シャープの現在の様子
・主力工場を含む1500億円が抵当(9月の2000億円のCP返済に充てる)
・銀行団としては、黒字化して少しずつでも返済してほしい
・台湾のホンハイとの提携話は進まない
・黒字化の為に社員管理級10%、一般社員7%の給与カットで140億円のコストダウン
・境工場を帳簿外にして、損失を別会計に
2013年9月までに2000億円の返済が必要に!
シャープ決算から読む倒産の可能性 [マネーHOTトピックス まとめ読み] All About
シャープは約2000億円の資金不足が見込まれるわけです。今年の9月30日までに、約2000億円の資金を捻出しなければなりません。
2013年中に資本増強するも、現金が数千億も不足している模様
シャープ、LIXILなどへの第三者割当増資を検討=関係筋| Reuters
シャープの自己資本比率は今年(2013年)3月末で6.0%まで低下。14年3月期は会計基準の変更によって、企業年金の積み立て不足約1200億円を負債計上しなければならず、さらに財務が悪化する見通し。今期中に一段の資本増強が急務となっている。
2013年6月で奥田隆司社長が会長に退任、主力の2銀行は、1500億円を追加融資
シャープ<6753.T>が社長交代、銀行から1500億円の追加融資枠| マネーニュース| Reuters
高橋興三副社長が社長に昇格し、奥田隆司社長が代表権のない会長に就く人事を発表した。6月25日付。片山幹雄会長は退任する。また、主力取引銀行2行は追加融資枠1500億円を設定。6月に償還期限を迎える3600億円のシンジケートローンは、更新することで銀行から内諾を得たという。
取締役を減らすなど、経営陣をスリム化
【経済裏読み】再建中のシャープは“ゾンビ経営者”たちを“大掃除”できたのか – 経済・マネー – ZAKZAK
シャープは6月25日付で片山会長がフェロー(技術顧問)、奥田隆司社長が代表権のない会長にそれぞれ退き、高橋副社長が社長に就任する。取締役は現在の12人から9人に減らし、町田相談役と辻特別顧問も退任の方向という。
シャープが転落した背景
若者はインターネット(スマホ)に釘付けになり、テレビやCDプレーヤー、カメラ離れが急速に加速しています。
マーケット無視で戦略ゼロ。
冬季賞与50%カットのシャープ社員(31歳)が激白「責任は片山会長にある」 | 日刊SPA!
「もともと危機感が薄く、問題意識の低い社員が多い。電子端末のガラパゴスやBIG PADも素人目に見て『売れない』と思いましたが、マーケットのニーズより『とにかく液晶を売りたい』、それしか頭にない。責任は片山会長にあると思います。液晶を伸ばすため会長が投資を推進した堺工場は、いまやシャープ最大のボトルネックと化してますから」
現在のシャープ経営危機の直接の原因と言われています。
台湾のホンハイとの提携は、決裂の見通し
シャープ:鴻海の出資交渉、3月に終結の公算、合意に至らず-関係者 – Bloomberg
経営再建中のシャープ が提携先である台湾・鴻海精密工業 と進めてきた出資受け入れの条件見直し交渉は、3月26日の期限までに合意に至らないまま終結する公算が強まった。事情に詳しい2人の関係者が明らかにした。
関係者の1人はシャープ株価の低迷を受けた価格見直し交渉の妥結は難しいとの見方を示した。もう1人の関係者によると、経営に関与したいとする鴻海の意向や事業戦略に関する考え方の違いも障害となっている。
シャープの経営陣が予測した「需要予測」が外れた。
シャープの株主総会は株価低迷への批判や鴻海との提携を不安視する声相次ぐ | 企業 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
(奥田社長)堺の工場に対する投資の判断は2007年に行った。その当時は液晶テレビについてはあらゆる調査会社のデータを参考にしながら、需要は自ら作っていくものだという意識もあわせて需要予測を行った。その後、リーマンショックや円高もあり液晶テレビの価格は下落し、国内や中国の需要も減った。また円高ウォン安もわれわれに大きなインパクトを与えた。
