これが「維新八策」改訂版の全容だ!(2012/7/8 改訂版を公表)
基本的な考え方をみていきます。
「船中八策」8つの柱、概要固まる。(2012/2/13)
船中八策の柱は、
▽統治機構の再構築
▽行財政改革
▽教育改革
▽公務員制度改革
▽社会保障制度改革
▽経済政策
▽外交・安全保障
▽憲法改正
の8つとなる見通し。維新代表の橋下徹大阪市長が目指す
「国と地方の仕事の仕分け」
「民間での資金流動を活発化させる税制」
「一生使い切り型の社会保障」
などを反映させる方向で、
今後、所属地方議員や「維新政治塾」で議論し、細部を詰める。
【激動!橋下維新】「船中八策」8つの柱、概要固まる(1/2ページ) – MSN産経west
ほんとうにこの通りになれば、いままでと比べてはるかにスピーディな「実行型」政治が成り立ちそうですが…。その中身はいったい、どんな感じになるのでしょうか?
具体的に、それぞれの政策をみていきましょう。
その① 統治機構の再構築
橋下氏は本当の改革者なのか、何を狙っているのか。
「政策実現には、国民に直接選ばれたリーダーが首相になるべき。国家元首は天皇陛下で変わらない」「衆参ねじれが政策実行を妨げてきた。衆院のカーボンコピーのような参院は必要ない」
“橋下改革”の真相…ブレーンが明かす“船中八策”全内幕 – 政治・社会 – ZAKZAK
『現在の仕組みを変えないと、政策を実現できない。日本を前に進められない』と純粋に感じている。
“橋下改革”の真相…ブレーンが明かす“船中八策”全内幕 – 政治・社会 – ZAKZAK
その② 地方分権
維新の会の「地方分権」には、異論も出ている。
現時点では大都市中心の政策になっているということです。地方分権で中央から徴税権などを地方に移管するのもいいとして、例えば北海道・東北とか山陰のように経済的に脆弱で、現役世代の労働力も減少の一方である地方に対してはどういったメッセージを出してゆくのかは全く見えません。
維新の会の「船中八策」を政策論として評価すると? | 冷泉彰彦 | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
その③ 教育改革
「教育基本条例案は、かつてサッチャーが行なった教育改革を参考にした」(橋下氏のブレーンのひとり、坂井良和・大阪市会議員)
「僕の世代が受けてきた教育は、こういう事実を全て捨象した極めて一面的な歴史評価だ」「第二次世界大戦について過ちを反省すべきところは反省する。しかし、評価されるべきところはしっかりと評価する。次世代の日本の子どもたちには、しっかりとした教育がなされるべきだ」
橋下徹大阪市長の教育改革は自虐史観からの脱却目指してるか(NEWSポストセブン) – livedoor ニュース
入学式や卒業式で日の丸に向かって起立して君が代斉唱しなかった教職員をクビにすることはしないし、できない。
めざすはいつも6位入賞!:橋下徹の教育改革!
ただ、そのような行為をした教職員に対しては、最高裁も認めているように当局として戒告や減給などの処分をするのは当然だ。
めざすはいつも6位入賞!:橋下徹の教育改革!
だからこそ、自ら推し進める教育改革では最高裁の判決に反しないよう、処分を受けた教職員につては研修を受けさせ、その上できちんとルールを守るという約束を書面で提出してもらう。
めざすはいつも6位入賞!:橋下徹の教育改革!
それでも、その教職員が入学式や卒業式で日の丸に向かって起立して君が代斉唱しなかった場合は、その時はクビにできるし、する。
めざすはいつも6位入賞!:橋下徹の教育改革!
その理由は、その教職員が入学式や卒業式で日の丸に向かって起立して君が代斉唱しなかったことではなく、書面で提出したルールを守るという約束を破った、違反したことだと言うのだ。
違和感ありますね~ ヘリクツですよね~ コテサキ感ありありですね~
(めざすはいつも6位入賞!:橋下徹の教育改革!)
その④ ベーシックインカム+フラットタックス+負の所得税
もともと弁舌が巧みで論争に強い橋下徹氏が、新たに強力な論争用の武器を手に入れた。それは、「ベーシックインカム」だ。
ベーシックインカムは、最低所得補償の一種で、政府が全国民に一律に一定額の現金を、無条件で配るという政策だ。単純で一見荒唐無稽に見えかねない政策なのだが、多角的な批判に耐える合理的な政策だ。
橋下徹氏が手に入れた「ベーシックインカム」という新兵器 橋下市長のための負の所得税入門 ts
もっとも公平な制度?
