勇気の出る言葉たち・名言集
勇気の出る言葉たちのまとめです。
名言に限らず、格言、名台詞、言葉など。
勇気の出る名言集→イチロー・武田信玄・シェイクスピア・アインシュタイン・重松清・スガシカオ・ニーチェ・色川武大・山本周五郎・フランクリン・柳家小三治・野村克也などなど。
勇気の出る言葉たち
自分の中で何かひらめいたり、バッティングの技術が高まったりするのは、いつも決まって凡打のときです。
イチロー
負けるはずがないと思っていた戦に負けたり、滅びるはずがないと思っていた家が滅びたりすると、人は皆、天命(運)だという。
だが、わしは天命だとは思わない。
それは皆、やり方が悪かったからである。
やり方さえよくすれば、負けるはずがなかろう。
武田信玄
成し遂げんとした志をただ一回の敗北によって捨ててはいけない。
ウィリアム・シェイクスピア
人生における成功をA、仕事をX、遊びをY、口を閉じることをZすると、A=X+Y+Zが成立する。
アルベルト・アインシュタイン
綿密な下調べという意味では、監督は頭の中で、最低一試合につき三試合はやります。想像野球、実戦野球、反省野球。想像野球はいつも完全勝利です(笑)。そして、実戦野球のあとで、想像と実戦の間に差が出た理由を考えるのが反省野球です。
野村克也
少しずつ前に進んでいるという感覚は、人間としてすごく大事。
イチロー
魅力的な唇のためには、優しい言葉を紡ぐこと。
愛らしい瞳のためには、人々の素晴らしさを見つけること
オードリー・ヘップバーン
「そりゃあね、許されないこともあるだろうし、許せないこともあるよねぇ。でもね、美奈子ちゃんにもあなたたちにも、年寄りの僕やケンちゃんにだって未来はまだまだあるんだよねぇ。憎んでいたって何も始まらないんだよね、憎しみからは何も生まれないのさぁ。ただただその感情が続いていくだけ。
暗いねぇ。暗いよ。未来は明るい方がいいよ。うん、明るい方がいい。楽しくなることを考えていく方がずっといいんだよねぇ。過去に何があってもさ。そう思わない?」
小路幸也「東京バンドワゴン」より。
予想とは、言い換えればあなたの「意思」である。
福島毅【監修】「予想力ゼロでも勝つ競馬投資入門」(ベスト新書)
「でも、だから、もし、僕に何らかの才能があるとすれば、それはコンプレックスの形をしてんのかもしれない。足の速い奴がいれば、遅い奴もいる。しゃべるのが得意な奴もいれば、つっかえる奴もいる。顔のいい奴がいれば、悪い奴もいる。
それでいいんじゃないの、って気がするけどな」
情熱大陸に出演された、重松清さんの発言
デザインをやりはじめて間もない人の仕事って、窮屈に感じることがありますよね。それは、やりはじめの人ほど安全策をとってしまうからなんです。
クリエーターズファイル|祖父江慎|GA info.