2013年3月に韓国系のサムスン電子と資本提携を発表
シャープの株式を取得する事で、今後は事業統合などが考えられますが、サムスンは「台湾ホンハイ」と敵対関係にあるだけに、関係が複雑になりそうです。
極度の資金不足で、かつての敵にも救援を求める事態に
東京新聞:シャープ サムスンと資本提携へ:経済(TOKYO Web)
シャープは台湾の鴻海精密工業グループから約六百六十九億円の出資を受ける方向だったが、シャープの株価下落などで難航し、交渉をいったん打ち切る方針を固めている。巨額の社債償還などを控え、資金確保のため、最大のライバルであるサムスンとの提携も避けられないと判断した。
日本と韓国の電機メーカーはテレビや薄型パネル、リチウムイオン電池などで激しい競争を繰り広げてきたが、シャープとサムスンは今後、新たな協力関係を模索することになる。
シャープの第三者割当増資をサムスンが引き受け、100億円前後を出資
シャープ、サムスンと資本提携 100億円程度受け入れ、液晶の供給拡大 – MSN産経ニュース
経営再建中のシャープが、韓国のサムスン電子と資本業務提携する方向で最終調整に入ったことが5日、分かった。シャープの第三者割当増資をサムスンが引き受け、100億円前後を出資する。出資比率は3・4~3・5%になる見通し。6日にも発表する。
シャープは主力の亀山工場(三重県亀山市)などで生産する薄型テレビ用パネルの一部をサムスンに供給しており、提携を機にテレビやスマートフォン(高機能携帯電話)向け液晶パネルの供給を拡大し、早期の業績回復につなげる。
シャープの黒字事業部分を狙うサムスン
サムスンが複写機事業の買収を提案、シャープは拒否| Reuters
シャープ(6753.T: 株価, ニュース, レポート)は13日、韓国のサムスン電子(005930.KS: 株価, 企業情報, レポート)との資本提携の交渉時に、サムスンがシャープの複写機事業の買収を提案していたことを明らかにした。すでにシャープは提案を拒否したという。
シャープの複写機事業は、赤字の続く液晶パネル事業などと異なり、堅実に黒字を確保している。
シャープ2013年についての動向
2013年以降「オンリーワンはやめます」
シャープ、「顧客重視」強調 オンリーワン戦略を脱却 – SankeiBiz(サンケイビズ)
シャープの奥田隆司社長は7日、大阪市内で記者団に対し、同社のスローガンを「作り手論理のオンリーワン」から「顧客重視のナンバーワン」に転換する考えを示した。また、4月から個人、法人、メーカーの3顧客別のカンパニー制導入を検討していることを明らかにした。顧客の特性に応じた経営への転換を目指す。
とにかく早急な資本増強が必要
シャープ、12年10─12月営業利益は計画以上=社長| Reuters
12年9月末時点の自己資本比率は9.9%で、12年3月期末時点の23.9%から大きく落ち込んでおり、財務体質を強化する必要に迫られている。奥田社長は資本増強について「いろんな手段、方法論がある」と述べた上で、「希薄化の問題とか、いろんなことも考え合わせながら、最適なオプションというものを考えていきたい」と話した。
2012年決算で多額の赤字を計上
2012年4月~6月期の連結決算も1千億円前後の赤字に
シャープ、1千億円赤字に 4〜6月期、液晶が不振−北海道新聞[経済]
シャープの2012年4~6月期連結決算で、純損益が1千億円前後の赤字になる見通しになったことが24日、分かった。
13年3月期の最終損益2500円の赤字予想
ソニー、シャープの長い再生への道-4-6月決算発表 – WSJ日本版 – jp.WSJ.com
シャープは2日、13年3月期の最終損益が2500億円の赤字となるとの見通しを示し、当初予想の300億円の赤字から大幅に下方修正した。
2012年に入って赤字幅が拡大
2012年4-9月期で3875億円の赤字
シャープ赤字3875億円 下期は改善へ 「継続企業の前提に重要な疑義」とも記載 – MSN産経ニュース
