【閲覧注意】ネットに流布される短編怪談まとめ

かまたまうどん
夏に向けて、2ちゃんねるオカルト板などから自分の好きな怪談を集めてみました。短めの話が多いので、さくっと読めると思います。

双眼鏡

698 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/03/29 03:01
漏れにはちょっと変な趣味があった。
その趣味って言うのが、夜中になると家の屋上に出てそこから双眼鏡で自分の住んでいる街を観察すること。
いつもとは違う、静まり返った街を観察するのが楽しい。
遠くに見えるおおきな給水タンクとか、
酔っ払いを乗せて坂道を登っていくタクシーとか、
ぽつんと佇むまぶしい自動販売機なんかを見ていると妙にワクワクしてくる。

漏れの家の西側には長い坂道があって、それがまっすぐ漏れの家の方に向って下ってくる。
だから屋上から西側に目をやれば、その坂道の全体を正面から視界に納めることができるようになってるわけね。
その坂道の脇に設置されてる自動販売機を双眼鏡で見ながら「あ、大きな蛾が飛んでるな~」なんて思っていたら、
坂道の一番上のほうから物凄い勢いで下ってくる奴がいた。
「なんだ?」と思って双眼鏡で見てみたら全裸でガリガリに痩せた子供みたいな奴が、
満面の笑みを浮かべながらこっちに手を振りつつ、猛スピードで走ってくる。
奴はあきらかにこっちの存在に気付いているし、漏れと目も合いっぱなし。
ちょっとの間、あっけに取られて呆然と眺めていたけど、
なんだか凄くヤバイことになりそうな気がして、急いで階段を下りて家の中に逃げ込んだ。

700 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/03/29 03:03
ドアを閉めて、鍵をかけて「うわーどうしようどうしよう、なんだよあれ!!」って怯えていたら、
ズダダダダダダッって屋上への階段を上る音が。明らかに漏れを探してる。
「凄いやばいことになっちゃったよ、どうしよう、まじで、なんだよあれ」って心の中でつぶやきながら、
声を潜めて物音を立てないように、リビングの真中でアイロン(武器)を両手で握って構えてた。
しばらくしたら、今度は階段をズダダダダッって下りる音。
もう、バカになりそうなくらいガタガタ震えていたら、
ドアをダンダンダンダンダンダン!!って叩いて、チャイムをピンポンピンポン!ピポポン!ピポン!!と鳴らしてくる。
「ウッ、ンーッ!ウッ、ンーッ!」って感じで、奴のうめき声も聴こえる。
心臓が一瞬とまって、物凄い勢い脈打ち始めた。
さらにガクガク震えながら息を潜めていると、
数十秒くらいでノックもチャイムもうめき声止んで、元の静かな状態に……。
それでも当然、緊張が解けるわけがなく、日が昇るまでアイロンを構えて硬直していた。
あいつはいったい何者だったんだ。
もう二度と夜中に双眼鏡なんか覗かない。

チャイムが鳴る

103 名前:本当にあった怖い名無し:04/08/13 07:10 ID:4S1TRAjN
ある蒸し暑い夏の夕暮れ時、俺は2階で昼寝をしていた。

「ピンポ~ン、ピンポ~ン」

誰か来たようだ。俺以外家には誰もいないし面倒くさいので無視して寝ていた。

「ピンポ~ン、ピンポ~ン」「ピンポ~ン、ピンポ~ン」

それからしばらく一定のリズムをつけつつ、なり続けるチャイム。
なんだよ、しつこいなあ。一体誰が来たんだ?
2階の俺の部屋から玄関をそっと見ると、白っぽい服を着た40歳位のおばさんが
麦藁帽子をかぶった、お揃いの白い服を着た女の子を連れて
チャイムを押しているようだ。
最近流行りの子連れ宗教勧誘か?
全く面倒くさいなあ、とりあえず出てやるかと思い、
下に下りて玄関を開けると誰もいない。
なんだよ、もう行ったのか。せっかく出てやったのに。もう1回寝ようと再び2階の
自分の部屋で横になった。すると、

104 名前:本当にあった怖い名無し:04/08/13 07:12 ID:4S1TRAjN
「ピンポ~ン、ピンポ~ン」

また鳴った。窓から見るとまたあの親子だ。なんなんだ一体!
俺は半分キレぎみで下へ駆け下りた。
その間もず~と一定のリズムで鳴り続けるチャイム。
玄関のドアをバ―ンと開けて、怒鳴りつけようとして・・・・
誰もいない。ドアを開ける直前まで確かに鳴っていたのに。
隠れる場所なんてどこにもないし、
どんなに足が速くても一本道の突き当たりにある家から見えなくなるはずがない。
しばらくポカ~ンとその場で立っていると・・・

「ピンポ~ン、ピンポ~ン」

目の前のインターホンに誰もいないのにチャイムが鳴り響いた・・・
俺はダッシュで家に入り鍵を閉め、部屋のカーテンをして
布団に入って震えつづけた。
それからしばらくチャイムは鳴り続けた。
もう1回窓から玄関を見下ろすことはどうしても出来なかった。

105 名前:本当にあった怖い名無し:04/08/13 07:14 ID:4S1TRAjN
次の日の朝、親にたたき起こされた。
「あんたに手紙。女の人からみたいよ」
にやにやしている。新聞を取りにいって見つけたらしい。
白い封筒に名前は書いていない。なんでこれで女だって分かるんだよ!
とりあえず開けて見ると綺麗な文字で

「なにかがあなたの家へ入ろうとしています」

とだけ書いてあった。

道を教えてください

623 :おさかなくわえた名無しさん:2007/12/17(月) 21:24:07 ID:DNbrznEu

「道を教えてください」
夕方の路地でそう話し掛けてきたのは背の高い女だった。

足が異様に細くバランスが取れないのかぷるぷると震えている。
同じように手も木の枝のように細く、真っ赤なハンドバッグをぶら下げている。
はあはぁと何度もため息なのか呼吸なのか分からない息を吐き、
僕に聞いているはずなのに視線はまったく違う方向を向いている。
「あ・・あの。どちらへ・・・?」
やばい人っぽい。
僕は早く答えて立ち去ろうと思った。
「春日谷町1-19-4-201」
「・・・・・・」
そこは僕のアパートの住所だった。
部屋番号までぴったりと合っていた。
「し、知りません」
僕は関わり合いたくないと本気で思い、そう答えた。
すると女はゴキッと腰が折れ曲がるほどにおじぎをして、
またふらふらと路地の奥へと消えていった。