慣れないカタカナの「ベーシックインカム」と「フラットタックス」。これらはセット物なのだが、日本語で言えば、貧乏人も金持ちも、おしなべて同額支給、定率課税。それでいて金持ちが多くを負担し貧乏人を救済という、驚くべき仕組みになっている。これを共産主義とは呼ばないにしても、なんという平等、なんと公平なシステムだろうか。
究極の平等、公平税制?フラットタックス
まてよ。どこかで聞いた気がしないか?「貧乏人も金持ちも、おしなべて負担する」「いちばん公平」と、消費税が呼ばれなかったか。しかしじっさいには貧乏人に重くのし掛かる。それが指摘されると、低所得者に返金を検討するとか。もしそうすると、この考え方と似通ってくる。「同額」とか「定率」とかいう言葉が「平等」、「公平」を連想させるが、それは印象操作にすぎない。じっさいにはこれらの施策は格差を拡大し弱肉強食を助長する。貧乏人は地獄に、中間層は増税にあえぎ、大金持ちが笑う。
橋下流「ベーシックインカム」は新自由主義政策
ベーシックインカムは不可能な制度だと言われています。だけど研究の一考はある。これは単純なばらまきではありません。福祉国家を歩みつつある日本。複雑怪奇な補助・助成制度。これによって行政組織は肥大化。色んな中間団体が存在し、天下りもごろごろ。これをバサーット整理する。
橋下流「ベーシックインカム」は新自由主義政策だ – kojitakenの日記
要するに橋下は「お金は配るけれどもそれ以上のことは一切やらない」と言っているわけで、「バサーット整理する」というところが核心なのだ。
こう書くと、「天下り整理、大いに結構じゃないか」と反論する人もおられるかもしれないが、天下りだけ切って行政サービスは守るなどとは橋下は言っていない。一切合財を「バサーット整理する」のだ。究極の新自由主義。
少子化でベーシックインカムはダメ
ベーシックインカムと負の所得税は本質的に同じこと
税制の中で税引き後の所得の中にベーシックインカム分を溶かし込むことも可能。今の税制においても税引き後手取り所得の中に一定のベーシックインカム分が溶け込んでいると考えることも可能なのである。ベーシックインカムはあくまでも理念が重要。
池田氏のための船中八策解説 – 2012年5月1日(火)のツイート その2(橋下徹) – BLOGOS(ブロゴス)
それを1人100万円を配ると100兆円かかるとか下らん解説を皆やっていた。それでもベーシックインカムや負の所得税と言う言葉がちょっとでも世間に紹介されたことは良かった。
負の所得税制において、課税最低所得×税率分がベーシックインカム分となり、課税最低所得以上の所得者は手取り所得の中にそのベーシックインカム分が溶け込むことになる。新たなばら撒きにはならない。
ややこしいので、まとめると…(ここがポイント!)
つまり、橋下氏の考えでは、ベーシックインカムと負の所得税を組み合わせて、それもフラットタックスでやることによって、低所得者層にはぎりぎり死なない程度の金(月5万くらいなら財源上可能という試算があるらしい)を握らせ、あとは自分たちでなんとかさせる。富裕層にも同様に、たとえば月5万は振り込まれるが、富裕者層の税額は、当然これまでより大きくなる。所得の再分配だ。
ただし、これまでのような急激な税率の累進性はない。それがフラットタックスであり、要するに全員に一律の税率(たとえば45%とか)で税をとる。仮に45%とすれば、2億稼いだら9千万だし、200万なら90万ということになるが、ここに負の所得税が加わるから、200万の人には税はほぼまるまる返金される仕組みである。だから最低限の生活は営めるということになる。
ここでもうひとつ注意するべきなのは、橋下氏が資産課税を考えていることと、使った金には課税しないとしていることである。
つまり、なんというか「宵越しの銭はもたない」発想なのだ。困ったときの最低ラインの金はやるから、飢え死にする心配はやめて、どんどん金を使えということである。そうすれば、富裕層も金を使うことで税額を減らすことができ、同時に市場は活性化するからいい、というのである。
しかし、病気になったときに病院へ行ったり、貧困層にとってのそうした社会保障は薄くなる危険もはらむ。所得に応じた減免措置を行うというが、困った事態もいろいろと想像される。
橋下氏の目指しているのは、おそらくある程度“ソフト”な、あるいはそう見えるような、現実的にははっきりとした“競争社会”なのである。はたして、目論見どおりにいくのだろうか?
その⑤ 年金政策
定年後の負の所得税制における給付金の財源分としては所得税ではなく積み立て式の保険料で賄う
一定の年齢に達すれば所得が減る蓋然性が高いので多くの人が給付金を受けることになるだろう。この財源を所得税だけで支えるのは無理がある。ゆえに財源論として積み立て保険料を並立させた。もちろんこれは強制徴収で税化する。
池田氏のための船中八策解説 – 2012年5月1日(火)のツイート その2(橋下徹) – BLOGOS(ブロゴス)
負の所得税制で失業保険、年金、生活保護は一本化。一定年齢後の財源に、現役時代の積立金(保険料)を用いる。一定年齢後のY軸切片分が最低年金保障分となる。しかしそれはストックのある人には支給しない。これが掛け捨てとなる。保険料は受益と負担の関係で金額を計算すると言う意味の税にする。
池田氏のための船中八策解説 – 2012年5月1日(火)のツイート その2(橋下徹) – BLOGOS(ブロゴス)
少子化で年金はもともと破綻している。ベーシックインカムと組み合わせての「積み立て」や「掛け捨て」年金の発想は理解できなくもないが、それは結局のところ「強制」年金であって、一度逃げた客を取り戻せるのか?
