ジャスミン革命と紫陽花革命 〜日本の選択 2012 (33)

fever7777
2010年から中東で、俗に言う「アラブの春」「ジャスミン革命」が起こりました。これを民主化運動と呼ぶにはあまりにも無理があることを、これまで何度も申してきました。どこまで信用できるか、できないか、価値観によって結論が大きく異なります…

「中東の春」とは何だったのだろう?

旧ソ連で「民主化ドミノ」といわれてプラス的に報道されている革命は、ことごとく、アメリカの保守系政治家が操るNGO組織や人権団体などが、地元の学生や運動員を手なづけ資金援助し、組織作りや民衆の煽動方法をコンサルして、人為的に起こしたものだったのだ。もちろん目的は、最終的に親米政権を作らせ、その利権を得るためである。その結果、アメリカが進出できる市場は解放され、その国の資源の利権も左右できるというわけである。
「民主化ドミノ」の裏側(CIAの工作からNGO・エセ人権団体による大衆扇動へ) – にほん民族解放戦線^o^

ただし、近代観念に洗脳され操られて、実際にデモをしたり、警官隊とぶつかって血を流したりしている人々は、その国の政治に不満を持つ学生や普通の市民なのだ。そういう人々の手によってアメリカにとって都合のよい「グローバル化」は推し進められている。アメリカは自らの手を汚すことも、血にまみれることもなく…
「民主化ドミノ」の裏側(CIAの工作からNGO・エセ人権団体による大衆扇動へ) – にほん民族解放戦線^o^

「あなたたちは圧政に苦しむ被害者なんだ。不当に“自由”や“権利”が侵害されている。立ち上がって運動を起こし、政府を倒すべきなんだ」と… そう言って大衆を扇動し、武器を供与している自分自身は、強大な軍事力と市場経済によって世界中の人々の“自由”や“権利”を不当に抑圧している張本人であったりするわけだが…。
「民主化ドミノ」の裏側(CIAの工作からNGO・エセ人権団体による大衆扇動へ) – にほん民族解放戦線^o^

「アラブの春」と呼ばれる中東の民主化運動ではTwitterやFacebookなどのソーシャルメディアが市民の情報伝達手段として活用され話題になった。反政府運動のインフラとして欠かせないツールとなったが、なんと世界に名立たる情報機関であるCIA(アメリカ中央情報局)が日々、世界中のソーシャルメディア上の書き込みを監視していることが明らかになった。
CIAは世界中のTwitterやFacebookの投稿を日々監視している / 一日に500万件ものツイートを見ることも! | ロケットニュース24

「日本の選択 2012」【第33章】ジャスミン革命と紫陽花革命

Carlos Rodriguez@fever7777

1. 2010年から一貫して「アラブの春」「ジャスミン革命」の本質は、中東の民主化ではなく、国際金融資本による利益誘導にあることを申してきました。民主化の主導者は「アラブ市民」ではなく米国既得権益だった訳です。

Carlos Rodriguez@fever7777

2. 本年5月に青春出版社から非常に興味深い書籍が出版されましたので、ご紹介しておきます。佐々木良昭著『「イスラム」を見れば、3年後の世界がわかる』 amzn.to/LtL2i0

Carlos Rodriguez@fever7777

3. 同書籍から面白い記述を拾ってみましょうか。「アメリカのダブルスタンダードは中東においても…」すなわち中東で、イスラエルだけ核兵器保有が許される、ということに違和感を持つ人は多い筈です。それなのにイラクやイランは、アメリカから仮想敵にされていることも変ですよね。

Carlos Rodriguez@fever7777

4. 同書籍には 「ムスリム同胞団がエジプト国内で大きな力を持てば、当然、軍の特権的な立場に対する規制が強まり、軍の力は相対的に弱くなる。アメリカは、イスラエル政策を念頭に置いてムスリム同胞団を支援しているのである」という指摘があります。やっぱり、という印象を持ちます。

Carlos Rodriguez@fever7777

5. 米国既得権益や国際金融資本は、イスラエルを擁護しつつこれまで、石油メジャーの価格操作もしくは石油権益確保のため過去、中東戦争やイラク戦争など数々の動乱を起してきました。イラクに大量破壊兵器など初めからないことを知っていながら…

Carlos Rodriguez@fever7777

6. そして同書籍は、ジャスミン革命にも多くの記述を割いています。「ジャスミン革命の裏で、アメリカがある工作をほどこしていたのである」「革命の半年前、アメリカはアラブ諸国の学生たちをひそかにワシントンD.C.に招き、あるレクチャーをほどこしていた」

Carlos Rodriguez@fever7777

7. さらに「主催は某ウェブ会社ということになっているが…」「この場で国際政治や国際経済の現況がレクチャーされたが、同時に教え込まれたのがネットメディアを活用した情報の大衆伝達のノウハウである」もうお分かりでしょうか?

Carlos Rodriguez@fever7777

8. アラブの春がFacebookで民衆に拡がったことは事実なのですが、裏で革命の指揮をとっていたのは米国既得権益や国際金融資本だったのです。革命の結果として、中東に新たな親米政権もしくは傀儡政権ができただけの話なのであります。

Carlos Rodriguez@fever7777

9. 一方、日本では反原発のデモが毎週のように起こり、かなりの民衆を動員しています。このデモについて「主催者に排除の論理がある」だとか「右翼勢力による反々原発運動だ」とか「大手広告代理店が噛んでいる」など様々な指摘がこれまでされてきました。

Carlos Rodriguez@fever7777

10. 当方は決して示威行動全般を否定する立場ではないのですが、この反原発デモには「戦術も戦略性もない」「単なる数合わせ」という見方をしてきました。実は一番違和感を持ったのは「紫陽花革命」とネーミングされたことにあります。

Carlos Rodriguez@fever7777

11. 「紫陽花革命」は「ジャスミン革命」のもじりでしょう。そして反原発デモが、Facebookを通じ拡がったという両者の共通性。もしかすると反原発デモのなかに、強力な既得権益の意図が作用しているのではないかという疑いを持った訳です。

Carlos Rodriguez@fever7777

12. 反原発デモではなぜか呪文のように「再稼働反対」とだけ唱えられ、そこには「増税反対」も「TPP反対」もない訳です。何の証拠もなく間違っているかもしれませんが、もしかすると「紫陽花革命」のシナリオを描いているのは米国既得権益なのではないか、というような構図も考えられるのです。

Carlos Rodriguez@fever7777

13. 反原発デモが社会問題になっている時の大飯原発再稼働は、国民に政治不信を起す効果があります。さらに国民が放射線量に関心を持てば、TPPへの追い風になる可能性すらあります。勿論、これらが当方の妄想ということなら、それに越したことはないのですが…

参考

http://www.youtube.com/watch?v=QbMI8B37epc
https://matome.naver.jp/odai/2134155763979037101
2012年07月06日