「このバンドの代表曲は?」
熱心なファンにこう聞くとほとんどの場合、個人的なオススメ‥それもちょっと普段とは作風の異なる曲を紹介してきます。
丁寧に言い換えて「私はあなたの好みを聞いているのではなく、一般的に、このバンドの代表曲は何であるかを聞いているのです。私は1曲だけ聴いてそのバンドのおおよその音楽的方向性を把握し、自分の好みに合っているかどうかをなるべく早い段階で判断したいのです。あなたの趣味に付き合ってる暇はないのです。代表曲、意味解ります?」と言うとこちらに向かって勢いよくダイヴしてくることがあります。やれやれ。
(wikipediaの最新版のページとは掲載バンドが異なります。旧版のキャッシュはこちら http://p.tl/LzUB)
「広義のオルタナティヴ・ロック」にはグランジの他に、ブリットポップ、ミクスチャーロック、デジタルロック、インダストリアル・ロック等が含まれます。
◆このまとめで紹介している「代表曲」は、次のような点を考慮して総合的に判断しています。(すべてを完全に満たしているとは限りません)
・そのバンドで最高の売り上げ枚数もしくはチャートアクションを記録したアルバムやシングルに収録されている楽曲である
・爆発的なヒットや社会現象によってコアなファン以外にもある程度知れ渡るきっかけとなった楽曲、あるいはそれに続くヒットで知名度をいっそう押し上げた楽曲である
・グラミー賞等の音楽賞を受賞した楽曲(アルバムやPV)である。
・そのバンドの全般的な特徴を表している楽曲である
・時期によってスタイルが変わるバンドは、90年代のリリース作品におけるメインのスタイルを全般的な特徴として考える
・「90年代オルタナティヴ」ということで、2000年以降にそのバンドがどんな作風であろうとまったく考慮しない。
・上に同じく、2000年以降のセールスもまったく考慮しない。あくまでも90年代の中でのセールス等を考慮する。
・PVが存在しない楽曲はライブ映像か、2番目の候補を掲載する
…では、マンチェスターブームが終わりつつあり、グランジがメジャーシーンに台頭してくる1990年から順に紹介していきます。
1990年リリースのアルバム『ピルズ・ン・スリルズ・アンド・ベリーエイクス』(Pills ‘n’ Thrills and Bellyaches)に収録
1990年リリースのアルバム『リテュアル・デ・ロ・ハビテュアル』(Ritual De Lo Habitual)に収録
1991年リリースのアルバム『ネヴァーマインド』(Nevermind)に収録
1991年リリースのアルバム『グリーン・マインド』(Green Mind)に収録
1991年リリースのアルバム『アウト・オブ・タイム』(Out Of Time)に収録
1992年リリースのEP『ブロークン』(Broken)に収録
※セールス面では『ダウンワード・スパイラル』(Downward Spiral/1994年)に収録の「クローサー」(Closer)だが、PVに不適切な内容が含まれている可能性があるためこの楽曲とした。
1992年リリースのアルバム『ダーティ』(Dirty)に収録
1992年リリースのアルバム『ボス・ドラム』(Boss Drum)に収録
1993年リリースのアルバム『パブロ・ハニー』(Pablo Honey)に収録
1994年リリースのアルバム『メロウ・ゴールド』(Mellow Gold)に収録
1993年リリースのアルバム『Vs.』に収録
1993年リリースのアルバム『ポーク・ソーダ.』(Pork Soda)に収録
1994年リリースのアルバム『スーパーアンノウン』(Superunknown)に収録
1994年リリースのアルバム『クルーキッド・レイン』(Crooked Rain, Crooked Rain)に収録
1995年リリースのアルバム『ワン・ホット・ミニット』(One Hot Minute)に収録
※セールス面では『カリフォルニケイション』に収録の「スカー・ティッシュ」(Scar tissue)だが、90年代におけるレッド・ホット・チリ・ペッパーズの主な作風とは異なるためこの楽曲とした。
1995年リリースのアルバム『ポスト』(Post)に収録
1995年リリースのアルバム『メロンコリー そして終りのない悲しみ』(Mellon Collie and the Infinite Sadness)に収録
1995年リリースのアルバム『シックスティーン・ストーン』(Sixteen Stone)に収録
1995年リリースのアルバム『コモン・ピープル』((Different Class)に収録
1995年リリースのアルバム『イッツ・グレート・ホエン・ユーアー・ストレート…YEAH』((It’s Great When You’re Straight… Yeah)に収録
1996年リリースのアルバム『アニマ』(Ænima)に収録
1996年リリースのアルバム『カミング・アップ』(Coming Up)に収録
1996年リリースのアルバム『エクスペクティング・トゥ・フライ』(Expecting to Fly)に収録
1995年リリースのアルバム『トラジック・キングダム』(Tragic Kingdom)に収録
1997年リリースのアルバム『ブラー』(blur)に収録
1997年リリースのアルバム『ボーン・フォー・ザ・セブンス・タイム』(When I Was Born for the 7th Time)に収録
1999年リリースのアルバム『シグニフィカント・アザー』(Significant Other)に収録
1998年リリースのアルバム『ウィズアウト・ユー・アイム・ナッシング』(Without You I’m Nothing)に収録
1998年リリースのアルバム『ディザーターズ・ソング』(Deserter’s Songs)に収録
1999年リリースのアルバム『ゼア・イズ・ナッシング・レフト・トゥ・ルーズ』(There Is Nothing Left To Lose)に収録
以上で「【1バンド×1代表曲】90年代オルタナティヴ・ロックまとめ」の曲紹介は終わりです。
抜けや間違いがあるかもしれませんが気長に修正していくつもりです。
ここまで来ておいてアレですが、オルタナティヴ・ロックとは何でしょうか?
wikipediaによるとオルタナティヴは「もう1つの選択、代わりとなる、異質な、型にはまらない」という意味ですが、2012年現在の私たちがオルタナティヴ・ロックを聴いても一体どこが「異質」で何の「代わり」となったのかが分かりません。
そこでオルタナティヴ・ロックがメインストリームに浮上する以前の1985年、「オルタナティヴではないロックシーン」とはどういうものであったのかを表す極端な事例が次の動画です。
では最後に、代表曲『フールズ・ゴールド』が1989年11月リリースでギリギリ90年代から外れてしまったザ・ストーン・ローゼズと、当時イギリスから広まった「マンチェスター・ムーブメント」が分かりやすく要約されたドキュメンタリーを紹介します。
▼ 関連まとめ」
https://matome.eternalcollegest.com/post-2132738255044889701
https://matome.eternalcollegest.com/post-2132738524544969401
https://matome.eternalcollegest.com/post-2132425534213302101
では誰がそれを決めたらよいのか?
誰が決めても個人的なオススメ曲になってしまうのでは?
心配するな。私が今から決める。