アルジャーノンもチャーリイも可哀相なんかじゃない。知能が再び低くなってしまったチャーリイにみんながよくしてくれたのは可哀相だと思ったからではないと思いたいです。
読書メーター – ginさんのコメント一覧
「友達」だから助けてくれたのだと思います。
徐々に知識と記憶を喪っていく様はとても悲しかったが、非常に崇高なものに思えました。
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫) ダニエル キイス 感想・レビュー・コメント一覧 – 読書メーター
あの感覚はなんという言葉で表したらよいかわからなかったのですが、「崇高」という言葉がぴったりだと思います。
書かれた内容と、書かれている文字列そのもの両方が訴えかけてくる。名訳だ。/最初と最後の「白痴」のチャーリイが優しいのはそうだけど、「天才」となった後だってそこまで傲慢じゃないと思う。傲慢で自分にしか興味のない人間は、マウスに花を供えたりはしない。/この物語は天才・ゴードンの一生で、そういう意味では、後半、彼が色々を忘れてゆくのは「死」だ。でもチャーリイは手術前と同じくらいに人間として、ウォレンで生きて行く。彼は家族を手に入れて、それを手放すことはないだろう。
読書メーター – lekantoさんのコメント一覧
自分もほかの人が言うようにチャーリイは「放漫」になったとはちょっと違うと思った。
今更ながら読みました。「経過報告」という形で進んでいくこの物語にはじめは少し戸惑いましたが、徐々に、手術をしてから世界の広がっていくチャーリ-の語る世界にどっぷりとはまってしまいました。始めのほうのIQの低いチャーリーの文は読みにくく、これは大変だぞ、と少し心構えしましたが、終りのほうのどんどん言葉が書けなくなっていったチャーリーの文には『読みにくい』などという感情なんて浮かばす、どんどんひらがなになっていく言葉一つ一つに胸が締め付けられました。 最後にはじんわりと涙が浮かびました。
読書メーター – 雨宮にいなさんのコメント一覧
確かに最後のほうは、またひらがなに戻ったけど、読みにくいなんて考えなかったな。
パン屋に戻った後の皆の優しさに泣けた。翻訳も素晴らしかったです。知能ってなんだろう?幸せってなんだろう?いろいろ考えさせられる一冊でした。
読書メーター – Kimishiiiiさんのコメント一覧
私もジンピイが良い人過ぎて泣いた。
とある本の登場人物の「愛読書」ということで、どんなものかと読んでみた。 「恐れ入りました。」という感じ。涙でちゃったよ。 すごく哀しい。でも、悲惨で、打ちのめされるような感覚ではない。 ほんの少し、救われたような気持ちで終わった。 読んで良かった。
読書メーター – どんまいシリルさんのコメント一覧
授業の課題で読みました。色々書きたくて書ききれないけど、これだけ。退行は以前に戻るんじゃなくてUターンしたんだなと思いました。
読書メーター – のえるさんのコメント一覧
アルジャーノンに花束を授けるという行為は、同時にチャーリー自身を祝福するような行為であるように感じた。端から見ると、チャーリーはただ元の場所に戻ってきただけに見えるだろうが、手術を受けて自分の過去を知って、自尊心を手に入れて戻ってきたのではないだろうか。
読書メーター – ゆさんのコメント一覧
チャーリーの飛躍的な成長と退行が、これ以上ないぐらい上手く文章で表現されていた。最初は読んでいてその手腕に驚くのみだったけれど、終盤においては、ただひたすらにその変化が心を打った。天才になって得たものと失ったものは顕著であり、それがチャーリーをより苦しませる要因にはなっていた。けれど、退行しきってしまったとき、それでもアルジャーノンや他に得たものを彼が忘れていなかったことが、せめてもの救いであると思った。
読書メーター – 羽子茉礼志さんのコメント一覧
最初に衝撃だったのは、手術を受けた後にチャーリィの経過報告がイライラしていることだった。それまでの文章は文章が破綻しているところも綴りが間違っているところもあるけれど、何かに対して怒っていることはなかった。変わってしまったんだなとそのとき思った。頭がよくなり、自ら自分に怒っていることがなんなのかについて解明し、自らの運命を予測してしまったのは皮肉だけれど、そうするしかなかったのだろうなと思う。最後の1頁を読みながら、「ああ人の一生を凝縮したようだ」と思った。死者に花束を贈ることってほんとに大切だなあ。
読書メーター – salamannさんのコメント一覧
作者であるダニエル・キイス自身が「思いやりなき知性は無意味だ」と語っているように、心を置き去りにした現代文明への批判がメインであることは勿論なんですが、それだけではないんじゃないかと思います。まして「勉強なんて何の意味があるの?」と考えるのは、実にナンセンス。
何も知らなければ確かにお気楽である意味「幸せ」だけど、それは本当の「幸せ」ではないし、一人前の人間とは言えないんじゃないでしょうか。知ることによる苦しみを引き受けてこそ人間なんだと思います。
単にバカだった頃の方が幸せだったと言いたいわけじゃなくて、白痴に戻ったチャーリーが現実の醜さを知った上で、それでも勉強しよう、成長し続けようとする姿を描きたかったのだと私は思っています。
チャーリーの向上心、努力する様子に注目すべきです。
Amazon.co.jp: カスタマーレビュー: アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)
切なくて泣ける小説です。 天才になったがゆえの苦悩、絶望など、新しい視点から様々な問題を解いている作品だと思います。 最後のチャーリィの「ともだちとはいいものだな……」には胸が締め付けられました。どうしても主人公の事が忘れられなくなる一冊。
読書メーター – 眼玉焼きさんのコメント一覧
私も最後の2行より、こっちのほうがきた。
長文の感想
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