シャープが(2012年11月)1日発表した平成24年4~9月期連結決算は、最終損益が3875億円の赤字(前年同期は398億円の赤字)だった。液晶パネルの評価損や太陽電池事業の減損、繰り延べ税金資産の取り崩しなどで1700億円を超える損失・税金費用が新たに発生し、赤字幅が拡大した。
13年3月期の最終損益を4500億円の赤字に修正
シャープ最終赤字4500億円 13年3月期 :業績ニュース :企業 :マーケット :日本経済新聞
シャープは(2012年11月)1日、2013年3月期の連結最終損益が4500億円の赤字(前期は3760億円の赤字)になる見通しと発表した。
08年から12年にかけて状況が大きく変化したが
08年には、3兆円以上の売り上げ、1000億円利益の企業であった
シャープはなぜ、こうまでブザマになったのか(後):|NetIB-NEWS|ネットアイビーニュース
しかし、儲かっているときは”イケイケドンドン”で、こういう消極的な意見が受け入れられることはない。液晶パネルから液晶テレビまで一貫生産する戦略が当たり、業績は急拡大。08年3月期には過去最高となる売上高3兆4,177億円、当期純利益1,019億円を計上した。
実は社員数は08年より12年の方が多かった事実
「液晶のシャープ」、液晶に溺れる-投機的格付けで試練の101年目 – Bloomberg
過去最高益だった08年3月期よりも12年3月期の社員数が増加している
現在の状況は、保有資産がほぼ全て抵当に入る状況
主力工場を含むほぼ全ての保有資産が抵当に入る厳しい状況に
シャープ、国内事業所と営業拠点に1500億円の根抵当権| テクノロジーニュース| Reuters
みずほCBに750億円、三菱東京UFJ銀に750億円ずつ8月31日付で設定。対象は、本社ビル(大阪府阿倍野区)のほか、液晶パネル製造拠点の堺工場(大阪府堺市)、亀山工場(三重県亀山市)など主力工場を含む。
このほか、中小型液晶の多気工場(三重県多気町)と天理工場(奈良県天理市)、AV機器組立の矢板工場(栃木県矢板市)と大和郡山工場(奈良県大和郡山市)、太陽電池の葛城工場(奈良県葛城市)、白物家電の八尾工場(大阪府八尾市)、携帯電話の東広島工場(広島県東広島市)、電子デバイスの福山工場(広島県福山市)と三原工場(広島県三原市)――を含む国内製造拠点のすべての土地と建物。
シャープに出資した銀行団の厳しい要求
アングル:シャープの「切り札」に下振れリスク、更なるコスト削減も| Reuters
みずほコーポレート銀行と三菱東京UFJ銀行の主要取引銀行は、シンジケート団を組成して追加融資を実行する準備に入った。シャープに課している条件は下期の営業黒字化。このため、売上高の下振れリスクに対しては、人件費の追加削減や拠点の統廃合などコスト削減の上積みが必須になる。
給与を管理職10%、一般社員7%カット
苦境のシャープ ボーナス半減、給与カット幅拡大など改善策発表(1/2ページ) – MSN産経west
経営再建中のシャープは11日、今冬と来夏の従業員の賞与を今夏比で50%カットすると発表した。給与は10月~25年9月までの間、本社の課長職以上の管理職で4月から始めた5%カットを10%カットに、管理職以外の一般社員で5月から始めた2%カットを7%カットに拡大させる。
メインの銀行さんは強力支援
主要取引銀行2行は、執行役員派遣などで管理を強める
【経済裏読み】再建中のシャープは“ゾンビ経営者”たちを“大掃除”できたのか – 経済・マネー – ZAKZAK
シャープは平成25年3月期連結決算で5453億円の最終赤字を計上し、前期の3760億円から赤字幅が拡大。製造業では20~30%が健全とされる自己資本比率は6・0%まで低下している。主要取引銀行2行は融資枠を設定して支援する姿勢をみせているが、取締役常務執行役員を派遣するなど管理を強める。
金融機関も協力が必要と全銀協会長
シャープ支援、金融機関としてもできる限りの協力が必要=全銀協会長| テクノロジーニュース| Reuters