やりたいことがなかったら金貯めろ。
スガシカオ
「ま、安全第一です。トラックの積み荷もひとの心も。運んでる荷は、ただの荷ですよ。下ろしちまえばそれでお終い。あとはなんの関係もない。でも、そういう荷だからこそ愛情を持って扱ってやるべきじゃないですか。二まわりくらい上の連中は、忙しいときだって品物は大事に動かしてましたよ、少なくともここでは」
「そうみたいですね。似たような話はほかの倉庫会社からも聞いたことがあります」
堀江敏幸「めぐらし屋」より。
職業は人生の背骨である。
ニーチェ
日本人に足りないのは、毎日を楽しむ姿勢、オリジナリティー、積極性だと思う。この3つがある人は目が輝いています。
『プロ論。』(徳間書店)、藤巻幸夫さんより。
圧勝ということは自分のためにもならないと思っている。圧勝は、別くちで圧敗を招くからね。対人関係のうえでも、コンスタントに八勝七敗、九勝六敗、が理想的なんだな。
色川武大『うらおもて人生録』(新潮文庫)より。
何事にせよほんとうに行き届いた理解のためには、理解する者の方が理解される者を凌駕するだけの大きさを具えていなくてはなりませんから。
ポールギャリコ「雪のひとひら」 訳者矢川澄子さんの「あとがきに代えて」より。
「知識なんて前もって予定して、今後これが必要になるぞなんてわかるわけないんです」
太田光
進み続けなさい。あなたが期待していたことが、偶然につかめるでしょう。座ったままで、偶然にチャンスを見つけたという話はこれまで私は聞いたことがない。
チャールズ・F・ケタリング
人を許せない者は、自分が渡らねばならない橋を破壊している。
ジョージ・ハーバート
自分で模範を示さなければ、仲間はついてくるものではない。
私が火の中に飛び込む、すると、ごくわずかな人だが、同じことをする。
ガンジー
なんといっても、私のモットーは、「やってしまったことの後悔は日々小さくなるが、やらなかったことの後悔は日々大きくなる」です。
林真理子「野心のすすめ」(講談社現代新書)
「うーん、あー、三番っ。次、にぃぶぁん」
高校のとき、中間テストにて、聞こえてきたAのひとりごと。
問、何番なのかは言いませんでした。
他人に忠告を押し付けたい強い欲求を感じる時、私たちは相手に欠陥があるのではないかと思っている。だが、じつは欠陥があるのは自分のほうだと考えたほうがいい。
C・コルトン
「幸運を望む男よ、
お前が三つしか事を為さないのに
十の結果を望んでいる間は
幸運は来はしない幸運を望む男よ
お前が二つの結果を得る為に
十の事を為たら必ず
幸運は来るぞ」「貧乏しても
出世して行く友に後れても
本当の為事を
こつこつとやっている此の力強さ
白蟻が大黒柱を如何にして
がらん洞にするか
己は知っている」
山本周五郎「酒みずく・語ることなし」より。
美しいのは、奪われることでも捨てることでもなく、失うことを気にしないことである。
故に富者は貧者のためにではなく、自らのために富を捨てるべきである。
アンリ・ベルクソン
それ自体不可能なことはあまりない。ただわれわれには、ぜひとも成しとげようという熱意が、そのための手段以上に欠けているのである。
ラ・ロシュフコー
ぶっちゃけ、子供を育てているつもりなんて無くて、大好きな相手を分かってあげたくて、分かって欲しいだけなのだ。それでいいじゃないか。泣きながらそう思った。
理想的ではないにせよ | **DAYS**
「食べたいもんは食べたいだけたべるのよー」
悪友の絶叫。
世間は活きている。
理屈は死んでいる。
勝海舟
控えめに意見をいうと、相手はすぐ納得し、反対する者も少なくなる。
フランクリン
なんていうんだろうな、結局すべて、先ほど質問いただいた、なに、うまい方法をお尋ねになった方、こういうふうにするにはどうしたらいいですかとお尋ねになった方、うまいしゃべり方をするには、あるいは何か方法をお尋ねになった方、何もありません。方法なんか何もありません。
自分なんてこれだけのもんだって、どうやって開き直れるか。いっぱい恥をかいちまうことです。恥をかいてかいてかいて、かききって落ちるところまで落ちちまえば、あとは上がるしかないんです。希望しかないんです。落胆すること何もないんですよ。
