8億円よりもW杯!ロマーリオ(父)誘拐事件
犯人からは8億円の身代金が要求され、6日間に及ぶ警察の捜査もむなしく手がかりは一切つかめなかった。
ロマーリオは悩んだ挙句、メディアを通じて「父親を返してくれなければワールドカップには出場しない」と犯人に逆要求。
ワールドカップ開幕直前のブラジル国内はロマーリオのこの発言に凍りついた。
それは犯人も同様で、この発言がTVで放送された直後に父親を釈放した。
8億円よりもワールドカップ優勝が大事といういかにもブラジルらしい事件である。
実際ブラジル代表はこのロマーリオの活躍で優勝を果たした。
父親は「殺す気か!身代金払えよ!」と怒っていたらしいが・・・。
誘拐犯との驚くべきやり取り
今度の犯人は身代金7億円を要求してきた。
ロマーリオは記者会見で「明日中に見つからなければ、次の試合には出ない」と発言。
なんと大統領命令で捜索される国家レベルの超大事件となった。
翌日、父親は無事に保護されたのだが、犯人はなんとロマーリオの実の兄であった。
兄弟喧嘩で大統領が出てくるほど、ブラジルにとってサッカー文化は重要なもののようだ。
愛しすぎて・・・ボカ・ジュニオール会長誘拐事件
かつてディエゴ・マラドーナの活躍したクラブとしても有名。
アルゼンチンで人気を2分するCAリーベル・プレートとの戦いは、スーペルクラシコと呼ばれている。
犯人の要求は金ではなく、「チームを強くしろ」というもの。
会長はそれを了承し、解放。
その12年後、2000年のトヨタカップでレアルマドリードを下して優勝。
世界一強いクラブとなり、誘拐犯の要求に見事応えた。
もはやホームステイ?ルイス・ファビアーノ(母)誘拐事件
彼女は自宅の近くで車に押し込められて、その後なんと63日間監禁された。
上には上がいた!リカルド・オリヴェイラ(姉)誘拐事件
2003年にはコパ・リベルタドーレスにて得点王を獲得。
2004年にブラジル代表デビューし、コパ・アメリカとFIFAコンフェデレーションズカップに1度ずつ出場した。
匿名による通報電話でアジトが判明。警察はアジトを急襲し、オリベイラの姉を保護した。
彼女は暗がりの中で手足を縛られ、二〇キロもやせ衰え、歩行もままならない状態で病院に収容された。
事件解決は2007年の3月14日、実に発生から年をまたいで5ヶ月弱(159日)という長期にわたる誘拐事件だった。
南米サッカー関連まとめ
https://matome.eternalcollegest.com/post-2134753720522601301
こんな髪型も!?
クラブをリーグ優勝に導いた。
常人離れしたプレーぶりから、相手クラブの監督からは「アニメの世界の住人だ」と評された。