[一度は読んで置くべき]オープンソース関連論文(伽藍とバザール、ノウアスフィアの開墾、魔法のおなべ)

llavall
古いですが、ソフトウェア開発に関わる人なら一度は読んで置いたほうが良いのではないでしょうか。

伽藍とバザール

この論文ではまず、大成功したフリーソフト/オープンソースプロジェクト fetchmail を分析する。このソフトは、Linux の歴史から導かれる、ソフト工学についての意外な理論を試すという意図で実施されたプロジェクトである。本論ではその理論を、二種類の根本的にちがった開発スタイルという形で論じている。一つは FSF やそのまねっ子たちの「伽藍」モデルで、それに対するのが Linux 界の「バザール」モデルだ。この2つのモデルが、ソフトのデバッグ作業の性質に関する、正反対の前提からそれぞれ生じていることを示す。続いて Linux 体験に基づき、「目玉の数さえ十分あれば、どんなバグも深刻ではない」という仮説を支持する議論を展開し、利己的エージェントによる自己修正システムとの有益な対比をしてみる。そしてこの洞察がソフトウェアの未来に対して持つ意味について、いくつか考察を行って結論としている。

↓全文(和訳)はこちら

↓原文はこちら。

ノウアスフィアの開墾

オープンソースのライセンスで定義された「公式」イデオロギーとハッカーたちの実際の行動には矛盾が観察される。これをふまえて、ぼくたちはオープンソースソフトの所有権とコントロールをめぐる実際の慣習を検討する。そこで明らかになったのは、そうした慣習の根底にあるのが、ロックの土地保有に関する理論と類似した、所有権の理論であるということだ。これと関連づけるかたちで、ハッカー文化を「贈与文化」として分析する。つまりそこの参加者たちは時間とエネルギーと創造性をあげてしまうことで、名声を競うわけだ。さらにこの分析が、ハッカー文化における紛争解決にとってどのような意味を持つかを検討し、いくつかの処方箋的な示唆を得るものとする。

↓全文(和訳)はこちら

↓原文はこちら

魔法のおなべ

この論文は、オープンソース現象に生じ発展しつつある、経済的な地層を分析したものだ。まずはプログラム開発費用の手当について、よく主張される神話をいくつか論破しよう。さらにオープンソースでの協力体制の安定性についてゲーム理論分析を提出する。さらにオープンソース開発の資金手当を維持するビジネスモデルを 9 種類提出する。うち 2 つは非営利、7 つは営利目的のモデルだ。続いて、クローズドであることが経済的にみて合理的な場合について、定性的な理論を展開する。そして、営利目的のオープンソース開発に費用手当をするために、市場が開発しつつある斬新な追加メカニズムを検討しよう。ここにはパトロン制の再発明とタスク市場が含まれる。最後に、将来についてとりあえずの予測をいくつか行う。

↓全文(和訳)はこちら

↓原文はこちら

https://matome.naver.jp/odai/2133120521325053101
2012年03月31日