凡な自分へのコンプレックスからか、愛読する少女漫画に登場する王子様を理想に掲げ、現実の恋愛になんぞ興味なしを装っている。しかし、心の中では大学時代の憧れの先輩・聡史のことが忘れられずいるのだった。クリスマスまで後1ヶ月に迫ったある日、サユリは路面電車の中で思いがけず聡と再会する。

久々にクリスマスを意識しました。 恋愛ニートな私も恋がしたくなりました。

年末のバタバタしたときに見ると
少し幸せな気分になれるかもね。

「悪人」 ~ひとつの殺人事件。引き裂かれた家族。誰が本当の“悪人”なのか?~

長崎在住の清水祐一は、博多で働く石橋佳乃と待ち合わせをしていた。しかし、待ち合わせ場所で佳乃は他の男の車に乗って行ってしまった。佳乃を追いかけた祐一は、福岡で彼女を殺してしまう。その後、日常を送っていた祐一は、以前出会い系サイトでメールをやりとりしていた馬込光代という女性と会うことに。祐一は光代に佳乃を殺したことを告白するのだが…。

社会から見捨てられようとする人たちへのまなざしが嫌に痛い。

人の心に潜む寂しさ、欲望、ダークな部分が垣間見れ、本当に悪いのはなのか、悪とはなんなのか、そんなことをちょっと考えさせられた

「横道世之介」 ~思い出の片隅の真ん中で彼はいつも笑っている~

1980年代を舞台に、長崎の港町から上京したお人好しの大学生・横道世之介、恋人で社長令嬢の与謝野祥子らが謳歌した青春時代をユーモアを交えながら描く。
高良健吾、吉高由里子が出演。
高良健吾&吉高由里子、「横道世之介」実写化作品で再共演!
横道世之介:ちょっと抜けたところのある、どこにでもいそうな大学生の主人公・横道世之介の物語であると同時に、吉高由里子の魅力が炸裂したアイドル映画でもあるね。モード系のゲイを演じた綾野剛も雰囲気が出てて良かった。横にもさっとした世之介が立ってるから対比が効いててさ、あのコンビいいよ

阿曽山大噴火@asozan_daifunka

映画『横道世之介』見終わり。こんなに良い映画だったとは!あんな役をさらっと演じられる吉高由里子が凄いのか、沖田修一監督の手腕か。160分が短く感じられたのも不思議。

これからの映画化作品

公開前作品なので、本の感想、映画への期待を載せます

「さよなら渓谷」 ~どこまでも不幸になるためだけに、私たちは一緒にいなくちゃいけない~

きっかけは隣家で起こった幼児殺人事件だった。その偶然が、どこにでもいそうな若夫婦が抱えるとてつもない秘密を暴き出す。取材に訪れた記者が探り当てた、15年前の“ある事件”。長い歳月を経て、“被害者”と“加害者”を結びつけた残酷すぎる真実とは。
真木よう子の主演が決定。
真木よう子「さよなら渓谷」で7年ぶり映画単独主演 官能的な演技披露 –

バニー菊之助@bunnytown121

人間の内面を描くという意味では、こちらの方が怖いか・・・真木よう子、7年ぶり単独主演で “最も困難な役” 『さよなら渓谷』映画化! on-msn.com/RJ351t @MSNJapanさんから

山本修@osamu311

『さよなら渓谷』数冊読んだ 吉田修一さんの小説で一番好きだ。哀しい大人の恋の物語。敗者の美学。感涙し震えた。そしてとても映画的な小説だと思った。

なぜ吉田修一作品は映画化されるのか

①日常を切り取るのがウマい!

「パレード」や「横道世之介」に描かれる若者の日常は、どこかのノーベル賞候補とは異なり、過度にオシャレを気取っていなくて、誰もが共感できる。
平易な言葉で愛おしく何気ない日常を描く技術力の高さに脱帽!

②誰もが持っている人間の「汚さ」を描く。

誰もが日々抱く「怒り」や「妬み」や「欲望」、そこから巻き起こる悲劇へのプロセスは
決して他人事とは思えない。

新作「怒り」が読売新聞にて連載中


https://matome.naver.jp/odai/2135108535380913601/2135109078581955103

大根仁@hitoshione

でも新連載の吉田修一の小説は面白そう。タイトル「怒り」ってすげえな。 lockerz.com/s/255358349
https://matome.naver.jp/odai/2135108535380913601
2013年06月12日