佐藤会長は、シャープが持つモバイルPCのディスプレーの消費電力を抑える技術は、世界が注目する技術だと指摘。こうした技術を持つ企業を支援することは「金融の基本的な役割の1つと認識している」と述べた。
損失を別会計にするなどして、強引に黒字化
<シャープ>営業黒字に…IGZOで反攻 10〜12月期 | ニコニコニュース
みずほコーポレート銀行と三菱東京UFJ銀行の主力2行は昨年9月末、シャープが12年度下期の黒字化計画を提出したことを受け、3600億円の融資枠を設定し、一部は実際に融資した。営業黒字化が濃厚になったことで、今後の融資も受けられる見通しとなり、再建に向けて大きく前進する。
今年9月に償還期限を迎える社債約2000億円についても、主力行などから融資などを受けられる可能性が高まった。14年3月期の最終(当期)損益の黒字化が最終的な目標で、今後、収益拡大を続けられるかが問われる。
シャープ亀山工場
いよいよ抵当に入った亀山工場
シャープ本社・工場に1500億円の抵当権 銀行融資の担保 – 中国新聞
シャープの主力取引銀行であるみずほコーポレート銀行と三菱東京UFJ銀行が融資の担保として、シャープの本社、国内工場、営業拠点の土地・建物に計1500億円の根抵当権を設定したことが6日、分かった。
本社ビル(大阪市阿倍野区)、液晶パネルを製造する亀山工場(三重県亀山市)などが対象。台湾の鴻海精密工業と共同運営する大型液晶パネルの堺工場(堺市)も、検討していた土地売却をやめ、担保に入れた。
2005年に小泉首相も見学した工場
シャープはなぜ、こうまでブザマになったのか(前):|NetIB-NEWS|ネットアイビーニュース
2005年1月7日。小泉純一郎首相(当時)は、シャープの液晶テレビ一貫生産工場である亀山工場(三重県亀山市)を視察した。町田勝彦社長(のち会長、現相談役)、片山幹雄取締役(のち社長、現会長)の液晶事業首脳陣が同行し、1時間20分にわたり液晶テレビの生産ラインを見て回った。
シャープの創業者は、シャープペンシルを発明した早川徳次氏。関東大震災で2人の子どもを失った徳次氏は、天涯孤独の少年を手元に置いて、我が子同然に育てた。少年の名は佐伯旭。高度成長期、育ての親の徳次氏からシャープの経営を任され、”中興の祖”と言われた人物だ。その佐伯氏の娘婿が、3代目社長の辻晴雄氏の弟と4代目社長の町田勝彦氏なのである。
町田勝彦社長(現相談役)が液晶に投資集中
「液晶のシャープ」、液晶に溺れる-投機的格付けで試練の101年目 – Bloomberg
シャープの液晶事業強化戦略で陣頭指揮を執ったのは、1998年に就任した町田勝彦社長(現相談役)。町田氏は、「05年までに国内のテレビをすべて液晶に置き換える」と宣言し、液晶専用工場である亀山工場を04年に稼働。07年に就任した片山幹雄社長もこの路線を踏襲し、09年には、世界最先端をうたう第10世代液晶製造装置を導入した大阪・堺工場が稼働した。
シャープが赤字になった要因
液晶パネルが売れないので、工場の稼働率が低下
中日新聞:シャープ、1000億円赤字に 液晶不振で:経済(CHUNICHI Web)
大幅な赤字は、液晶パネル事業の不振が主因。パソコンなどに用いる液晶パネルの価格カルテルをめぐり、米デルなど3社に対する和解金約1億9800万ドル(約155億円)を計上することも響く。
大規模事業で赤字、小規模事業だけ黒字
資金不足のシャープ、資産売却や売掛債権の証券化を検討=関係筋 – WSJ日本版 – jp.WSJ.com
みずほインベスターズの倉橋アナリストは、液晶ディスプレーや太陽電池などの主要事業が赤字に陥っており、家電や法人向けプリンターなど小規模な事業しか利益を確保できていないことがシャープの根本的な問題で、これが売却する資産の選択を困難にしていると指摘する。
パソコン事業からは、2010年に撤退
パソコン事業から撤退して電子書籍端末に注力
ニュース – シャープがパソコン事業撤退、今後はGALAPAGOSなど新端末に注力:ITpro
シャープは2010年10月22日、21日から一部報道されていたパソコン事業の撤退に関する声明を公開した。今後はOSにAndroidを採用した電子書籍端末「GALAPAGOS」などサービスと一体化した端末の開発に注力する。