偶然撮れた動画

327 本当にあった怖い名無し New! 2011/08/23(火) 00:39:44.00 ID:Jh2CE0VP0
ある日の夜、普段なら出不精の私が新しく買ったスマートフォンに付いていた万歩計機能を使いたいというのもあって、散歩に出かけることにしました。
散歩とは言っても、本当に家から5km圏内をダラダラと歩くだけ。私の住んでいるところは住宅地だったため、基本的に道は舗装されていて明るいのですが、その日は住宅地から少し脇にそれた田んぼのある通りを散歩コースにすることにしました。
季節はお盆をすぎたころで、夜風も少しひんやりとしていましたし、すれ違う人も少なく、快適な散歩コースでした。
ある程度の距離を歩いたため、ここらへんでひき返そうと踵を返しました。一旦スマートフォンで歩数を確認するためポケットに手を突っ込むと、一緒にポケットに入れていたはずの家のカギがありません。
やばい。散歩中にスマートフォンを出し入れして歩数確認をしていたときに鍵が落ちたんだろう・・・
私はそう思い、今来た道をじっくり探すことにしました。私は以前も一度鍵をなくして家から閉め出された経験があったので、その時はかなり焦って変な汗をかいていたのを覚えています。
田んぼ沿いの道はあまり電灯がなく、かなり暗い状況でしたが、私にはスマートフォンという文明の利器があります。そう、スマホのライトで道を照らすのです。

328 本当にあった怖い名無し New! 2011/08/23(火) 00:42:30.97 ID:Jh2CE0VP0
がしかし、まだよく使い方がわかっていないので、ライトの付け方がわからず、
結局内蔵されているカメラの照明機能を使って道を照らすことにしました。

探している途中は本当に焦っており、中腰で地面を必死ににらんで歩いていたので
もし誰かが私の姿を見たら恐怖に駆られていたことと思います。
結局、かなり戻ったところに鍵は落ちており、私は緊張から解放されて安堵の気持ちでいっぱいになりました。

無事家に帰り、すっかり忘れていた歩数を確認しようとスマートフォンの電源を付けました。
すると、画面はさっきのカメラのままになっており、よく見ると新しい動画データが追加されていました。
あれ、こんな動画撮ったっけ?と不思議に思い、そのデータを見てみることに。

動画は薄暗くてよく見えなかったのですが、目を凝らすとさっきの田んぼの道だということがわかりました。
どうやら、鍵を探すためにカメラの照明をつけたとき、間違えて動画の撮影ボタンも押していたようでした。
「必死な自分テラワロスwww」とか思いながら何気なくそのまま動画を見ていたのですが、1~2分ぐらい経過したとき、
音声に乱れのような、ノイズ?のようなものが入りました。
それは風の音と言われればそうなのですが、私には男の低い声と妙な甲高い声が不協和音のように
何かの歌の旋律をうーーーーーうーーーーーと歌っているように聞こえました。
その歌というのは、たとえるなら「ひなまつり」みたいな日本っぽい?旋律だったと思います。

329 本当にあった怖い名無し New! 2011/08/23(火) 00:43:43.28 ID:Jh2CE0VP0
私はこんな音なってたっけ?と首をかしげましたが、探しているときがあまりにも必死だったため聴こえていなかったのかな、
と思いました。しかし、その音はどんどん大きくなっていきます。
動画のただならぬ雰囲気に恐怖を感じましたが、好奇心が勝りそのまま見続けることに。

動画とは言っても、ほんとに薄暗い、スマホの照明の明かりだけの映像だったので、はいていたスニーカーが見えるくらいのものでしたが、
その音がどんどん大きくなるにつれて、スニーカーの横にちらちらと何かが写るようになりました。
私は「?」と思い、よく目を凝らして見ると、画面の隅っこにどうやら犬の足のようなものが見えます。
その足は私のスニーカーと並走していて、かなり近い位置にいることがわかりました。
こんなに近くに犬がいたなんで、いくらなんでも気付かないはずがない。そう思いつつも動画を見続けていると、
んだんと犬の歩くスピードが速まって来ており、足だけではなく胴体の一部も画面の下の方から徐々に現われてきます。
頭の部分が見えたとき、私は目を疑いました。頭があるはずの部分に、丸くてのっぺりとしたお面のような、不気味なものがあったのです。
しかもお面の顔と思われる場所には三点の突起物?が飛び出ているだけ。それが発しているのかわかりませんが、さっきの変な音楽もかなりはっきりと流れています。
私は恐ろしくてたまらなくなり、すぐに動画を削除しました。

その日の夜はなかなか寝付けず、耳にこびりついた「ひなまつり」みたいな音楽を消すためにイヤホンしながら布団の中でスマホいじって2chとか見ていました。
私はまだタッチパネルの使い方にも慣れていないのですが、ホームの画面に戻った時、間違えてカメラモードを押してしまったんです。
カメラの撮影モードになり、布団の真っ暗な画像が画面に映ります。
一瞬のことでしたが、その画像一面に、さっきののっぺりとしたお面が写っていたんです。
心臓止まりました。今はその家から引っ越し、スマホのカメラモードは絶対押さないようにしてます。デジカメの類も実家に送り返しました。
こっちの家にまでついてきてないといいのですが・・・
カメラ越しにしか見えないみたいなので、カメラを一切使わなければいないのと同じなのですが、なんだか恐ろしいです。一刻も早く忘れたいです

ぎっしり

810 本当にあった怖い名無し New! 2011/08/17(水) 00:01:36.54 ID:4ELqM2dW0
温泉地に旅行に行ったときのこと。
浴槽に入った瞬間グニャリとした感触を足に感じた。
驚いて足下を見ると、浴槽の床全体に裸の人間がぎっしり詰まっている。
思わず絶叫をあげてしまい、慌てて風呂から飛び出した。
落ち着いてもう一度見直したときにはもうなにもなかった。
裸の人達の体位は仰向けにうつ伏せ、横向きとバラバラで、まるでパズルのようにぴったりと隙間なく浴槽に詰まっていた。

撮影者は誰?

92 本当にあった怖い名無し 2005/10/09(日) 18:15:09 ID:y1VA59rrO
実体験ですが、ありがちな話しかもしれないんですけど?
3年前のお盆に地元の友達と4人(俺をいれて)で肝試しに火葬場に行ったんです。
んで全員、霊感は無いくせにビビりな男なんで一緒に火葬場まで歩いていきました。
途中一応使い捨てカメラを俺が持参してて何枚か歩きながら撮ってたんですが、火葬場に着くとすでに別の友達グループがいたこともあり、みんなでふざけて写真をとりまくって特になにもなく帰ったんです。
2~3日して現像に持って行きみんなで出来上がった写真を見て必死こいて霊を探したんですけど当然なにも霊らしきものはいなかったんです。
しかし一枚の写真に違和感を感じたんです。
その写真は俺達が笑いながら歩いてる後姿が写ってるんですけど、何かおかしい、でもその何かがわからないっ思ってるとふと気付いたんです。
4人しかいないのに写真には俺達4人の後姿を5メートルくらい離れたところから写してる、と。しかも俺の手にはカメラが…

コンビニの深夜バイト

782 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/05/14 22:53
後輩は、某ソンの深夜バイトをしていた。
そのコンビニは、深夜になるとかなり暇になるらしい。
後輩はいっしょにバイトしている先輩と、いつもバックルームでのんびり漫画など
読んで過ごしていた。

