盛田は米TIME誌の選ぶ「20世紀に影響力のあった経済人」、「20世紀の100人」にそれぞれ日本人で唯一選ばれている。同誌は盛田を「安物の代名詞であった『MADE IN JAPAN』のイメージを盛田が変えた」と称えている。
アイデアの良い人は世の中にたくさんいるが、良いと思ったアイデアを実行する勇気のある人は少ない。
うちは絶対にレイオフしちゃいかん。利益が下がってもいいから、全員をキープしろ。その代わり、不景気の間を利用して社員教育を行う。
自分を開発し、発展していくためには、他人と同じ考え、同じ行動をしてはいけない。
人は誰でも種々様々な能力を持っているものなのに、どんな優れた能力があるかを知らずにいる場合が多い。
物事を複雑に考えるな。当たり前のことをすればいい。
ソニーの「自由闊達」は、責任を持って仕事を成し遂げようと努力する中で初めて成り立つ。
誤解を恐れずに言うと、私は生意気な人が欲しい。ソニーというのは生意気な人の個性を殺さない会社です。
ネアカになれない時はネアカの振りをしろ、そうすれば社員ばかりでなく自分も騙されてネアカになって行くんだ。
真のエキスパートは、井の中の蛙であってはならない。
新しい、いいと思ったことは実行する勇気が必要である。ソニーはアイデアがいいと言われるが、じつはアイデアはそれほどずば抜けて良くはないのである。アイデアのいい人は世の中にたくさんあるが、いいと思ったアイデアを実行する勇気のある人は少ない。我々はそれをガムシャラにやるだけである。
「知恵」と「スピード」の2点を最大限に生かすためには頭を柔軟にすることが大切だ。
我が社はいつでも先駆者であります。
私は、うちの会社は楽天主義者の集団だと自負している。たとえば、役員会なども、聞く人によったら掛け合い漫才をやっていると錯覚するかもしれないほどだ。それでこそ、競争に耐えうる神経が養われると、私は信じている。
「俺はソニーで働けて幸せだった」と思って死ぬようにしてあげることが、社員に対する最大の務めだと思う。
勝つためにはどうしなければならないか。それには、敵を知り、己を知ることがまず第一。
要するに、自分には何ができるか、自分は何をやるのが一番得手なのか、自分のやっていることが上手くいっているかどうか、というように、己を知ることが肝心である。
自分の権利を主張するためにも、まず評価されることが必要なのだ。
井深大と共にソニーを世界企業に育て上げ、井深の技術的発想を実現すると共にソニーの発展を第一として活動、技術者出身ながら営業の第一線にあり、トランジスタラジオ、ウォークマン等を世界に売り込んだ。