電子タブレット「ガラパゴス」が全く売れなかった
ガラパゴス電子書籍が3万8000点しかなくコンテンツ不足
日本にもいよいよ電子書籍時代到来か – Japan Real Time – jp.WSJ.com
電子書籍の書店の品揃えもさびしい。最もタイトル数が多いシャープの電子書籍ショップ「ガラパゴス」で約3万8000点
ガラパゴスの販売計画のあまさ
シャープの電子書籍端末「ガラパゴス」は完全にバカげている: 愛と苦悩の日記
こんな閉鎖的な情報端末が、日本で累計100万契約売れるという販売予測は、狂気の沙汰だろう。日本国内のiPad販売台数でさえ100万台突破していないのだから。
(中略)
既発のiPadや、近いうちにDELLや東芝から日本国内向けに発売されるAndroid OSタブレット型端末と比べて、これほどまでに魅力のない情報端末を、日本国内だけで100万契約売るとは、シャープのマーケティング部門は何を血迷ったのだろうか。
2011年9月にCCC(ツタヤ)との提携も解消
シャープとCCC、GALAPAGOS向けコンテンツストア提携解消 – ITmedia ニュース
シャープは9月27日、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)とのコンテンツストア提携を解消すると発表した。合弁で設立した「TSUTAYA GALAPAGOS」の株式はシャープが買い取り、子会社化する。
太陽光パネル事業は採算があわない
太陽光電池の価格下落が激しく、一部の工場で生産停止
<シャープ>数千人規模で削減 液晶パネル不振続く (毎日新聞) – Yahoo!ニュース
赤字が続く太陽電池事業では、パネル原料のシリコンを生産する富山事業所(富山市)を停止。葛城工場(奈良県葛城市)では、価格下落が激しい薄膜太陽電池の生産をやめた。
液晶テレビは、売り上げが低迷
数年前までは、液晶で世界を代表する会社だった。
「液晶のシャープ」、液晶に溺れる-投機的格付けで試練の101年目 – Bloomberg
「液晶のシャープ」、同社を形容するこの言葉が、2000年代の初めから液晶テレビで世界をリードしてきたシャープの存在感を表している。業績も、08年3月期に過去最高の1020億円の純利益を記録した。
液晶事業に依存した体質
【シャープ】3800億円の巨額赤字を引き起こした 世界最大の液晶パネル工場の“空転”(ダイヤモンド・オンライン) – goo ニュース
液晶技術の優位を生かそうと、先駆けて巨大な液晶テレビ工場を次々と建設。04年1月に1500億円をかけた亀山第1工場が稼働、06年8月には3500億円(追加投資を含む)を投じた亀山第2工場が動きだした。
液晶テレビの売上高は約850億円、出荷台数は約90万台(02年度)から、6135億円、603万台(06年度)に。液晶事業への「依存率」は、17%から43%まで上がった。
堺市の液晶パネル工場の稼働率3割
シャープ“聖域”にメス 創業100年目に待ち受ける過酷な試練 (2/3ページ) – SankeiBiz(サンケイビズ)
主力の液晶テレビ、液晶パネルは、今や価格下落が止まらない。約3800億円の巨費を投じ、21年10月に稼働した堺市の液晶パネル工場も、24年4~6月期は稼働率が3割にまで落ち込んだ。
転用が困難だった堺工場
液晶集中!シャープ裏目 「自前主義」堺工場、過剰投資に テレビ価格も下落(2/3ページ) – MSN産経west
事業立て直しのため、亀山工場は今後、成長が期待できるスマートフォン(高機能携帯電話)やタブレット端末向けの中小型液晶パネルの生産に絞り込む。
しかし、堺工場は大型パネル用で転用が難しく、結果的に過剰投資になった。パネルの自社生産など「自前主義」にこだわった結果に、奥田隆司社長も「限界があった」と認める。
液晶パネルから白物家電へと正社員を配置転換
朝日新聞デジタル:シャープ、900人配置転換 液晶パネル→白物家電へ – 就職・転職