ある日のこと。
いつもと同じようにバックルームでお菓子を食べながら、
後輩は先輩と駄弁っていた。
仕事と言えばたまにモニターをチェックするくらいである。
モニターは画面が4分割されていて、レジ2箇所、食料品棚、本棚を映しているのだが、
ふと見ると、本棚のところに女の人が立っているのを後輩は見つけた。
腰まである異様に長い髪をした女の人だ。

「おかしいな、チャイム鳴らなかったぞ」と先輩はいぶかしむが、
たまに鳴らない事もあるので、さして深く考えず二人はまたしゃべり始めた。

しかし、である。
いつまで経っても女の人は動く気配を見せない。
本を読んでいるのかと思えば、何も手にしていない。
ひたすらじっと本棚を見つめているだけである。

「おい、こいつ万引きするつもりなんじゃないか」

先輩が言った。どことなくおかしな雰囲気のする女の人である。
後輩もその考えが浮かんだところだったので、頷いた。
二人で挟み撃ちすることにして、バックルームを出る。
先輩はレジ側から、後輩はバックルームへの出入り口から本棚へ向かう。

783 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/05/14 22:54
いざ本棚へ到着してみて、二人は首をかしげた。
そこには誰もいなかったのだ。
おかしい。絶対挟み撃ちにしたのに…。

すると、トイレのほうから水を流す音が聞こえてきた。

何だ、トイレに入っていたのか。

おかしな人だな、と思いつつ、二人はすぐバックルームへと戻った。

しかしモニターを見て、二人は初めてぞっとした。
さっきと全く変わらない立ち位置で、女の人が本棚を見つめていたのだ。

早い。早すぎる。

トイレからそこへ向かうのと、バックルームへ戻るのとでは、
明らかにこっちの方が早いはずなのだ。

しかも、なんで同じ格好で本棚に向かってるんだ?

もしかして、モニターの故障では。
顔を見合わせ、頷きあって二人はもう一度、バックルームから挟み撃ちの隊形で
本棚へと向かった。

すると、また女の人はいない。

冷や汗がにじむのを感じながら、今度は何も言わずに二人はバックルームへと戻った。

無言で、しかし真っ先にモニターを確認する。

「あ、いなくなってるぞ…」

先輩が呟いた通り、モニターからは女の人の姿は消えていた。
後輩の心中にほっとしたものが広がる。
よく確認しようと、先輩の横に顔を乗り出した。その時。

「待て、動くな」

784 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/05/14 22:54
先輩が突如、押し殺した声を出した。
は?と思ったが反射的に従う。
二人、モニターを覗き込んだ格好のまま固まっている。

「いいか、絶対に今振り向くなよ」

やはり先輩が押し殺した声で言った。

何でだろう、と思った後輩だが、モニターをじっと見てそれを理解した。

画面の反射で、自分の顔と先輩の顔が映っている。

しかし、その真ん中。

もう一つ、女の人の顔が覗き込んでいたのだ。

悲鳴をこらえ、後輩はまさしく硬直した。

じっと耐えること数分、その女は

「…………」

と何事か呟くと、すっと離れた。

そしてさらに1分。

もういいぞ、と言われて後輩はやっと息をついた。
恐る恐る振り向いても、誰もいない。

どくどく脈打つ心臓を押さえ、後輩はモニターから離れた。

「ここって、なんかでるんやなぁ~」

先輩は感慨深げに呟き、後輩のほうに同意を求めた。

「そうですね」

と、先輩を振り向いて、後輩は再び硬直した。
その視線をたどったか、先輩もモニターのほうへ向き直る。
そこには、さっきの女の人が。しかも今度は、

カメラの方を向いて大口を開けて笑っている!!

もう二人は何も言わなかった。
何も言わず、某ソンを裏口から飛び出したと言う…

アドバイス

127 本当にあった怖い名無し 2011/08/12(金) 01:26:24.50 ID:V6wXLRsq0
数年前にあったことなのだが、
締め切りが間に合わず、家に帰らないで会社で二徹した日の昼休みのことです。
近くのハンバーガー屋で昼食をとっていたら、
隣の席に座っていたパンツスーツの女に、
あの、すみません。信じてくれるかどうかわかりませんが、今日は家に帰らないでください。ほんとに帰らないほうがいいですよ。
と言われた。
なに言ってんだこいつと思い、無視したらそれ以上なにも言わずに去っていった。
その日の夕方、部下のミスで昨日までの仕事がチャラになり、また残業するはめになった。
さすがに帰らないとまずいので、深夜に無理やりタクシーで帰ると、
うちのアパートが火事になっていた。
俺が戻ったころにはほぼ火は消火されていたが、全焼状態だった。
翌朝地方紙でみたが、死人も出たようだった。
帰っていたらすぐに泥のように寝ていたに違いない。
そんななか火事がおきたらどうなっていたのか。
あの女のアドバイスは当たっていたのではないのか?

おれはそれをきっかけにオカルト好きになった。

光の中のモノ

707 本当にあった怖い名無し New! 2011/07/28(木) 00:16:18.33 ID:TBKgEfuK0
五年前、学生時代の体験
深夜、暗い田舎道を車で走っていると、急にエンジンが停まってしまった
俺はあまり車に詳しくないので、JAF を呼び車内で待っていた
しばらくすると、正面の道から強烈な光が近寄ってきた
もう来てくれたのか、早いなあと思ったがよく見ると様子がおかしい
光は俺の車前方50メートルほどで止まり、そのまま動かない
ヘッドライトのように2つに別れておらず、光源はどうやら1つのよう
その光量は半端じゃなく、光源と俺の車の一直線上だけがまるで昼間のようだった
少し不安に思ったが、とりあえず近づいてみると、向こうからも人が近づいて来るのが見えた
三人
後光が強すぎて何者かわからなかったが、近づくにつれ見えてきた
三人とも背が高く、2メートルはあったかと思う
線が細く、馬面というか、顔が長い
顔立ちや髪形は子細は異なるものの、よく似ていた
服装はシャツやポロシャツ、ジーンズにチノパン、まあ普通だがどこか古臭い雰囲気がある
1人が話しかけてきた
どことなくイントネーションが標準語とは異なり、聞き取りづらかったが、
どこから来た?困っているんだな、直してやる
みたいなことを言う
直感的に怪しく感じ、いや、JAF 呼んだから大丈夫ですと答えたが、
いや、俺たちが直してやる、としつこい
次第にこっちの車に乗れ、とか
お前のはもうだめだ、話がずれてきた
このあたりで何故か俺の思考が曖昧になってきて、
ああ、助けてくれるならついていくのもいいかな
と思い始めてきた
聞かれるがままに俺の自己紹介などしながら三人と光に向かって歩いていくと、
突然携帯が鳴った
JAF からだった

708 本当にあった怖い名無し New! 2011/07/28(木) 00:18:42.22 ID:TBKgEfuK0
近くまできたと思うのだが、詳しい場所を教えてくれという内容だった
その電話で我に帰り、三人の申し出を断ると、
三人は怒りだし、早口でよく聞き取れないことをわめき始めた
俺の好意を無駄にするのか、とか
早く来ないと間に合わないとか言っていた気がする
俺は三人を振りほどき、車内に戻った
三人は車外でしばらく何か訴えていたが、諦めて光に戻っていった
このとき印象的だったのが、
1人が手のひらを横にしておでこにピタッと当てると、他の二人も同じジェスチャーをした
それが合図であるかのように、バタリと黙り、背を向けると歩いていってしまった
三人が光の奥に消えると、光は猛スピードで後進し、そのまま消え去った

