私たちはエコのつもりで環境破壊に加担しているかもしれません。
エコのつもりがエコじゃなさそうなもの
▼ハイブリッドカー
ハイブリッドカーは従来型の自動車(ここでは便宜的にガソリン車やディーゼル車などの内燃車とする)に対して部品点数が多くなるため、必然的に内燃車に比べ、製造・廃棄に掛かるコストがHV特有の部品の分だけ、環境負荷と金銭の両面で高くなる。それが故、「長期的に見ればプリウスはランドローバー・ディスカバリーより環境に悪い」との指摘もある。
特に問題となるのが専用のバッテリーである。まず製造という観点から言うと、そのバッテリーの原料(ニッケル)の採掘と精錬に大量の二酸化炭素を排出する。勿論その後の製品化・輸送の時点でも同じである。
ハイブリッドカー – Wikipedia
自動車は作るのにも廃棄するのにも大量の二酸化炭素を排出するため、「エコだから」という理由で乗り換えるのは本末転倒な結果になる。
車がモデルチェンジするとほとんどの場合旧モデルより大きく重くなっているが、例えば車体の10%軽量化に成功すれば、最新のエンジン技術や燃料技術より良い結果を生むことが可能という。また、マレー氏曰く、考えるべきは車体重量だけでなく、自動車製造にかかるエネルギー、原材料運搬や製品運搬にかかる輸送エネルギーなどにも及ぶとのこと。これは車の組み立て方法、材料の調達元や調達方法にはじまり、工場の建設される場所や建設方法にまで至ると言う。
環境負荷が低いのはハイブリッド車よりも軽量な車 | スラッシュドット・ジャパン
重量を減らしながら技術を進歩させるのが一番いいですね。
▼エコバッグ
レジ袋のゴミ袋への転用などの再利用をしなくなって、わざわざ買うようになったらどっちがエコなんでしょうかね。
確かにエコバッグを持っていけば、スーパーやコンビニでビニール袋をもらう必要はないですし、その分のCO2の排出量が減るのは確実です。
一方で、エコバッグの製造や廃棄には最終的にビニール袋20枚程度のCO2排出があるようですので、エコバッグ1枚につき、20回程度ビニール袋をもらわないという行動が伴わないと、CO2の点では環境に貢献しません。
~~中略~~
例えば私の場合、買い物のビニール袋をそのままゴミ袋に利用しているので、別途ゴミ袋は購入しないのですが、もしそのビニール袋をもらっていない方はゴミ袋も購入し、最終的に捨てているわけです。(捨てるからこそ「ゴミ袋」なので、当たり前ですが。)となると、CO2の比較としては、「保有エコバッグ+ゴミ袋利用」のCO2vs「スーパーの袋利用」のCO2となるわけで、そうなると本当にCO2の排出が少ないの?とやや疑問になってしまいます。
エコバッグで「エコ?」|外資系 戦略コンサルタントの着眼点
エコバッグも無駄にいっぱい配ってるし、ブームに乗っていっぱい作った分を取り戻すにはどのくらい時間かかるんだろう。
標準的なレジ袋(5 kg の米袋がスッポリ入る大きさ)をつくるのに 6 g の二酸化炭素が出ます。
標準的なプラスチックトレーを作るのに 8 g の二酸化炭素が出ます。
レジ袋1枚を節約してもプラトレー1枚使うとチャラになってしまいます。
~~中略~~
日本の運輸関連(2006年)で、年間254 Mtの二酸化炭素を排出しているそうです。
そのうち自家用車の割合は49%らしく、そうすると年間125 Mt の二酸化炭素が自家用車によって排出されていることになります。この両者を比べてみると、おもしろいことが見えてきます。
日本の自家用車が1日に排出する二酸化炭素量と、全世帯が使う3年11カ月分のレジ袋の製造時に排出される二酸化炭素量が同じになります。
ノーマイカーデーを1日完全実施すると、約4年分のレジ袋製造時に排出される二酸化炭素が削減できることになります。
地球温暖化とエコバッグと道路特定財源の暫定税率の延長(その2) やさしいバイオテクノロジー/ウェブリブログ
ちなみに人間一人が一日に生産する二酸化炭素の量は800g程だそうです。
▼ペットボトルのリサイクル
これまで、ペットボトルは、リサイクル向きとして、回収されていますが、今では、回収した半分程度のペットボトルは、中国へ輸出されているそうです。税金を約400円をかけて回収して、40円程度の価格で、輸出されているという現状。このような無駄なリサイクルはたくさんあるそうです。
実際に、ペットボトルをリサイクルすればするほど、CO2排出量が増えるのです。環境問題はなぜウソがまかり通るのか2という書籍に詳しく記述されています。実は焼却処分するより約5倍くらい増えるということです。ペットボトルを再利用するために無駄に石油を使用しているということだそうです。地方公共団体では、住民も含めて、分別回収などをしていますが、無駄な分別回収費をかけたうえで、無駄をつくっているということを知りながらやり続けているということです。
ペットボトルリサイクルのうそ!
リサイクルするほうが二酸化炭素が出るとは聞いていましたが、5倍も出るとは・・・
ペットボトルキャップの原材料にはポリエチレン・ポリプロピレンと複数あり、単一ではない。そのため材料としてケミカルリサイクルすることはできず、純粋なポリエチレン製品・ポリプロピレン製品にリサイクルすることは不可能である。また、家庭や学校から配達される一般廃棄キャップには汚れが存在していたり、キャップ以外のゴミが混ざっている。そのため、不純物の分別・洗浄・脱水乾燥の工程が必須であり、さらに粉砕した上で溶融される。このような工程を踏んだ上で再生プラスチック製品ができる。この分別・洗浄などの過程には膨大なエネルギーが投入され、大量の二酸化炭素が発生する。
エコキャップ運動 – Wikipedia
リサイクル工場作るにも二酸化炭素が出るし、場合によっては山林を切り開く必要もあります。
今日からできる、本当の二酸化炭素削減運動!
冷房の温度を1℃高く、暖房の温度を1℃低く設定する。
年間:33kg削減
一日:90g削減
身近なエコからはじめましょう!<いろんなCO2削減の方法>|省エネ環境安全商品
これだけで1日にレジ袋15枚分も削減。
待機電力を50%削減する。
年間:60kg削減
一日:164g削減
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シャワーを1日1分家族全員が減らす。
年間:69kg削減
一日:189g削減
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暖房・照明の利用を2割減らす。
年間:238kg削減
一日:652g削減
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電気自動車 = 46%
ハイブリッド車 = 78%
だそうです。