シャープは5月1日付で計900人の国内正社員を配置転換する。不振が続く液晶パネル生産部門などを中心に減らし、好調な白物家電の営業部門などに振り向ける。2012年3月期が過去最悪の赤字見通しとなったことから労働組合に提案し、合意をとりつけた。
シャープの液晶は全てサムスンに食われた
図を見ても分かるとおり、シャープのシェア下落が激しく、サムスンのシェアが飛躍している。
10年で液晶シェアの70%を失った日本勢
シャープ元幹部が実名で明かす 日本のテレビが韓国製に負けた「本当の理由」 | 経済の死角 | 現代ビジネス [講談社]
’97年には日本は液晶で約80%のシェアを握っていましたが、’06年には12%へと急落したのです。これがまさに、日本の家電メーカーのほとんどが、薄型テレビ向け液晶ディスプレイの競争から転げ落ちた瞬間でした。
ソニーとの関係も冷え込み
シャープはどこで間違えたのか、栄光と挫折の10年——好調時の振る舞いがアダに(4) | 企業戦略 | 投資・経済・ビジネスの東洋経済オンライン
しかし提携後もシャープはソニーを大事にしなかったようだ。堺が稼働した直後の09年秋、国内ではエコポイント制度導入で液晶テレビが売れに売れた。そんな中、シャープはアクオス用のパネル生産を優先し、納入遅延をたびたび起こした。当然、ソニーは態度を硬化。ソニーのパネル購入量は大きく増えることがないまま、現在はほとんど取引がない。
携帯電話の出荷台数では、2011年にアップル社が出現
1位のシャープの出荷台数は903万台、パナソニックは520万台、富士通は518万台となった。シェアはそれぞれ順に26.2%、15.1%、15.0%。4位のNECは10.5%、5位の京セラは6.1%、6位のソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズは5.5%。
シャープの株価が連日の大幅安に

https://matome.naver.jp/odai/2134313018779242101/2134313314779486703
ついに「買収対象」という声まで出始める始末
時価総額3千億円割れ視野 シャープが買収対象の危険水域に(1/2ページ) – MSN産経west
シャープの株価は24日、前日終値から1・7%下落し、年初来安値を更新した。時価総額は約3200億円まで縮小し、買収対象の“危険水域”に入りつつある。
なりふり構わないシャープの生き残り作戦
堺工場の土地をリース会社に売却
<シャープ>数千人規模で削減 液晶パネル不振続く (毎日新聞) – Yahoo!ニュース
液晶パネルを生産する堺工場(堺市)の土地もリース会社に売却する方向で、1兆1271億円の有利子負債の削減も進める。
大規模な人員削減を検討しており、グループの国内外の従業員約6万4千人のうち、数千人規模が対象になる可能性もある。
境工場を連結対象から外して損失を会計外に
シャープ、液晶の堺工場を11日付で連結対象外 持分法適用会社に| テクノロジーニュース| Reuters
シャープ(6753.T: 株価, ニュース, レポート)は9日、大型液晶パネル製造の堺工場(大阪府)の運営会社「堺ディスプレイプロダクト(SDP)」を11日付で連結子会社から外し、持ち分法適用会社にすると発表した。
シャープの保有資産の売却が加速
シャープ保有不動産・資産の売却
シャープが首都圏のビル売却へ リストラ加速、手元資金確保で – MSN産経ニュース
シャープは東京都新宿区の市ヶ谷ビル(簿価429億円)、東京支社を置く千葉市美浜区の幕張ビル(同156億円)などについて売却を進め、数百億円を確保したい考え。同社は来年に償還が始まる2千億円の転換社債などに対応するため主要取引銀行に協力を要請している。
保有する株式の大半を売却
東京新聞:亀山工場別会社化へ シャープ 空調事業など売却案:経済(TOKYO Web)
保有株ではオリンパス株(発行済み株式の0・6%を保有)を売却する方向。大和ハウス工業などと共同出資するリチウムイオン電池の製造会社「エリーパワー」(東京)の保有分(9・8%)も売る方向だ。約9%を保有するパイオニアの株も「売却を含めて検討」(シャープ幹部)という。
