【もう大丈夫?】東京都の水道の放射性物質はどうなった

sugimohayakaze
福島第一原発から約200km離れている東京・金町浄水場(葛飾区)から乳児が飲む暫定規制値の2倍を超える放射性ヨウ素131が検出されたのは2011年3月23日のこと。当時、ミネラルウオーターが店頭から消えたり、ウオーターサーバーの人気が高まったりという社会現象が起きましたが、今はもう大丈夫?

放射性セシウム

2011年3 月22日以降、東京都水道局が浄水(水道水)中の放射性物質(放射性ヨウ素及び放射性セシウム)を毎日測定しているが、検出されたことはない。

セシウム137の場合、放射能が半分になる期間「半減期」が30年と長い。体内に入ると、将来、がんになる心配があり、食べ物などを通じて取り込まないよう気をつける必要がある。(kotobank「
放射性セシウムとは」より)
http://kotobank.jp/word/%E6%94%BE%E5%B0%84%E6%80%A7%E3%82%BB%E3%82%B7%E3%82%A6%E3%83%A0

放射性ヨウ素

原発事故当初は検出された。半減期が約8日間と短いため、現在は検出されず。

主な放射性ヨウ素の半減期は8日と短いが、内部被曝によって遺伝子に傷が残るなどして、後にがんを引き起こすと考えられている。(kotobank「甲状腺がんと放射性ヨウ素」より)
http://kotobank.jp/word/%E7%94%B2%E7%8A%B6%E8%85%BA%E3%81%8C%E3%82%93%E3%81%A8%E6%94%BE%E5%B0%84%E6%80%A7%E3%83%A8%E3%82%A6%E7%B4%A0

観測・測定データの公表

浄水において、微量でも検出された場合については、直ちにお知らせいたします。

原料に放射性物質が混じった場合は?

第23回 浄水処理による放射性物質の除去 |東京都水道局

セシウムは河川水中では粒子またはイオンの形態で存在します。ただし、セシウムイオンはプラスの電荷を帯びているため、マイナスの電荷を帯びた土壌の表面に吸着されやすく、水に溶け出しにくいという性質があります。

このため、土壌表面に付着したセシウムが、降雨により濁質とともに河川水中に流出した場合も、濁質に吸着されていることから、浄水場での処理工程の一つである凝集沈でん処理により、濁質と一緒に比較的容易に除去することができます

第23回 浄水処理による放射性物質の除去 |東京都水道局
大気中に放出された放射性物質は、風によって大気中を拡散、移動し、地層表面へ降下するとともに、事故発生から10 日間程度の期間内に降った雨により、大量に地表に降下し、雨水と一緒に河川に流出しました。浄水場では、河川等から水道水の原料となる水を取水しているため、河川に流入した放射性物質による影響を受けました。

家庭の浄水器で除去は可能か

セシウム137については、浄水器協会の事務局長は、「活性炭では取れません」と指摘する。ただ、試験方法などはないものの、水の濁りを取る中空糸膜が、ある程度はろ過できるかもしれないとした。特に、小さな不純物も除去できる逆浸透膜付きのRO浄水器なら、確実に取れる可能性があると言っている。

放射性物質の影響について解説したサイト(図解あり)

https://matome.naver.jp/odai/2134901615960592101
2012年10月01日