大幸薬品、『セイロガン糖衣A』類似品を提訴についてのまとめ

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自社の胃腸薬の表示名や包装箱などが似ているとして、「セイロガン糖衣A」を製造・販売する大幸薬品(大阪府吹田市)が6日、「正露丸糖衣S」を販売する富山市の製薬会社、キョクトウに対し、不正競争防止法に基づき「正露丸糖衣S」の使用差し止めや1千万円の損害賠償などを求める訴えを大阪地裁に起こした。

大幸薬品側によると、包装箱の文字表示やデザインなどが類似。キョクトウ側に表示の変更を求めたが、一部にとどまったため、提訴した。「正露丸」の名称そのものは「一般的名称」との判例がある。

【パッケージの主な類似点】


https://matome.naver.jp/odai/2131817582639430201/2131817650339435303

①当社と同様、赤の背景に白抜きをしている。
②当社と全く同じ文言を使用。
③表面下部に欧文字による背景を施し、かつ、当社同様、ゴールド色を使用。
④表面下部に赤のラインを使用。
⑤錠数を示す文字が当社と同じ位置にある。

大幸薬品の主張

キョクトウは、1996年ごろから胃腸薬「正露丸糖衣錠キョクトウ」を販売。
デザインを変更し、2010年12月ごろから販売を始めた同製品の包装箱が似ている。
包装箱に表示された名称にもわずかな違いしかなく、「一般消費者が製品を混同するおそれがある」。

キョクトウのコメント

大幸薬品から、春ぐらいにデザイン変更の要求があり、書面のやり取りをしていたが、当社は似ていないと主張してきた。
6月ごろに連絡がなくなり、納得したのかと思っていたら、今回の事態となった。

訴状を確認してから対応を検討する。

https://matome.naver.jp/odai/2131817582639430201
2011年10月10日