今の身分や今の立場がどれほどのもんですか。肩書きやら立場やら、そんなもの取ったとき、もっと人間てのは大きくて素晴らしいもんだったんじゃないんでしょうかね。
だから、音楽を聴いちゃ、ぼくらは涙を流したりできるんじゃないかなって思うんだけどね。
柳家小三治「もひとつ ま・く・ら」より。
「自分自身を観察してみて、「自分は思索のための安全基地がないかもしれない」という人は、少しでも「根拠なき自信」を持つよう、努めてみてはいかがでしょう? そもそも、人生何が起こるのかわからないわけですし、この先の世の中でどんな能力が評価されることになるのか、誰にも見通すことはできないわけですから、全ての自信は根拠のないものであると言えるかもしれません」
茂木健一郎「ひらめき脳」より
運を開く秘訣は、各人がもつ喜びの中にある。
エマーソン
下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。
そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ。
小林一三
あらゆる人間は、常に何ものかを通して、生き続けてゆこうとしているのである。詩人もその例外ではない。
谷川俊太郎『沈黙のまわり』講談社文芸文庫 より。
「こんな、コンクリートジャングルに住んでいるとさ、心と体が離れていってしまうでしょ。で、名前を呼ばれると、それが重なるって思うんですよね」
とあるライブにて、salyuさん、「name」の前振りゼリフより。
興味の湧くところにやる気も生じる。
デール・カーネギー
なければ、つくれば、ある。
とある日の母親のひとこと。
ワタシがいつか親になったら、
そして子供がいじめられたら、いじめていたら。
迷わず、広い世界に一緒に出て行こうと思う。
いじめるなんて、バカバカしい事しないように。
死ぬなんて、狭い選択をしないように。立ち向かって袋小路にぶつかるのでは無く、違う目線で自分を見つめ直す為に。
子供なりに | **DAYS**
他人のために尽くすことによって自己の力を量ることができる。
イプセン
やっぱりコンピューター社会になって一番よくないのは、探す時間、考える時間がすごく減ったこと。それによって人間の思考力がすごく落ちたと思うし、想像力もかなり低下してると思う。だって単純に手書きからワープロになっただけでも、みんな漢字を思い出せなくなっちゃったでしょ。
プレイボーイ リリーフランキーの人生相談 112回より。
「その「誰か」をできるだけ笑顔の方に近づけること---それが仕事の正体ではないか。 どんな職種であれ、それが仕事と呼ばれるものであれば、それはいつでも人の笑顔を目ざしている」
吉田篤弘「それからはスープのことばかり 考えて暮らした」より
Q・「恋」とは何? 「愛」とは何?
A・「恋」とは、その人が200%美化されてドキドキするもの。「愛」とは、その人のマイナス な部分も受け入れて好きだと思うもの。
橋本絵莉子(チャットモンチー)
愛は幸運の財布である。与えれば与えるほど中身が増す。
ミュラー
軽蔑というのは,馬鹿丁寧な言葉の中にいつも巧みに隠されてる。
スタンダール
「友だちを維持するのも自分のエネルギーですからね」
橋口譲二「それぞれの時 都市で暮らす一 人の部屋」新潮文庫 でインタビューに答えた女性。
ポジショントークというのは、もともと株式投資用語で、自分の立場(ポジション)に基づいた偏った意見のことを言います。
どんな人だろうと、その人の立場から発言しているわけであって、インタビューではそこをちゃんと見極めなければいけません。部長は部長の立場でものを言うので、実際の本音とは違っている場合が多い。
瀧本哲史『武器としての決断思考』(星海社新書)より。
飛べねぇ豚はただの豚だ。
ポルコ・ロッソ
