【食中毒】「一晩寝かせたカレーは美味い」だがちょっと待て!

味平カレー

▼「一晩寝かせたカレー」も保存方法次第で食中毒をおこす場合がある(特に夏場は要注意)

▼原因はウェルシュ菌

食中毒を起こす微生物 ウェルシュ菌
毒性は弱いが熱に強い特徴を持つ

▼ウェルシュ菌とは?

・ウェルシュ菌は人や動物の腸管、土壌、海水など自然界に広く分布し、嫌気性(酸素を好まない)である。
・100℃、1時間以上の加熱でも死滅しない特殊な芽胞をつくるものもある。

▼ウェルシュ菌食中毒の症状は?

・潜伏時間は約4時間から12時間
・腹痛、下痢が主で、一般に症状は軽微

▼何故、カレーを食べてウェルシュ菌食中毒に?

ウェルシュ菌には、厄介な特徴があります。その一つが、100度の熱でも完全には死滅しないということ。沸騰させても、生き延びる菌がいる。そして2つ目の特徴が、43度から47度の間の酸素のない環境で急激に増殖するということ。その危険な環境が、いったん煮込んで放置したカレーの中だったのである。酸素に触れない部分が多く、冷えるスピードが遅い寸胴鍋の底こそ、ウェルシュ菌にとって絶好の温床でした。こうして、放置した寸胴鍋の中で、ウェルシュ菌は一晩かけて爆発的に増殖。

▼食中毒を防ぐカレーの保存方法

・鍋の状態で冷やさず、浅く平たい器に小分けして早めに粗熱を取る
・保存したカレーを食べる前にはもう一度じっくり煮込む。かき混ぜながら熱を加えると酸素に触れて死滅しやすい

https://matome.naver.jp/odai/2133713838783196301
2012年05月17日