ほどなくして、JAFが正面の道から現れた
車は職員が操作するといとも簡単にエンジンがかかった
さっきまでまったく動かなかったのに
JAFの車は真っ直ぐ道を走ってきたが、そのような光には出会わなかったという
俺は無事帰宅できたが、次の朝、全身に発疹ができていた
皮膚科で診てもらったが、原因は不明とのことだった
関係あるのかわからないが、発疹は軟膏をつけていたら10日程で消えた
この話を二年後に合コンでしたら、1人の女が食いついてきた
女は彼氏とドライブ中、二回その付近で空を飛ぶ発光体を目撃したことがあるという
君が見たのはUFOや宇宙人だったのではないかという

そんな説はにわかには信じがたいが、あの時あのまま三人についていったら、と思うと何か得たいの知れない恐怖を感じゾッとする
そして何故怪しい連中についていこうという気になってしまったのか全然わからない
こんな話です

天井裏

642 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/09/02 18:05
私が3年前に体験した話なんですけど
私は安い一戸建てを見つけそこに住むことにしました
最初は快適だったのですが日がたつにつれて妙な事に気づきました。
私が1階にいるとき上でボソボソと話し声が聞こえるのです。
2階に行って見るんですけど一人暮らしなのでだれもいません。
足音が聞こえたこともありました。いったい何なんだろう・・・。
と不安は積もるばかりです。
しかもそれは日がたつにつれだんだんとうるさくなっていきます。

643 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/09/02 18:06
間違いなく2階に誰かがいる。
私は2階に行って一部屋一部屋チェックしました。
しかし窓は閉めてあるし人が外から入ってきた形跡などありません。
非常に気味が悪かったのですが、
その時天井から「ドンドンッ」と叩く音が聞こえました。
まるでここだと言っているようでした。
天井裏に誰かいるのか?
その音の方に言ってみると天井にぽつんと扉があったのです。
業者はこんな所に扉があるなんて全く言ってませんでした。
あまりにも目立たない所にあったので
私自身もう2ヶ月にもなるのに全く気づきませんでした。

644 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/09/02 18:07
まだそこからは中から叩く音が聞こえます。
非常に怖かったのですが勇気を振り絞って開けるみることにしました。
開けると中から階段が出る仕掛けになってます。
階段を上がって中に入るとかび臭く埃まみれのところでした。
広さは3.5メートルぐらいで物置には出来そうな所です。
周りは前の家の人が置いていったものなのか誇りまみれの人形と
ダンボールが何個も置いてありました。

645 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/09/02 18:07
しかし誰もいません。とその時突然誰かが後ろにいる気配を感じました。
後ろを振り返ると髪の毛が長く赤い服を着てジーパンをはき、顔は髪の毛で見えませんでしたが
血だらけのような者が立っていました。
私はびっくりして階段を転がるように下りて逃げました。
そして2階と1階を結ぶ階段を下りている時、
さっきの所で階段をドスドスドスッと下りてくる音が聞こえました。
追いかけてくる!殺される!そう思って私は必死にその家から出ました。
その日は友達の家で泊まる事にしました。
次の日友達と一緒にまた自分の家に戻ってみることにしました。
家を開けようとした前にちらっと2回の窓をみると
窓に手を着けてこっちを見ている女性がうっすらと見えました。
私は家に入るのはやめてそのままその日引っ越しました。

達人

394 達人 sage New! 2006/10/19(木) 01:56:26 ID:QS40k1Z2O
この話は父から聞いた話です。
父が子供のころは、学校から帰ると直ぐ様川にサワガニ捕りにに出掛けていたそうです。
その日も一人で川に向かいサワガニ捕りに出かけました。季節は夏でむしむししていました。
最初は竿に糸を付けておかずのイカをくくりつけて捕まえていたのですが、暑くて我慢できなくなり、川に入りまながら捕まえていました。
空も赤く染まり、そろそろ帰るかと服をきてると、おじさんが通りかかり、話掛けてきたそうです。
おじさんは
「坊主…川にはいっちまったのか…」
と言いました。
父はうなづくと、おじさんは話しだしました。
「あのな、坊主…この川でな、よく子供が殺されたんだとよ…。」
父は驚きました。そんな話聞いた事がないとおじさんにいうと
「そりゃそうさ、おじさんが当人で、ずっと隠しとおしてきたからな…」
父は逃げようとしなかったそうです。
私は父にその理由を聞くと、父はそのおじさんから殺気が感じられなく、穏やかな空気しかしなかったらしいです。
そのおじさんに父はこう聞いたそうです。
「おじさんはもう人を殺すことをやめたの?」
するとおじさんは
「なぜだい…」
父は
「だって、今のおじさんは恐くないよ?」
そのおじさんは自慢気にこう言いました。
「あー…子供を安心させる達人だからな、はは…」
父はとっさに逃げたそうです。
親(祖父母)にそのことを話して警察に報告しました。
今でもそのおじさんは捕まってないそうです。
父は言いました、逃げきれて本当に良かったと。
もし殺されていたら私は今いなかっだろう…。

エレベーターに乗ってる親子

851 本当にあった怖い名無し New! 2007/03/29(木) 15:11:32 ID:Fvr9CytA0
17.8年前の話。

中学生の分際で朝刊を配る新聞配達のバイトしてたんだけど、その時に配達を
任されてた場所が、大きな団地1棟とその周りだけだった。
その大きな団地で起きた体験なんだけど・・・

その大きい団地はその頃の建物にしては階層が高くて地域でもかなり目立つ
建物だった。その高さのせいかその団地で何度か飛び降り自殺があってね。
そんな事が有ったから、その団地にはお約束の様に色々噂が有ったんで、その
団地の担当になった時は本当に嫌で仕方がなかった。

怖さに慣れるのに1ヶ月以上掛かったけど、何とか慣れてきたときの事。
その団地の配達をする時は、まずエレベーターで一気に最上階まで行って、
そのフロアーを配り終えたら階段で1階づつ下っていく、と言う方法で配って
いて、その日もそれで配り終えた後に一つ仕事を忘れているのに気付いた。

その日はたまたま新聞と一緒に封筒を入れなければ成らない家があって、その
事を忘れていて(映画のチケットだったかな・・・預かってた)また戻るハメ
になった。
その家が11階だったんでエレベーターを使い、その家に封筒を入れてエレベ
ーターの所まで戻って来た時には、エレベーターは最上階で止まっていた。

普段は下りで乗る事は無いけど、その時はもちろんエレベーターを使おうと
少し上の最上階から降りてくるの待ってたら、1つ上の階でエレベーターが
止まった。エレベーターのスグ横に階段があるので、誰かが上に居たら気配
や音でスグわかる様な状態なのに、そのどちらも全く無かった。
エレベーターに乗り込む気配も音も、もちろんしない。