それでも利益を生む部分は売却しない
下期黒字化で経営破綻を回避、奥田 隆司 シャープ社長に聞く:日経ビジネスオンライン
太陽電池、エアコンなどの白物家電、複写機、LED(発光ダイオード)チップといったキャッシュを生む事業を手放すことはない。ただ、(東京市ヶ谷ビルなどの)資産や株など事業に関係ないものは売却する。テレビを組み立てるメキシコや中国の工場も、グローバル垂直統合モデル実現のためホンハイに売却することはあり得る。
シャープの現金が底をついている
負債額は1兆円を超えていて、利子支払いだけで大変
Foxconnグループがシャープ筆頭株主に 「1社ではグローバル競争に限界」──提携の狙い – ITmedia ニュース
4─6月期に1384億円の最終赤字を計上したシャープの有利子負債は1兆2500億円を超えた。2013年9月に償還期限を迎える約2000億円の転換社債(CB)に加え、3600億円超に上るコマーシャル・ペーパー(CP)の返済もある。
専門家は、様々な資産売却が必要と指摘
資金不足のシャープ、資産売却や売掛債権の証券化を検討=関係筋 – WSJ日本版 – jp.WSJ.com
みずほインベスターズ証券の倉橋延巨アナリストは、シャープは短期的に資金を必要としている上、事業が多額の赤字に陥っているため、様々な資産の売却を検討しなければならないと指摘する。倉橋氏はみずほ銀行とシャープの案件には関係していない。
ちなみに、左側に書いている固定資産を全て売却したとしても、5000億円ほどにしかならず、負債を全部消化するのはとうてい厳しい状況。
当面は銀行からの「つなぎ融資」で乗り切る
朝日新聞デジタル:シャープにつなぎ融資 最大数百億円、月内にも – 経済
シャープが主な取引銀行から月内にも、最大で数百億円規模のつなぎ融資を受ける見通しとなった。多額の有利子負債を抱え、悪化した資金繰りは当面、落ち着く。ただ、来年秋に約2千億円の社債償還を控えるなど本格的な銀行支援が今後も必要で、事業の売却など思い切った追加リストラも求められそうだ。
みずほコーポレート銀行と三菱東京UFJ銀行の融資額が1000億円以上
シャープ、2行から650億円のつなぎ融資受ける見通し=関係筋 – WSJ日本版 – jp.WSJ.com
両行からシャープへの貸出残高は現在、それぞれ1100億円以上だ。
台湾の鴻海(ホンハイ)と提携
1300億円を鴻海から調達予定
シャープ提携でチラつく“アップルの影”…筆頭株主は台湾企業 – 経済・マネー – ZAKZAK
鴻海は、シャープ本体の第三者割当増資を引き受けるほか、堺市の液晶パネル工場の運営子会社の株式約46%を取得し、液晶パネル半数を引き取ることで合意。シャープは約1300億円を調達するが、議決権ベースで株式の約10%を握られることになった。
シャープの株価急落で、当初550円で9.9%出資予定を変更へ
シャープと鴻海、出資比率変えず金額下げ協議 株価急落で財務改善に懸念 (1/2ページ) – SankeiBiz(サンケイビズ)
シャープが、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業と出資条件を見直す方向で検討に入ったことが、6日分かった。鴻海グループが1株550円で取得し約9.9%を出資する予定だったが、シャープの株価が急落していることを受け、出資比率を変えずに取得金額を引き下げる方向で協議する。
シャープの株価下落による再協議
アングル:シャープが一段のリストラ検討、鴻海以外の出資シナリオも| Reuters
もともとシャープは、9.9%の出資比率を引き上げることに抵抗が強く、鴻海自身も、株主や台湾当局からシャープ出資の合理性について説明を求められる立場にある。両社とも出資拡大は難しいが、9.9%を維持したまま株価に合わせて発行価格を3分の1程度に引き下げれば、シャープにとっては450億円以上の受け取り資金が減る計算になる。
スマホの生産を鴻海に委託