だが、量をこなしていない者に、質をうんぬんする権利はない。良いもの悪いものも含めて、とにかく力まかせに量を消化していくことで、自分の中で「質」の判断基準が生まれる。最初から、教師や作家の薦める百冊、なんてリストを片手に、それだけを順に読んでいくというのでは読書のほんとうのおもしろさを味わうことはできない。自分の袖口を汚さなければ、路地の広さはわからない。 路地の広さがわからないと、大通りの広さもわからないのだ」
岡崎武志「読書の腕前」より。
この国には、文化などなくって、利権しかない。
山下達郎
人生とはおもしろいものです。何か一つを手放したら、それよりずっといいものがやってくるものです。
サミュエル・ジョンソン
まわりの人間を救えない者がどうして自分を救えるだろう。
小島信夫・保坂和志「小説修業」より。
「(中略)ルールが確立すると、大事なことがけっこうこぼれてたりするからね。ルールの中で遊ぶんじゃなくって、ルールがあったらそのルールってちょっと、ちょっとあの違うかもっていうところがいろいろと見えて楽しいよね。そんなルールつらいばかりじゃんっていう面白さとか」
情熱大陸に出演した、祖父江慎さんの発言。
振り返れば、そのひと月ぐらい(いや、半年以上も前から)、私は、いつもあわてていた。忙しいという言葉を口にするのは嫌いだった。忙しいですか、という言葉を他人から口にされるのは、それ以上に不快だった。だから、出来るだけ平静をよそおった。実際、私は、忙しくはなかった。忙しいというのは、自分のやりたくない仕事で忙殺されている時に、口をついて出る言葉だ。私は毎週かなりの量の仕事をこなしていたけど、それはすべて、自分のやるべき仕事だった。
坪内祐三「文学を探せ」より。
逆境には必ずそれ相応もしくはそれ以上の利益の種子が存在する。
ナポレオン・ヒル
「愛の為に生き、愛の為に死ぬ。自己犠牲とでも言おうか。
人間は何の為に死ぬことが出来るか」
泉鏡花「外科室・海城発電」(岩波文庫) 、の余白に書かれていたもの。
世に名医といわれるひとでも、完全無欠というのはあり得ない。それらしく装うといえば語弊があるが、それらしい処置をするにあたって、ときに躊躇、逡巡しないわけがない。そんなことは絶対にないと断言するような医者は、かえって信用できないような気がする。
矢野誠一「人生読本 落語版」より。
「私ねハナさん、思うんですけど、人って、発展も後退もない金太郎飴のど真ん中みたいな状態に、そうそう耐えられるもんじゃないと思うんですよね」
角田光代「薄闇シルエット」(角川書店)より。
洋食やのトーストは、前々日ぐらいのパンを約一センチの厚さに切ってオーブンに入れ、まずパンの水分を抜いてから焼色をつけるのです。トースターで焼いたトーストと違って、バターもすいすいぬれるし、口にもっていけば草加せんべいのように、心地よいパリッとした音もでます。
茂出木心護「洋食や」より。
ファッションなんかにも、およそ興味はなかったね。ストライプのシャツを着て、ビーチボーイズをやるみたいな趣味はなかった。だいたい、服に何千円かけるなら、それでレコードが何枚買えるっていう発想しかないんだから。ひたすら、レコードばかり」
「宝島」1982.5 ロングインタビュー 山下達郎
他人がやっていることに対しては非常に鋭い指摘をするけれど、ところが当事者として自分が何かやろうとするときには、必ず自分に閉じこもる。これ非常に傾向としてありますよね。それで、自分一人で閉じこもって、自分の判断でやったときは対外うまくいかない。それの繰り返し。だから僕は見てて、なんつったらいいのかな、他人の力を借りろ。これを強く言いたいんですよね。それで他人の力を借りたほうが、自分が発揮できる。
「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」より。
「ラジオのどの局に回しても楽しめるような人になりなさい」
美輪明宏さんが先輩に言われたひとこと。
「仕事というものは「就く」ものではなく
自分で「つくる」ものだったんだ、と分かった
途端、心の中に「!」がポンと生まれた」
西村佳哲「自分の仕事をつくる」(ちくま文庫)の帯より、原研哉さん。
もっといい時代があるかも知れないが、これはわれわれの時代なのだ。
サルトル
