「作りもの」なんです!
いや・・・、「作りもの」という表現はおかしいくらい、今にも動き出しそうなワンちゃんたちです。
著書『ほころび時間 フェルトアートの小犬たち』(青幻舎)
美大では日本画を専攻していた中山さんが、羊毛フェルトと出会ったのは美術教室で講師をしていた時。
「子どもたちが喜んでいるのを見て、いい素材だなと思いました」
犬や猫などを作るようになったのは「身近にいたから」
それから10年、1000体を超える作品が生まれた。
中山みどりさんがフェルトと出会ったのは27歳の時。
中山みどり フェルトアートの小犬たち
原因不明の病気で入院し、絵を描くことが出来ない中、美術教室の先輩が遊び道具として持ってきてくれたのが、フェルトとの出会いのきっかけだったそうです。
「なんて綺麗なふわふわしたものなんだろう」
中山みどり フェルトアートの小犬たち
中山みどりさんは、そこで初めて羊毛フェルトを触り作ることになるが、すごくカラフルな羊毛を持ってきてくれたことで、「なんて綺麗なふわふわしたものなんだろう」と感動。
フェルトを使ってその時初めて作ったのは、ボールにただ羊毛を巻きつけただけの簡単なものだったといいます。
退院後、指人形教室で子どもたちに、フェルトを使った指人形の作り方を教える傍ら、フェルト作品の展示会を開くようになる。
そのうち、実家で飼っていた愛犬のリキをモデルに、何気なく作ったフェルトアート作品が評判となり、愛犬家から注文を受けるようになる。
という事を追求し、作品を作り続けてきた結果、現在では、全国からオーダーメイドの依頼が殺到。
中山みどりさんによるオーダーメイド作品を入手するには、3年待ちという状態だそうです。
フェルトアートとは、ワイヤーで作った骨組みに、羊毛フェルトで肉付けをして作られる作品。
被毛の色や質感、微妙なグラデーションを出すのに染色したり何色もの羊毛を混ぜて色あいを作り上げる。
「フェルトで手芸をやっているのではなく、彫刻をやっているイメージです。」だそうです。
羊毛を束ねたり丸めたりしたものにフェルディングニードルと呼ばれる先端がささくれている針を差し込む事で、表面の繊維が内側に絡み、フェルト化し固定される。
この性質を利用し、様々な物が作れる。※ニコニコ大百科より