866 851 New! 2007/03/29(木) 15:42:57 ID:Fvr9CytA0
自分は霊感とかは全く無いけど、その時はもの凄く嫌な感じがしたのは覚え
ている。その後何と言うか固まってしまったと言うか、情け無いがビビり
きったとでも言うのか・・・そのエレベーターが自分が居る11階に来る
まで手足に鳥肌を立たせながら動けないでいた。

そして自分の居る階でエレベーターが止まり扉が開いた。
中が見える前に髪の毛が総毛立つ様に思えたのは、あの時が初めてだと思う。

中には二人乗っていた。
オレンジ色?のレインコートの様な感じの物を来た小太りの女の人と、その
子供らしき、同じくレインコート(ピンク色)を着ている女の子が、手を繋い
でこちらに背を向けて立って居た。

扉が開いて閉まるまでの間、10~20秒程度だったと思うけど、自分には
永遠の時間の様に長く感じた・・・
その間二人は全くこちらを見ないし、ピクリとも動かなかった。

それが生きてた人で有ろうと無かろうと、もう自分には関係無かった。
(怖かったけど階段で降りて)戻って即効ヤメる事を告げて制止も聞かずに
家に帰ってしまった。

後で他の配達員に聞いたら、自分と同じ体験をした人は居なかった様だけど
変な者、変な声を聞いたとかでヤメて行った人は結構居たみたい。

長文駄文の上、怖くなくてスマソ

猫の病院

938本当にあった怖い名無し 2011/07/31(日) 01:02:04.68 ID:eArTMlU10
地元の宴会で兄とその先輩から聞いた話
決して真面目ではなかった兄が高校生のころ、たまり場にしていた廃病院があった。
心霊スポットとして地元では有名だったが、兄達の何代か前の先輩らがたまり場に使い初めてからは、冷やかしの肝試し連中は寄り付かなくなっていた。
中は荒れ放題に荒れていたが、診察器具や書類などがそのままで放置されており、さながら夜逃げでもしたかのようだった。
ある夜、兄達はいつものように病院で時間をつぶしていた。
兄が1人で廊下を歩いていると、ある部屋から「どうぞ」と聞こえた。
何の気なしにドアを開けると、そこは診察室のようで、机の前にネコがちょこんと座っていた。
兄が一瞬戸惑うと、
「どうぞおかけください」
とネコが喋ったという。
なぜだかわからないが、兄はああ、診察してもらわなきゃ、
と思い丸椅子を引いてきてネコの前に座った。
ネコは色々と兄の健康状態について尋ね、兄は一つ一つに答えた。
ひとしきり質問が終わると、
「あなたね、顎にできものがあるね。これ入院しなきゃだめだよ」
とネコが言った。
兄は入院はちょっと、、
と言葉を濁すと、ネコはいろいろと医学的な話を絡め入院するよう兄を説得した。
兄は次第に仕方ないか、という気持ちになり、
わかりました、手続きをお願いします、と答えた。
その時、ドアから先輩が入ってきた。
先輩目線の話によると、廊下を歩いていると、
ドアの向こうから兄の声が聞こえたという。
独り言かと思ったが、誰かの話に相槌をうっているかのように聞こえ、
不審に思いドアを開けると椅子に座り、ネコに向かって話している兄がいた。
ネコは先輩の姿を認めるとすぐに逃げてしまい、暗闇の中に消えた。
兄はその瞬間我に返り、
ネコが喋った?何していたんだ俺は?
と恐ろしくなった。
結局その夜は何事もなく、夜明けと共に皆と帰った。

939本当にあった怖い名無し 2011/07/31(日) 01:03:30.65 ID:eArTMlU10
その後、兄はなんとなく病院に近づくのが嫌になり、この出来事を目の当たりにした先輩とともに、病院に行くのは出来るだけ控えていた。
半年後、歯痛を治しに歯医者に行った兄は驚くことを聞かされた。
レントゲンに小さな影があるという。
以前撮ったレントゲンとの比較や、影の大きさからいってここ一年くらいでできたものじゃないか、とのこと。
ネコの言っていたことは本当だったのか、と兄は驚愕した。
結局兄は大学病院を紹介され、10日ほど入院し、顎の腫瘍をとる手術を受けた。
まだ小学生だった私はお見舞いにいったことを覚えている。
腫瘍は幸い良性のもので、その後再発等はなく、兄は元気だ。
兄は、ネコが注意するよう促してくれてたんだなあ、と感謝し、
廃病院にキャットフードなど持ち込み、お礼の気持ちを示したとか。
しかし、私は腑に落ちない。
その時、先輩がドアを開けず、
ネコが強くすすめるままに兄が入院していたらどうなっていたのか、
というかネコの言う入院とはなんだったのか、
そう考えるとなにか得体の知れない恐怖を感じる。

AVコーナーの目

96 本当にあった怖い名無し 2011/08/02(火) 03:14:26.77 ID:LHNw1xeA0
レンタルビデオ店のAVコーナーに入ったときのことなんだが、、
いろいろと作品を物色していると、
ふと、棚と棚の間の隙間に目がいった。
わずかな隙間に目が2つ、
|◎|
|◎|
こういう感じでこっちを見ていた
初めはびっくりしたが、観察してみると、
俺の動きに合わせて目線を動かしている
ちょっとフェイントかけてみたら、それにもまんまとひっかかる
なんとなく怖いという感じがなくなって、
友達に見せようと写メを撮ろうとしたら、
「お前、それはだめだよ」
と耳元で声が聞こえた
瞬時に我に返り、怖くなってAV コーナーを出て、店の出口に向かったのたが、出口の防犯警報にひっかかった
もちろん何も盗んだりはしてなかったが、
何度通っても警報が鳴る
店員が俺を確認して、何もないことがわかったのに警報は鳴り続けた
結局そのまま店を出たのだが、かばんをかごに乗せ、チャリンコにまたがったその時、両肩にポン、と手がかかった。
後ろを振り向いてもだれもいなかった。

その後もそのビデオ屋を利用してるが、一度だけ同じ目を棚の隙間に見た。
その時は奇妙なことはなかった。
目を見たのはそれが最後だ。
しかし、後日俺の友人から、そのビデオ屋で幽霊の目を見た、と興奮気味に聞かされた
あれは幻覚とかじゃなかったんだ、と改めて怖くなった

深夜にはしゃぐ子ども

128 本当にあった怖い名無し sage 2011/07/19(火) 02:21:13.63 ID:GZuqHh6Q0
やっと声がしなくなった…
ちょっと恐怖体験報告に付き合ってくれ。ついさっきの話だ。

ベッドに横になって本読んでたんだよ、俺。
そしたらなんか子供の声すんのよ、外から。小学生くらいの甲高い声がアハハ、アハハって。

なんだようっせーなーって思って時計見たらもう日付変わってるのな。
…子どもが外で遊んでるわけない。
俺が硬直している間も、壁一枚隔てた向こうで子供の声がしてるわけよ。楽しそうに。
3人~5人?位の子供が走り廻っては、ときどき窓の下辺りで立ち止まって

「ハハ、アハハ」 「ハハハ」 「やっちゃう?やっちゃう?」 「ハハハハ」

って繰り返してんの。
俺も必死で落ち着こうとしてさ、きっと何処かの馬鹿親達が深夜にガキを外に出して遊ばせてるに違いない、
非常識な!って思い込もうとしてたんだけど

「〇〇××!」

俺の名前呼びやがった。
.