私は、壁は乗り越えるのではなく、上に乗っかればいいと思う。壁を乗り越えるのはむずかしくても壁の上に乗るのは勇気さえあればできるはずだ。
桜井章一『努力しない生き方』(集英社新書)より。
「友達からメールが届く。それは彼女が生きている、という便りだと認識していた。留守電には無言が続き、私から掛けても出ないことがしばしば。繊細な彼女だから傷つき易いのだとは解っていたが。何に躓いているのかは、彼女自身が悩んで辿り着かないと結局のところ私の言葉は上すべる。話してもはなしても届かない、私は「生きて」欲しいのだ。鬱と名前をつけることで随分簡単に片付けられてしまう症状だが、声にならない声で叫んでいる。意固地になられたり、シャッターを閉ざされたり。それでも私に零す言葉のどれが本音か分からなくて不甲斐なさに明け暮れる。何もかも嫌になるのは誰にでもある。ただ、自分だけは嫌いにならないでほしい、それだけなのだ。
一青窈「明日の言付け」より
福岡 でも、やっぱりえっちゃんらしいなと思ったのは、GarageBandにもリバーブ機能があるはずなのに、わざわざボーカルをお風呂場で録って。「風呂リバーブ」とか言って(笑)。
ナタリー – [Power Push] チャットモンチー (4/4)
「若手の役者に言うんですけどね、台詞を言うとき、口先だけで言うんじゃなくって、ここ(心臓)に台詞を降ろして、それから言うんだって。ここに降ろすと不純物って付くでしょ、そうじゃなきなゃ」
長門裕之
生活費で二十代をふりかえるとき、私の場合の総括としては、「いかに困窮の兆しがあろうと、飲み代だけはけちらなかった」ということになる。あんまり自慢できるようなことではないが、とにかくそうなのだ。
そうして三十代も後半に近づいた今、思うのは、二十代のとき使ったお金がその人の一部を作るのではないか、ということである。
角田光代「しあわせのねだん」より。
子どもの頃の5分間は大人の1時間に勝る。
宮崎駿
つまらないことをやるのではなく、楽しいことだけをするにはどうしたらいいかなと考えると、ある程度、人が自分に合わせてくれないと楽しくはできないわけです。
#204 普通に生きていられたらいいなって思うようになりました – 川本 真琴 さん(ミュージシャン) | mammo.tv
子供の未来は、「親が子供の失敗をどれだけ許せるかで決まる」と考えていいと思う。
山田玲司『非属の才能』(光文社新書)より。
私は今、三十一歳です。
三十を過ぎると、この年で父親が不在であるということがどれだけ不利か改めてよくわかるんです。どれだけお金がないか。どれだけ、いわゆる男社会からカウントされない存在か。ただ、上の世代からいろいろなものを押し付けられて、その人たちがどれだけの物事をダメにしてきたかも知ると失望するけど、そこで自分も一緒になって何かをダメにする仲間に入る必要はないと意見を表明できるのが三十歳前後の時期だと思うんです。上の世代に押し付けられたものを、感覚ではなく論理の上で「拒否できる」と気づくことが大人になることではないでしょうか。私が最初の職場で「ここであかんかったらヨソでもあかん」と言われたような、世界はこうできていると思わせようとする上の世代の物言いには、作り物の価値観も多くあります。
週刊文春 2009.3.26 「仕事のはなし 津村記久子」より。
つまり、脳は本来、どんなに意見や考えや立場が違っていても、お互いを認め、ともに生きることを望んでいる臓器なのです。
林成之『〈勝負脳〉の鍛え方』(講談社現代新書)より。
桜庭「十代、二十代は本当に自己流で本を選んでいました。友達に本の話はしずらいのと、すればするほど仲間内のヒエラルキーの弱いほうに沈んでいく感じがあって」
浅田「はい、はい。僕もそうだったからよくわかるよ。世の中で普通に人と付き合っていこうと思えば、絶対自分の中から文学臭を出してはいけないわけでね。口に出したら変なやつ、気障なやつとか言われる。だから、編集者の人と会ったとき、うわ、毎日こんな文学論ができるんだと、嬉しくってしょうがなかった」
オール讀物 2008.3 「浅田次郎×桜庭一樹」より。