シャープ、鴻海と提携拡大 中国向けに販売するスマートフォン生産を委託 – MSN産経west
中国で販売するスマートフォン(高機能携帯電話)の生産を鴻海に委託。不振の大型液晶事業も鴻海の出資を受け、シャープ本体から切り離す。シャープは前期に過去最大の最終赤字に転落しており、鴻海との提携を軸に経営を立て直す。
堺工場の半分を鴻海が経営
シャープとの提携は成功させる:日経ビジネスオンライン
鴻海の立場は、大型液晶パネルを製造する堺工場*1の持ち株比率にも表れています。シャープと私どもの持ち株比率は同じです。これは堺工場の価値を等しく認めているからです。
堺工場の出資比率は、鴻海の投資法人などが約46.5%、シャープ約46.5%、ソニー約7%
もう鴻海がないシナリオも検討するシャープ
朝日新聞デジタル:シャープ、鴻海なしの再建計画検討 交渉長期化視野 – 経済
当初、8月中にもまとまるとみられていた出資協議は合意に至らず、7日現在、シャープが目指す奥田隆司社長の訪台も実現していない。シャープの大西徹夫専務は同日、鴻海との出資見直し交渉が難航していることを認めたうえで、「様々なリスクシナリオを検討している」と述べ、鴻海から約670億円の出資が得られないことを前提にした再建計画も練っていることを明かした。
世界でシャープのみが開発に成功したお宝技術の存在
台湾の鴻海が狙う超高度な世界唯一の次世代技術
鴻海、シャープにIGZO液晶の技術供与を要求 協議難航 – ITmedia ニュース
協議が難航しているシャープと台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業の出資交渉にからみ、鴻海側がシャープに対し、高精細で量産効果の高い中小型の次世代液晶技術の供与を求めていることが10日、分かった。
2012年4月から亀山第2工場で生産している最新技術
シャープ協議難航の真相…“虎の子”次世代液晶技術は供与できない – 経済・マネー – ZAKZAK
シャープでは今年4月から、次世代液晶の量産を亀山第2工場(三重県亀山市)で始めた。この液晶は既存のものに比べ4倍近く高い解像度を持ち、消費電力も抑えられる。そのため、米・アップル社などからの引き合いもある。
シャープの経営に関するコメントまとめ
シャープ、パナソニックもそう。みんなと同じ土俵で勝負しようとするからダメになった。
— たなかたかゆき(パピコ) (@papico_chupa) August 5, 2012
シャープ数千人削減とか、電機こわいなー
— 24 (@08j1167) July 24, 2012
tadahiro.t@tadahiro722
シャープが、大量リストラか…。
リストラは、避けられないのかもしれないが…。
ただ、このリストラは、最終的に、何を目的にして、行われるのか?
ただの人減らしか、それとも会社そのものを、つくりなおすのか?
新しくするのなら、どういう会社に、するつもりなのか?
どうも、そのへんが…。— 尾坂利雄 (@OsakaToshio) July 24, 2012
シャープ減給に対する反応まとめ
自分のスマホは熱暴走さえ除けば、シンプルで使い易い機種というのが改めてわかった。そしてシャープのスマホはもう絶対買わんと決めた。
— うどん社会人@四国帰る (@udon2700) September 11, 2012
シャープってまだ半分もボーナスでるんだ? 相変わらずサラリーマンは甘すぎる。労組を気にしすぎ。その甘さが今の危機を招いてるのにね。
— ひぃ (@h3m7y6) September 11, 2012
シャープの株価が200円台に復帰しましたね。
— あしか。 (@cbbs40) September 11, 2012
シャープの思い出。某ソフトウェア(OSともいうw)の出荷前ハードウェア互換性検証で東京から4人ほど大和郡山工場に出張。昼時になって「どうぞ」と案内されたのは…社食!で自分で食べろと。なるほど、ほかの会社とは違いますね。
— Täkümi (@atakumi) September 11, 2012