129 本当にあった怖い名無し sage 2011/07/19(火) 02:22:54.17 ID:GZuqHh6Q0
ありえないんだよ。親元離れて一人暮らしでこっちには知り合いもいないし、
そもそも表に表札すら出してないのに。その辺のガキが俺の名前なんて知ってる筈がない。

そうして声も出せずにじっとしてたら余計なことに気付いちまった。
さっきからあっちこっち移動してるのに、足音が全然してねえ。
声どころか、ハー、ハー、って息遣いまで聞こえてんのに足音だけ全然してねえの。

もう勘弁してくれって感じで必死で息を殺して、声がしなくなるまでずっと耐えてた。
今はもうなんにも聞こえないし、何かが動いている気配もない。

得体の知れないものに名前を呼ばれるって、気持ち悪いどころの話じゃねーな。
全身から変な汗でた。

俺の体験は以上です。付き合ってくれてありがとう。
もう今日は眠れそうにないから朝までずっと巡回してるわ。

130 本当にあった怖い名無し sage 2011/07/19(火) 02:27:29.70 ID:GZuqHh6Q0
ああ、そうそう。場所は富山県高岡市です。
近隣の人いたら気をつけてくれ。

なんつーか、声がさ。消えた、とかじゃなくて遠ざかって去って行ったから。
つまり移動してる。たぶん今も。

暑いからって窓開けないほうがいい。

黒い人

276 本当にあった怖い名無し New! 2011/08/04(木) 14:11:22.53 ID:Fkr7vBxS0
親戚のおばさん
夕方茶の間でテレビを見ていると、
玄関先から「ただいまー」と聞こえた。
高校生の娘の声だった。
いつもなら何も言わず鍵を開け、そのまま2階の自室に行くのに、
今日は機嫌がいいのかな?なんて思った。
しかし、声は玄関先から動かず、
「ただいまー」「ただいまー」
と連呼している。
障子を開け、玄関先を覗くと変なものがいた。
頭の先からつま先まで、
ペンキを塗りたくったような黒い人が立っていた。
つるつると黒光りしていた。
その黒い人が、玄関先でのぞき窓に片目を当てながら
「ただいまー」「ただいまー」
と繰り返している。
ぞっとしたおばさんは障子を閉め、すぐに110番した。
黒い人は玄関先で
「ただいまー」「ただいまー」
と言い続けていたが、10分ほどで聞こえなくなった。
おばさんは怖くてその間トイレに隠れていた。
声は間違いなく娘のものだが、
なんというか、抑揚がなく、
例えるなら笑い袋のようなもので録音してある声を、
何度も再生しているかのような印象をうけたとか。

その後駆け付けた警官と、帰宅した娘に事情を説明するのが大変だった。
黒い人が家にやってきたのはその一度きりだった。

201号室

606: 本当にあった怖い名無し:2011/10/23(日) 02:42:18.90 ID:GWX8COzx0
登場人物はすべて仮名にしておきますよ。

去年まで俺がすんでいたアパートはコの字の形をしている
3階建てのエレベーター無で、204号室を使っていた。
自分の玄関からは正面に201号室が見える。
201号室は俺が入居してきたころにはもう空き室だった。

部屋をあまり汚したくないということもあって俺は夜中に
よく玄関先で煙草を吸っていた。見つかると嫌な顔をする人もいるんで
玄関先で煙草を吸うのは大抵が夜中だった。

その日も夜中の1時ごろに一服していたんだが、
正面に見える201号室の玄関横の窓になんか変なものを見つけた。
最初はただの白っぽい汚れだと思っていたんだが、
近づいていってよく見ると子供の大きさくらいの手形のように見えた。

多分近所の子供が入り込んで空き室なのをいいことに窓を汚していったんだろう。
まったくやれやれ・・・と思って
何気なくその汚れを指でなぞると想像していたような感触が指になかった。

その汚れは中からつけられていた。
ああ、近所の子供じゃなくて、これは清掃か何かをする人が
汚したんだなと思い直してその日は部屋に帰った。

607: 本当にあった怖い名無し:2011/10/23(日) 02:45:53.60 ID:dQxqGeV60
それから数日が経って手形のことなんかすっかり忘れていたんだが、
ある日また同じように煙草を吸いに玄関先に出て
ふと201号室の方を見たときにおかしなことに気が付いた。手形が大きくなっている。

いや、大きくなっているのとはちょっと違う。
手を押し付けたまま力を入れて横にずらしていったような。手形が横に流れるように広がっていた。
とんでもない業者がいたもんだなぁ・・・などと思いながら思わず見入っていると、
203号室の扉が開いてそこに住んでいる田中さんという男性が顔を出した。

「あ・・・」まずい、煙草を吸っているのを見られた。
後ろを振り向いて携帯灰皿にぐりぐりと煙草を詰め込み、気まずさから振り返れないでいると
「ははは、いやどうぞ気にせずに」という声が後ろから聞こえてきた。

「すいません・・・」と振り向くと田中さんはそーっと近寄ってきて小声で
「あれ、大きくなっていますよね?」と話しかけてきた。
「あ・・・。やっぱりそう思います?とんでもない業者がいたもんですよね。」
「業者・・・。なんですかねぇ。」
「?どういうことですか?」
「私もそう思ってこの前大家と会ったときに聞いてみたんですよ。でも、中の清掃ならとっくに終わってるって」
「え?だとしたらやっぱりいたずらですか?」
「でも、カギは全部閉まっているはずなんですよ。実際見てもらったんですけど『元からある汚れだ』ってきかなくって。大家さんもトシのせいかだいぶん見づらくなってるから」

じゃあ、なんなんだろう・・・。俺が難しい顔で考え出すと微妙な空気を察知したのか
「あ、こんな夜中に変なこと言っちゃいましたね。申し訳ない。では私はコンビニに行くので・・・」
と階段を降りて行ってしまった。

608: 本当にあった怖い名無し:2011/10/23(日) 02:48:31.30 ID:/zgmvsKx0
少々尋常ならざる雰囲気をその部屋から感じた俺は友人の知り合いの佐藤さんに声をかけてみた。佐藤さんは、よくこのスレに出てくるような「霊能者」でも「霊感がある人」でもない。
そういうことが好きで人より多くそういう類の本を読んでいたり、人より多くそういう怪しい場所によく行っている、その程度の人だった。身なりも普通だし、性格も穏やか。

変に騒ぎ立てるのも恥ずかしい気がするが誰かには相談したい。
だったら佐藤さんかな、と思っただけだった。
話を聞いた佐藤さんが早速見てみたいというので日曜の夕方に家に連れてきてみた。
あんまりマジマジとその手形を見るので誰か通ったらどうしようと気が気じゃなかった。