ーーいい曲が書けたっていう喜びじゃなく、「いい曲を書いたね」って人から言われる喜びみたいなものばかり求めている人が多い、と。
「そうそうそう。これは他人に対する批判である以前に自分に対する問いかけでもあるんだけど。ぼくも含めて、音楽産業に入ってくるような人種っていうのがいるでしょ。ぼくはマニアでさ、ヒット・チャートで1位をとるような曲は嫌いだったんだよね。音楽産業に入ってくる連中って、ほとんどそういう人なの。日本のロックもすでに20年近くの歴史ができて。その中で結果的に生き残った人とか、声のでかい人とかって(笑)、だいたいそういう性格の人なんだよな。本来、もっと心優しい人とかもたくさんいると思うんだ。たとえば(……)」
「ポップスインジャパン」(新潮文庫)インタビュアーは、萩原健太。インタビュイーは山下達郎。
「商いは短く持って コツコツあてる」
西原理恵子
大きな過ちを多く犯さないうちは、どんな人間でも偉人や善人にはなれない。
ウィリアム・グラッドストン
大事なことは、「こうすれば」という具体的なノウハウの数々ではなく、ただ「自分はこれを仕事にする」という「姿勢」である。その一点さえ揺るがなければなんとかなる、と僕は思っている。ようするに、「小説を書いて、それを職業にする」という決意があれば、ノウハウなどほとんど無用なのだ。
森博嗣『小説家という職業』集英社新書より。
大物というのは、大らかなものである。自分の感性から見てこれは? と思うものでも、気にしない。そのような異物を受け入れる度量がある。
大物というものは、たとえて言えば、ひとつの「生態系」なのである。大自然を見てごらんなさい。生態系は大らかです。自分の感性にそぐわないからと言って、ある特定の生物を追い出したりはしない。ジャングルには、多種多様な生き物がいる。私たち人間がキレイだと思ったり、可愛いと思ったりするような蝶や鳥などの生き物もいるけれども、ミミズや、カエルや、ヘンなかたちをした昆虫もいる。だからこそ、生態系全体としての力強さが出てくる。人間がお気に入りの生き物たちも住むことができる。
さまざまな生き物を「これは感性にそぐう」「これはそぐわない」などと差別して、排除していたのでは、ジャングルという生態系は回らない……。
茂木健一郎「セレンディピティの時代」より。
教育のことを薫陶という。これはまさに空気による育成を意味する。ことばや力だけによって行う教育では心の中から変えることは難しい。空気による感化は、いつのまにか、心の奥底からを変える。
外山滋比古『空気の教育』(福武文庫)より。
「笑わせよう、笑わせようと言う気持ちでいると、それがどんどん過剰になっていく」
柳家小三治師匠がプロフェッショナル仕事の流儀に出演されたときの発言。
参考にどうぞ
出版社 草思社
「妖怪研究の大家である水木しげるさんは、じつは癒しの達人でもあります。その自然体から醸し出される不思議な言葉の世界が、まわりの人たちの心のコリを解きほぐしてくれるのです。そんな名言に毎日触れることができればこりゃ便利、ということで思わず心がゆるむ名言を集めました」
出版社 講談社
「世界各国のことわざ・名言・格言・箴言を収録した辞典。世界各地の俚諺、古今の文学作品、宗教の聖典などから約12000の名言や格言を収録し、50音順に排列されたテーマ別に分類し、さらに国、民族、言語文献別に掲載。巻末に索引がある」
「ジョン・レノン、デヴィッド・ボウイからカート・コバーン、トム・ヨークまで──ロック・ミュージシャンの赤裸々な告白を一挙収録!!」
出版社 新潮社
「志ん生、小さん、談志、森繁久彌、渥美清、永六輔、たけし……
伝説の芸人から現役、そして若手まで。放送作家・落語家として笑芸界を知り尽くした第一人者ゆえ知り得る、笑いのレジェンドたちが放った珠玉の「一言」を厳選。
これまた著者しか知らない極秘エピソードで綴る」
出版社 朝日新聞出版
「命を賭して歴史を創りかえてきた武士らの残した言葉には凄みがあり、現代人の心を強く打つ。彼らの名言と、そこに込められた思いを、歴史作家・火坂雅志の視線で照らす随筆。織田信長、豊臣秀吉、坂本龍馬など戦国、幕末を中心とした50の名言で構成」