5月18日打ち上げ予定!人工衛星「しずく」とは

kazuto57
2012年5月18日、種子島宇宙センターからH2A21号機で打ち上げられる予定の人工衛星「しずく」についてまとめてみた。

2012年5月18日に打ち上げ予定の人工衛星「しずく」

第一期水循環変動観測衛星「しずく」
大気、海洋、陸、雪氷といった地球全体を長期間(10~15年)観測することによって、水循環や気候変動の監視とそのメカニズムを解明することが期待されています。「しずく」はその第一期の衛星です。

私たちの生活に影響を与えると言われている「しずく」

水を連想させるその名の通り、地球上の様々な「水」に関するデータを観測することができ、その内容は海面水温、降水量、積雪量、海上風速、土壌水分、海氷など多岐にわたる。

「しずく」は、大陸の大地がどれだけ干ばつにさらされているかのデータを観測することができる。それが世界有数の穀物輸出国などであれば、その観測データはすぐさま、穀物市場の動向に影響を与えることになるかもしれない。
穀物市場にも影響与える 人工衛星「しずく」の能力 (週刊朝日) – Yahoo!ニュース

「しずく」概要

2012年5月18日、種子島宇宙センターからH2A21号機で打ち上げ予定

打ち上げ予定時間:午前1時39分~午前1時42分

設計寿命:5年
電力/質量:4050W(EOL)/1900kg
軌道:太陽同期準回帰軌道
高度/傾斜角:700km/98.2度
昇交点通過地方太陽時:13時30分 ±15分: AMSR-Eと同一
AMSR2概要:7GHz~89GHz:6周波数帯、5~50km分解能、1450km観測幅
JAXA|第一期水循環変動観測衛星「しずく」概要

高性能マイクロ波放射計2(AMSR2)を搭載

・直径2mの展開型主反射鏡 (AMSR-Eでは1.6m)

・AMSR-Eと同一の周波数チャンネルセットに7.3GHz(電波干渉軽減)を追加

・改良型高温校正源による2点外部校正と、主反射鏡と低温校正用反射鏡との整合性を確認する深宇宙校正

・信頼性向上のための冗長系モーメンタム・ホイールを追加

AMSR2の観測周波数

宇宙から地球の環境変動をグローバルに観測することが目的

プロジェクトマネージャ 中川敬三さん
このミッションは、常時、宇宙から地球表面の健康診断をしているようなものです。まだ、現状は、「血圧」や「血糖値」といったパラメータを計測できるレベルで、それらのデータからどのような「病気」なのかを診断できるところまでは至っていません。さらに長期間データを蓄積し、地上での実際のデータと比較するなどの地道な研究を続けることによって、症状を予測したり、改善したりすることが可能となります。そして、われわれの住む地球の環境の悪化を防止し、改善していくような政策的決定ができる情報を提供できると信じています。

相乗り衛星

今回、「しずく」と一緒に下記の衛星がH-IIAロケットにより打ち上げられます。
(中略)
第2段エンジンの燃焼停止後、「KOMPSAT-3」を分離します。引き続いて、下部衛星フェアリング分離後、「しずく」を分離、その後、「SDS-4」と「鳳龍弐号」を順次分離します。
JAXA|相乗り衛星の概要

小型実証衛星4型(SDS-4)/JAXA
・衛星搭載船舶自動識別実験
・平板型ヒートパイプの軌道上性能評価
・熱制御材実証実験
・水晶発振式微小天秤
鳳龍弐号/九州工業大学
・低軌道上での300V発電
・放電抑制用フィルムの劣化実証
・帯電抑制電子エミッタフィルム(ELF 素子)の軌道上実証
・地上民生用技術を転用した衛星表面電位計の軌道上実証
・デブリセンサによるデブリ観測
・SCAMPの軌道上実証 (SCAMP: Surrey Camera Payload)
・カメラ撮影画像を利用した地域貢献と衛星データ利用人材育成プログラムへの教材提供
KOMPSAT-3(韓国多目的実用衛星3号機)/韓国航空宇宙研究院(KARI)
・高解像度画像の提供
・各種の環境観測
https://matome.naver.jp/odai/2133438505760906401
2012年04月14日