国民がお金を使うには将来の不安が解消すること。そこで年金についてはリセットして積み立て方式へ。
セーフティーネットについては負の所得税・ベーシックインカムの理念を基に一から作り直し。
教育費は無償化(バウチャー化)。などなども組み合わせて維新八策に入れております。
橋下徹「年金はリセットし積立方式。セーフティーネットについては負の所得税・ベーシックインカムの理念を基に一から作り直し。教育費は無償化。」|2ch PICKUP
2: フォボス(芋):2012/04/21(土) 16:42:18.02 ID:zEZfw6Dm0
>>1
年金リセットキタ━(゚∀゚)━!3: カストル(四国地方):2012/04/21(土) 16:42:53.68 ID:YUTWXuqpP
積み立て方式ってじゃあ国がやらずに個々人で貯金しろよって話じゃねーの?
橋下徹「年金はリセットし積立方式。セーフティーネットについては負の所得税・ベーシックインカムの理念を基に一から作り直し。教育費は無償化。」|2ch PICKUP
その⑥ 安全保障
評価できるのは、改革の実現のための「国家観というインフラ」に関しては、TPPでの議論に参加し日米同盟を肯定するという現実的なチョイスをしている点です。
維新の会の「船中八策」を政策論として評価すると? | 冷泉彰彦 | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
維新の会があくまでも「右派的なポピュリズム」をバネにし続けるのであれば、自主防衛論であるとか核武装論をスローガンにするかもしれないし、あくまで大阪をはじめとして西日本が「食ってゆく」ためには中国との政治的な連携を強化するというチョイスもあるかもしれません。
維新の会の「船中八策」を政策論として評価すると? | 冷泉彰彦 | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
しかし自主防衛論も日中同盟論も極論です。そうした観点を排したこと、つまり経済の再生のためには、インフラとしての外交・安全保障面でギャンブルをしている余裕はないという判断は、これも正当であると思います。
維新の会の「船中八策」を政策論として評価すると? | 冷泉彰彦 | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
オーストラリアを含めた3国同盟を組むというのは考えていなかった。中国をけん制するということなのだろうが、3国同盟を組むことでオーストラリアの資源輸入を他国よりも有利に導けるという裏目的もあるのだろう。日本は資源がないから資源国と密接な関係を築くのは正しいことだと思う。
船中八策 – 理屈っぽい人の話。
その⑦ 憲法96条、そして9条改正
大阪市の橋下徹市長が、次の衆院選の公約集「維新版・船中八策」の骨格を示した。憲法改正が必要な「首相公選制」などを盛り込んでいる。
既成政党や政治記者からは、実現性に疑問を示す声が出る一方、テレビ情報番組では好意的な「街の声」も紹介された。もっとも、政策自体ではなく「橋下人気」現象に対しては、懸念を示す「街の声」もあった。
橋下市長の「船中八策」に与野党批判 「街の声」は期待も込めて好意的 : J-CASTニュース
14日放送の情報番組「みのもんたの朝ズバッ!」(TBS系)では、時事通信解説委員の田崎史郎氏が、憲法改正の必要がある主張が含まれており、「ハードルが高い」と指摘した。
じっさい、これがいちばん困難な問題だろう。しかしまずは96条の改憲、また参院の廃止などが実現されなければ、橋下氏がイメージするスピーディな「実行型」の政治への移行は望めない。
どちらがいいのかの議論はもちろんあるが、そうなれば、結局はいまと同じ「変らない政治」に戻ってしまう。「船中八策」も棚上げになるだろう。
9条改正には、2年間かけて国民的議論を行う、と言っているが…。
その⑧ 国政へ打って出るタイミングは?
橋下氏、維新の衆院選全国進出明言!?「日本を新しい方向に導く自信ある」(2012/6/28)
地域政党「大阪維新の会」代表の橋下徹大阪市長の後援会が28日、大阪市内で政治資金パーティーを開催。橋下氏「次の選挙は、日本がどうなるかの大きな分かれ道。全国津々浦々の選挙区で、何の組織的応援をもらえるつながりもないが、多くの皆さんの声をいただけたら、必ずや日本を新しい方向に導いていく自信はある」。事実上、次期衆院選で全国に候補者を擁立する考えを明言した。
橋下氏、維新の衆院選全国進出明言!?「日本を新しい方向に導く自信ある」 – MSN産経ニュース
「道州制」にして地方分権、地方交付税はなくす。
「教育委員会」を廃止。「日教組」を抑えて、国の教育方針に国民を従わせる。
「生活保護」は基本的になくして、「ベーシック・インカム」に。
そして「負の所得税」をセットで導入。
年金は最低「積み立て式」、できれば「かけ捨て」。
最低限、低所得者や高齢者が飢え死にせずに生きられるよう保障して、あとは自由競争で活性化。
憲法96条と9条を改正。「決める政治」を断行。
そして武力をもてる国に。ただしこれは国民的議論をしてから。
……こんな感じだと思います。