「これ、出ようとしたがっているみたいだよね?この部屋から。」
「出たい?」

「あくまで推測だけど」と断ってから佐藤さんは話し出した。
何者かがこの部屋から出たがっている。
今までは以前ここに住んでいる人がなんらかの処置をしていたから動くに動けなかったんじゃあるまいか。

前の住人がこの部屋から出ていく時に、
その処置もある程度は残していっただろうからそいつは今でも自由には動けない。
でも、何かのはずみでこの窓のところにだけスキが出来てしまったんだと思う。
なぜその前の住人がそれを閉じ込めたがったのか。そもそもそいつはいったい何者なのか。
それはわからない。

「じゃあ、大家さんに頼んで一緒に中に入ってみます?」と誘ったものの丁重にお断りされた。
「僕にその勇気はないな。ここ、なんか空気悪いよね。素人の僕でもそのくらいは感じるんだよ。」と言ってそそくさと階段を降りだしたので
慌てて追いかけて、ここまで来てもらったお礼として外で夕ご飯をおごった。
佐藤さんはその手の話題が非常に豊富で、ついつい遅くなるまで話を聞き入ってしまった。

その帰り。

609: 本当にあった怖い名無し:2011/10/23(日) 02:57:03.53 ID:6LkCRXrd0
ずいぶん遅くなってしまったので小走りでアパートに戻ると田中さんと一階のポストの前で会った。
仕事の帰りだという。

「日曜のこんなに遅くまで大変ですね」「いやぁ、まあね・・・。」
なんて話をしながら階段を一緒に上がる。夜遅く、周りがシーンとしていることもあって
201号室の方は見る気になれなかった。それは田中さんも同じようだった。
二人でまっすぐ前を向きながらどうでもいい会話を2、3交わした。

2階に着いて
「じゃあ」
「あ、はい」
と行って別れる。

ポケットからカギを出してドアを開けようとしたが夕方の佐藤さんの話がどうしても気になる。
ちょっとだけなら見てもいいかな・・・。
等と思いゆっくり振り返ると先に田中さんの横顔が目に入った。
田中さんは大きく目を見開いて固まったまま一点を凝視していた。視線はおそらく201号室だ。
恐る恐る201号室の方に顔を向ける。何かがおかしい・・・

「開いてる」
「はい?」
「窓、開いてる」

窓に視線を移すと、確かに開いていた。
俺と田中さんが目を離せなかったのはそれだけではない。何かが出てこようとしていたからだった。
それは、当初想像していたような人のかたちをしたものではなかった。
黒くて、小さくて、ぬるんとしていて・・・。

例えるなら爬虫類のようなものだった。そいつがずるずると窓の隙間から這い出てこようとしている。
まずい。こいつに見つかったらまずい。本能的に感じた。

慌ててポケットの中の鍵を探る。田中さんはもうすでに鍵を鍵穴に差し込まんとしているところだった。
引っかかってなかなかポケットの中から出てこない。
思い切って手を引っ張るとそのはずみで鍵は手から離れて柵を越えて下に落ちて行ってしまった。

下に行くには階段を降りなくてはならない。
そのためには201号室の方に向かう必要があった。
俺にはその勇気はない。
「べちゃつ」という音に振り返るとそいつはもう窓から出てしまっていた。
どうしようもなくなりその場にへたりこんだ。
田中さんが鍵を開け、扉を開いて中に入ろうとしたまさにその時。

610: 本当にあった怖い名無し:2011/10/23(日) 02:59:45.20 ID:e0GM2n5+0
今まで非常にゆっくりと動いていたように見えたそいつがものすごい勢いで地を這うと、
扉が閉まる寸前に田中さんの部屋にするりと入っていった。
田中さんからは死角だったんだろう。

そのまま「バタン!!」とドアが閉まり、ドタドタと奥の部屋に向かう足音がして、
その後は静けさだけが残った。
俺はそのまましばらく動けなかった。

その後、田中さんを見かけなくなった。
だからといって部屋の様子がおかしいとか、なにか奇声がするとかそういうことは全くなく、
ただ単に俺とのタイミングが合わなかっただけかもしれない。
俺は佐藤さんにその事を報告しにいった。俺はどうするべきかわからなかったからだ。

佐藤さんが言うには田中さんが選ばれたのはただ単に偶然だろう。
近かったから。その程度じゃないだろうか。とりあえず君は運が良かった。
あいつが何者かはわからない。けど、その見た目を聞く限り、どう考えてもまともなものじゃない。

田中さんをどうするつもりなのか、それもわからない。今すぐなのか、ゆっくり時間をかけてなのか。
とにかく、田中さんにはもう関わらない方がいいんじゃないか。
一番いいのは前の住人から話を聞くことなんだけどね・・・。

それを聞いて大家さんに話をしてみたが個人情報保護法云々でそういうことは話せないんだそうだ。佐藤さんは、これ以上この件に関わることをやんわりと拒否した。
その後俺は、会社からの転勤話にこれ幸いと乗っかってそのアパートを出た。もう何年も前のことだ。田中さんはまだあのアパートにいるのか、そもそもあのアパートはまだあるのか。
気にはなるが、確かめにいく気にはなれない。

お地蔵様がくれた眼

233 名前:本当にあった怖い名無し:2005/07/02(土) 01:07:25 ID:of40F5e7O
家族で旅行に行った時に、旅館の周りをブラブラ観光していたら荒れ果てたお地蔵様があった。
別に俺達が掃除する義理もないので、そのままスルーしようとしたら、四歳の息子が急にゴミ拾いを始めたので、偉いぞ!と誉めて少しして旅館に戻った。

夜息子が寝た後に奥さんと二人でビールを飲んでいたら、息子が寝言で『僕イラナイからパパにあげる』と言っていた。

236 名前:本当にあった怖い名無し:2005/07/02(土) 01:30:22 ID:of40F5e7O
昔だれかに子供の寝言には話かけたらいけない
と言われたのを思い出して、声はかけずに無視してそのまま寝た。
朝起きて飯を食べているときに息子が、昨日夜にお地蔵様がきて目をくれると言っけど僕はいらないからパパにあげるって言っといた!
と言っていた、あの寝言はそれかとなっとくした

チエックアウトをして帰りの駅に向かうバスを待っていた。 そのうち遠くの方にバスが見えたがそのバスに黒い霧みたいなのが絡み付いていた。

239 名前:本当にあった怖い名無し:2005/07/02(土) 01:42:15 ID:of40F5e7O
次のバスまで時間はあったけどなんかきみ悪かったので次に乗ることにした。そして駅までのバスの中からみたのが
最初にに乗るはずだったバスが事故にあいパトカーとかがいっぱい来ている所だった。
そんなもん見たからかなり気分が悪くなり家についた後も早めに寝たんだけど途中目が覚めテレビをみていたら
息子が寝言で
『その目は大切にしなさい』と言っていた。
今でもたまに車に黒い霧を見ることがあるのがかなりこわい

