夏の身近な危険
「夏の身近な危険 その1 「バーベキューに潜む危険」
「夏の身近な危険 その2 「灼熱の車内」
突如スプレー缶が破裂!液体が飛び散ってしまった。
もし何かの弾みでほんの小さな静電気でも発生したら・・・。
引火し、大爆発を引き起こしかねない。
暑い車内にスプレー缶やライターは放置してはいけない。
「夏の身近な危険 その3 「爆発する食品」
小麦粉などを練った生地を油で揚げる際、ある状態のまま揚げ続けると・・・なんと、生地が爆発!
170℃近い高熱の油が周りに飛び散ってしまうという!
実は、揚げ物の生地が厚いと水蒸気が抜けず、それがあるとき一気に爆発をするのだ。
ドーナツ作りの際は生地の厚さに注意して!
夏の自然災害
6月は水害が起こりうる梅雨前線(梅雨)が特徴的です。
梅雨が終われば異常気象(猛暑等)によって、熱中症や干害等をもたらす可能性があります。
2010年の夏は記録的な猛暑(異常気象)によって、人や作物に多大な影響を及ぼしました。
猛暑による山火事、湿度が高いので細菌が活発になり腐食や疫病の可能性もあります。水害、土砂災害、腐食(カビ等)、熱中症、干ばつ、山火事、疫病等
台風
夏台風は、自転車並に動きがゆっくりだったり迷走したりすることが多く、進路予想が難しいといわれています。
その理由は、台風を動かす上空の風(偏西風)が、夏は台風から遠く離れた北を吹いているためです。
一方、秋台風は、動きが速いことが多く、その動きは車で走るくらいに相当します。秋になると、偏西風が日本海南部まで南下してくるので、
台風がこの風に押し流されて動きが速くなるためです。
夏台風は、動きが遅いことから、同じ場所で長時間風雨にさらされ、それによる被害が発生する恐れがあります。
また秋台風は、動きが急に加速することがあるため、今後台風が接近すると予想されている地域では、常に台風の動きに注意をし、早め早めの対策を講じないといけません。
熱中症においては早期診断・早期治療が最も重要なのです。
症状
1)熱中症の病態生理
人間の体温は視床下部にある体温の中枢によって一定に保たれるようにコントロールされていますが、高温・多湿の環境の中で水分の補給を行わず、長時間活動を続けると体温の上昇と脱水・循環不全を生じます。重症型では脳神経の障害、肝臓・腎臓等内臓の障害、血液凝固機能の障害、筋肉の融解が起こります。これは死亡率の高い極めて危険な病態です。
2)熱中症I~III度分類による早期発見・早期治療(表1:I~III度分類、別記:熱中症I~III度の症状)
早期発見・早期治療のためには熱中症の分類とその症状・救急処置を熟知しておく必要があります。I~III度の症状は次の通りです。
I度(軽症)
こむら返り(ふくらはぎや足の裏の筋肉などが突然けいれんを起こし、強い痛みを伴うこと)、または立ちくらみだけ・こむら返り、または立ちくらみをスポーツ現場で軽視し、学生が死亡に至った裁判事例があります。この段階でも軽視することなく早急に対処しましょう。
・次のIII度の準備状態です。決して軽視せず救急処置を行って下さい。
注意:こむら返り・立ちくらみ+II度の症状の症例はI度ではなく、II度とします。
III度(重症)
38℃以上(腋窩〈えきか:腋の下〉で)の高熱+脳神経症状(意識消失・せん妄状態・小脳症状・けいれん)+II度の症状・III度(重症)の診断基準、の主な症状は、38℃以上の高熱に加えて、突然意識を失う、せん妄状態、小脳症状、けいれんなどの脳神経症状です。しかも、III度の段階では脳機能障害だけでなく、体内では肝臓・腎臓などの臓器障害と血液凝固系の障害が生じていることが多く、死亡の確率もとても高くなります。このためI度あるいはII度の段階での早期発見・早期治療がとても重要なのです。
III度でも突然の意識喪失の前に、うわごとや訳のわからないことをいったり(せん妄状態)、歩行・ランニング中にふらふらする(小脳症状)ことがあります。意識喪失の前に現れるせん妄状態と小脳症状を見落とさず、できるだけ早く救急の医療機関へ運び治療を開始することも生死を分けることにつながります。
しかし、私たちの身の回りには夏ならではの「身近な危険」が潜んでいる!
それは、身近な道具の使い方をほんの少し間違えただけで大怪我につながる危険。
今、そのような事故が、急増している。