真夜中の花嫁

773 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/11/11(金) 23:57:48.19 ID:Shb+jUyB0
もうずいぶんと前のこと。

なくなった爺さんの13回忌で田舎(信州の松本)に帰った。
実家はすでになくなっていたので、法事の前夜母と俺は松本のすぐ近場にある温泉街のホテルに泊まることにした。

温泉は24時間いつでも入れる。俺は広い風呂が久しぶりで楽しく、真夜中に一人湯船で泳いだりして遊んでいた。
気がつくと午前1時を回っていた。これはいくらなんでも遅すぎる、明日の法事に差し支えるというので部屋に戻って眠ることにした。
風呂場は半地下にあり、俺の部屋は3階だった。もうホテル内の照明は落とされており、足元を照らす薄暗い常夜灯があるばかり。人気の完全に途絶えたエレベーターホールからエレベータに乗り、3階で降りた。
そこを左に曲がると、まっすぐな廊下があって俺の部屋はその廊下の真ん中から少し手前くらい。長さにして20メートルほどだったか?廊下の突き当たりは、非常階段に通じる鉄の扉。
薄暗いその廊下に一歩足を踏み出したとたん、俺はその場に凍りついた。

廊下の向こうの端に、文金高島田というのかとにかく和装の、花嫁さんが立っていたからだ。

そしてその花嫁さんは、ゆっくりとこちらに向かって歩いてくる。
俺もその場に立ち止まっているのもおかしいと思い、自分の部屋に向かって歩き出した。花嫁さんはこちらに進み、俺はそちらに向かって歩いてゆく。
すれ違った瞬間、花嫁さんは小さく会釈をした。白粉の匂いと衣擦れの音がした。
俺は自分の部屋にたどり着き、花嫁さんのほうを振り返った。
ちょうどエレベーターホールのほうに曲がっていったところだった。

結構大きなホテルだったし、翌日は日曜日だから結婚式のリハーサルでもあったのかなあ、と漠然と感じた。とにかく恐怖感はなかった。

翌日の法事も無事に済み、東京に戻った俺は友人(女)に
「こんなことがあった」
と真夜中の花嫁さんの話をした。

774 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/11/11(金) 23:58:31.20 ID:Shb+jUyB0
友人はこの話に異常に食いつき、そのときの状況を絵に描いて説明しろという。

20メートルの廊下。
俺の部屋はその真ん中から少し手前。
花嫁さんが最初に立っていたところは、非常階段に通じる鉄扉の前。

「あんた、その人とすれ違った、っていったわよね」
「うん」
「おかしくない?廊下のむこうとこっちから歩き始めたなら、どこですれちがうっていうの?だって、あんたの部屋、廊下の真ん中より手前にあったのよね」
「・・・うん」
「あんた、よほどゆっくり歩いていたの?」
「いや・・・そんなことはないけど・・・」
「あのね。
花嫁衣裳ってとてもきつくて重くて、ゆっくりしか歩けないのよ。
まして頭まで作ってあったんなら、重たくて一人でバランスをとって歩くことも難しいんだから。
なんでそんな格好をした人がそんなに早く歩けるの?」

階下の住人

227 おさかなくわえた名無しさん 03/11/12 20:28 ID:wyzSNEdh
だいぶ前に別板で書いた妹の体験談。

とあるアパートの2階で一人暮らしを始めてしばらくした頃、
1人の男が部屋にやってきた。
話を聞くとその男は下の住人で、ウチの騒音に迷惑して抗議に来たとか。
出るところにでも出る覚悟だが、話し合いをしたいので部屋に上げてくれと。
「え?」と瞬間的に抵抗を感じたが、どうも迷惑を掛けているみたいだし、
なにより部屋に彼氏が来ていたのでまぁ安心かなと、部屋にあげるつもりでドアを開けた。
すると、部屋の中に人の気配を感じた男は、やっぱり日を改めると帰っていった。

その日の晩、妹はとりあえず不動産屋にこんなトラブルがあったのだけどと電話で相談をした。
すると不動産屋の返事はこうだった。
「今お調べしたのですが○○さんの下の部屋は現在空室ですよ。」

それから程なく妹は引越をした。それまでの期間はずっと彼氏に
家で寝泊まりしてもらっていたとか。

ネタじゃなくマジ話です。

屋上の足音

60 1 sage 2011/12/17(土) 14:19:57.73 ID:8BUKAs3f0
いわゆる団地の5階に住んでる。
お金がなくて築結構行った5階立ての5階が空き部屋になっていたので借りた。
もちろんエレベーターなんかもない。
住み始めて1年、住み始めた当初は気づかなかったが
いつ頃か屋上をパタパタ人が歩いている足音がする。
昼でも夜でも。ふと、気づくとパタパタ歩いていく音が聞こえる感じ。
別にずっと気にしては無かった。

61 2 sage 2011/12/17(土) 14:21:38.22 ID:8BUKAs3f0
昨日、この前の強風のせいでアンテナの調子が悪くなったらしく
屋上へ上がるために脚立を持った業者さんがやって来た。
団地住んでる人は分かるかな?屋上へ通じる丸穴があって
その下に脚立置いてあがるんだけど。
音立てそうだからって、わざわざ業者さんが俺の家にも挨拶に来てくれた。
だから冗談のつもりだったんだけど、
「前から屋上で足音がするので何か見つけたら教えて下さいね」と伝えた。
業者さんは苦笑いしながらも、怖いこと言わないで下さいよ、と。

62 3 sage 2011/12/17(土) 14:23:09.11 ID:8BUKAs3f0
作業は無事終了したらく、特に何もありませんでしたよと言って帰っていった。
問題はその日の夜、つまり昨夜なんだけど、屋上の足音がいつもと違った。
俺がトイレに立つと、まるで後をつけるようにパタパタ音がする。
今までは俺とは無関係にあっちこっちへ歩いて行くような音だったのに。
トイレについて、なんか怖いのでいつも換気用に開けっ放しにしている窓を
すぐに閉めた。そしたら曇りガラスに明らかに上から頭を下げたシルエットが。
マジでびっくりして、すぐトイレから出て、大家の非常連絡先に電話して状況を伝えたが全然信じてもらえない。
もう本当に怖い。明日にでも引っ越したい。

自販機の中の人

623 本当にあった怖い名無し 2011/07/09(土) 23:26:36.23 ID:hMl5E8990
これ、どういうジャンルに分類されるのかわからないが、書かせて

この間、飲み会のあと友達と歩いて帰ってたんだが、
途中、自販機で烏龍茶を買ったんだ
ボトルを取ろうとしたら、
取り出し口から手が出てて俺の手をガッとつかまれた
とっさに振りほどこうとしたが、すごい力で無理
俺はパニック常態
友達が何回か俺の手もろとも蹴りをいれてようやく離れた
手はスッと取り出し口の奥に消えた
あまりのことに、走ってその場から逃げたよ
すごく、すごく怖かった
なんなんだあれは
場所は小岩だ

https://matome.naver.jp/odai/2133888821225399701
2012年06月12日